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壁にちょっとずつ穴あけて進む人

自分の作りたいものが、なんかもう、全然違うことになってる。

いいかげん「作りたいもの」じゃなくて「求められてるもの」を作れるようにならなきゃダメだよーと思ってはいるんだけど。

わたしが「あっ!これじゃん!」とピンと来たデザインは正直売れない気がする。

多分これは動かないな〜は想定できるから、出してもなぁ・・・と思う。でもわたしはコレが好き。みたいな。


全く違う層が来るかな?という微かな望みはありつつも、今までの作品が好きな人たちはキョトンだろうなと思うから。

だからこのパーツを使うにしても、組み立て方は別なんだよね、と。


その、求められるデザインが多少なりともわかってるならそっちで作るべきなんだけど、そうした時に満点は出ないんだよね自分の中で。

妥協とも違うんだけど、「この子はこの組み立てをした時に一番輝く」と思っている構成ではない形で組んでいるから

本当はその求められる形でも100点が出ればいいんだけど、わたしにその技量がないので。

これって心の折り合いがつくとかじゃなくて、シンプルに自分のスキルが足りてないんだろうな。


例えば昔アパレルの販売をしていた時、新規の納品が入ってきて「これ誰が着るんだ・・・?」みたいなのもたまに入ってきたりするんですよね。

でも売るのが自分たちの仕事だから。さらに、その「誰が着るんだ」っていうのはあくまでわたしの価値観や考え方だけであってその服を作ったデザイナーさんには何かしらの意図があるわけで。

そうなると納品されてくる全ての商品に売れるポイントや似合う人がいるのに、その答えを持っていない自分自身のスキル不足という課題が見えてきて。

だからこそ「これどうやって売るの!?」みたいな服が入ってきて、店がざわついた時は「わたしがこの服完売させる・・・!」って燃えてましたね。そんなことを思い出しました。


捌けばいいなんてことでは一切ないですよ、本当に似合うコーディネートや似合う人が必ずいるから、その人に提案するという話。

それが販売員の仕事だからね、そもそも。

アパレルの販売員ってバイトでも始められるけど、極めてるテッペンの人は本当にすごい。

間口は広いけど極めて続ける人は少ない世界だと思う。まぁなんでもそうか。


そう思えば作り手としてもまだまだやれることっていっぱいあるよな〜

売る側でもいっぱいあるしな〜

文章力がついたらもっと端的に伝わる商品説明を書けるようになるし、セールストークも上手くなると思う。


昔からロング接客型で、新規より顧客様が付きやすい性格だったんだけど、スパッと5分で決めて数を上げる販売員には憧れたよね。

憧れたままなれなかったから、ここからそのスキルも付けていきたいと思ってる。


一生勉強だから楽しいよな〜

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