オジギソウのこと
小さな鉢植えのオジギソウが咲いた。
小学生の頃、オジギソウと出会った時の嬉しさをよく覚えている。
自分の家の庭にあったのか、どこかにあったのか定かではないが、触れては、また形が戻るのを見ようとじっと待って…そのうち忘れてしまって。
今でも形がもとに戻るところを見てみたいと思っているが、まだ一度も立ち会えたことはない。
ところで、オジギソウ、おじぎ草、お辞儀草、含羞草。。。と出てきたが「含羞」という字が読めなかった。
調べてみたら「含羞(がんしゅう)」と読み「恥ずかしいと思う気持ち、はじらい」を意味する。オジギソウの葉が垂れ下がる様子が、まるで頭を下げ、はじらっているように見えることから、この漢字が当てはめられたもよう。
別名が「眠り草」というのもかわいい。
種小名の「pudica」がラテン語で「内気な」を意味している、というものキュンとくる。
恥ずかしがり屋のオジギソウだけど、この猛暑の東京で花を咲かせているのだから、相当たくましいのでは?とも思う。
6月から始めた読書会。「百合と薔薇」の中には、オジギソウが登場する。
興味深い!
マメ科のオジギソウは動物性を秘めている?!
この本でその記述を読んでから、オジギソウが動物のように見えてきた。
100均のマクロレンズで撮ってみた。
このフニャフニャして、先端に粒がないものが雌しべ、粒がついているものが雄しべらしい。マクロでみないとわからない。
線香花火みたい。
小さな花に内なる「火」を感じる。
オジギソウの花もそろそろ終わり。
暑い夏も過ぎていく。