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いじわる

今日は
仕事がハードで
緊張が続いたから

家に帰り着いても
まだ
ざわざわしている

高まっている私を
落ち着かせるために

少しドライブ

耳にするのは
モーツァルト

心を無にして
神経を
運転に
集中

信号待ちで
ふと
目を閉じると

浮かぶのは
一人の男

私の好きな
彼の横顔を思い出して
少し
胸が熱くなり
顔も心なしか熱い

思わず目を開ける

まだ
赤信号

しばらくして
アクセルを踏み
振動を感じながら

彼のことを
思い出す

彼がくれる
私への
愛言葉を

彼の
セクシーな声とともに
思い出す

胸がぷつぷつと
温かくなってきて

彼への想いを
募らせる

どうして

隣に彼はいないんだろう


理不尽な疑問を
持ちながら

彼のことを
想い出す

彼の激しいキスを
彼の甘い愛撫を
彼の
彼の
彼の

これ以上は
私の宝物
誰にも
教えないの

私と
彼だけの
間にある
ものだから

嫌な女でしょ
秘密主義なの

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