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オジギソウのこと

小さな鉢植えのオジギソウが咲いた。

小学生の頃、オジギソウと出会った時の嬉しさをよく覚えている。
自分の家の庭にあったのか、どこかにあったのか定かではないが、触れては、また形が戻るのを見ようとじっと待って…そのうち忘れてしまって。
今でも形がもとに戻るところを見てみたいと思っているが、まだ一度も立ち会えたことはない。

ところで、オジギソウ、おじぎ草、お辞儀草、含羞草。。。と出てきたが「含羞」という字が読めなかった。
調べてみたら「含羞(がんしゅう)」と読み「恥ずかしいと思う気持ち、はじらい」を意味する。オジギソウの葉が垂れ下がる様子が、まるで頭を下げ、はじらっているように見えることから、この漢字が当てはめられたもよう。

別名が「眠り草」というのもかわいい。
種小名の「pudica」がラテン語で「内気な」を意味している、というものキュンとくる。

恥ずかしがり屋のオジギソウだけど、この猛暑の東京で花を咲かせているのだから、相当たくましいのでは?とも思う。

6月から始めた読書会。「百合と薔薇」の中には、オジギソウが登場する。

さて、横向きに咲く花を持つマメ科植物には、どこか動物を思わせるものがあると思いませんか?
マメ科はタンパク質が豊富な事はご存知かと思います。動物が動ける原動力は筋肉、その筋肉を作っているのは蛋白質ですね。植物を作っている主な素材はセルロース、繊維素です。セルロースは主として炭素と水素、酸素からできています。つまり炭水化物の一種です。

動物や人間の体を作る蛋白質はそれに窒素が付け加わります。窒素は空気の約八割を占める元素です。それに多くの爆薬の原料にもなります。内に強い運動性を秘めているのです。
アントロポゾフィーによれば、アストラル性が物質界に顕れるためには窒素が土台になるのです。

そういえば、マメ科植物の全体の造りは、動物のように左右対象にできていることも判ります。また、その葉や茎の先端などは、運動性に富んでいることが多く、有名なオジギソウなどはちょっと触るだけで、瞬時に反応します。

百合と薔薇〜ゲーテ・シュタイナー的植物観察への誘い〜

興味深い!
マメ科のオジギソウは動物性を秘めている?!
この本でその記述を読んでから、オジギソウが動物のように見えてきた。

美しい左右対称
閉じて開いて
蝶々みたい
鳥の羽みたい
鳥の足みたい
蕾も動き出しそう
花になっていく

100均のマクロレンズで撮ってみた。

葉っぱ
蕾のケバケバ
秘めた赤い色を感じる
幾何学的なつぼみの美しさ
近づく

このフニャフニャして、先端に粒がないものが雌しべ、粒がついているものが雄しべらしい。マクロでみないとわからない。

開花!

線香花火みたい。
小さな花に内なる「火」を感じる。

オジギソウの花もそろそろ終わり。
暑い夏も過ぎていく。

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