【京アニ】二十世紀電氣目録にわくわくがとまらない【本読み】
京都アニメーションが持つ自社出版レーベル”KAエスマ文庫”より
二十世紀電氣目録(ニジュッセイキデンキモクロク)
/結城 弘さん:著 京都アニメーション:出版
の感想、回想について。※ネタバレの可能性あり
かの有名な京都アニメーションより、
次なる新作アニメとして期待される本を読んでみました!
本著は、第8回京都アニメーション大賞(※)の奨励賞を受賞。
平成30年(2018年)に書籍化されました。
※京都アニメーション大賞とは、京都アニメーションが主催する賞。
小説、漫画、シナリオなどを募集し、入賞すると賞金の他に、書籍化や
京都アニメーションによるアニメ化がある
舞台は京都伏見~滋賀大津辺り。
明治時代で電気や機械がこれからって時に生きる15歳の少年少女の恋物語!
明治時代の有名な建物や土地などちらほら……
私は京都に住んでいた時期があるので、懐かしいなぁ~と楽しみました。
とはいえ、明治時代(笑)
西京極が出てくるのですが、自分が遊んだあの場所がこんな風に明治時代で舞台になるんだな~と新鮮でもありました。
かの京都アニメーションが作るアニメの舞台ですから……
聖地として盛り上がる要素があって、なるほど?とひとりごちたり。
話の内容は、それほど難しくなく、文章も軽めでさらっと読めました。
個人的には、姉妹モノに弱いので、本著に出てくる姉妹の関係性に心乱されましたよ~!(お姉ちゃんの葛藤に弱い奴……)
さらっと読めたと先述しましたが、時代背景や設定、描写はかなり練って調べている様子を感じて、好感をもてます。
”内国勧業博覧会”というのもキーワードの1つです。
明治時代の産業ビックイベントみたいなもので、そこで少年は電気に興味を持ち、題名にもある”電氣目録”を作ります。
本著のテーマは、”夢””成長””ラブロマンス”だと受け取りました。
少年が電気大好きで、将来は日本のエジソンに近づきたい!と言って、機械に詳しいんですよね。
少女は伏見の酒蔵の子で、日本酒造りに興味を持っている……鈍くさいけど優しい子、みたいな。
ふたりが時代ならではの苦境に立ち向かい、京都から滋賀まで駆け回るお話は夏のサイダーみたいに爽やかで甘くておばあちゃんの庭の匂いがする。
表紙カバーも京都アニメーション(アニメーションDo)の
池田和美さん(イラスト)
長谷百香さん(美術・背景)
が描かれていて、ライトノベルよりもライト文芸?な雰囲気があります。
最後に!絶対行ってほしいのが、こちらのサイト
KAエスマ文庫は、文庫公式サイトが贅沢に作られていて、必見ですよ……!
肩肘張らずにさらっと瑞々しい小説が読める!
なんだかだるくて重いこの時期にピッタリだなと思い、記事にしました。
ぜひ、記事を読んでくださった方もサイダーでも飲みながらビスケットをかじりつつ、ごろっと横になってダラダラと読んでみてください。
※こちらの京アニショップで買うのがオススメです。
本屋さんでは基本的に取り扱っていません△
一部本屋さんで、取り扱っているところもあります。
『二十世紀電氣目録』を取り扱いされていない可能性もあるので、
上記のお近くの屋さんに問い合わせしてみるのも良いかもしれません……。
私は吉祥寺の「BOOKS ルーエ」さんで購入しました。
めっちゃ好きな本屋さんです!
ルーエさんの文庫カバーが可愛い♡(実物はもっとかわいいミント色!)
二十世紀電氣目録のアニメ化に期待のわくわくがとまりません!
以上、むにゃ。でした☆彡