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Beatles UK盤EPの変遷を追ってみよう①(Hits~AML編)

「All My Lovingオリジナル盤と後発盤(Beatles UK盤EP)」からの続きです。

では実際私が所有するBeatlesオリジナル盤EPのジャケットとレーベルを、個々に見ていきましょう。


①THE BEATLES' HITS

【発売】1963.9.6
【Matrix】7TCE760-1N / 7TCE761-1N
【Mother/Stamper】1 / R , 1 / L
【Tax Code】KT

【スリーブ】
■表面:ラミネート加工、
裏面:フリップバック部分のみコーティング加工
■BuPr社製
■取り出し口は、ストレートカット。

【レーベル】
🟪:「SOLD IN U.K.~」表記なし。
🟦:「THE PARLOPHONE CO.LTD~」
🟨:「RECORDING FIRST PUBLISHED 1963」の表記無し。
🟥:「MADE IN Gt.BRITAIN」の位置は、レーベル面下部。

【メモ】
■うちにあるこのEPは最初期の物なので🟨部分に「RECORDING FIRST PUBLISHED 1963」表記が無いけれど、ほとんどの盤にはその表記があります。ちょうど表記が始まる過渡期だったようです。

■発売は「Twiw And Shout」の方が早いのだけれど、番号(Matrix)的にはこちらの方が早く、今回は変遷を追うのが主体なのでこちらを先に載せました。


②TWIST AND SHOUT

【発売】1963.9.6
【Matrix】7TCE 762-1N / 7TCE 763-1N
【Mother/Stamper】1/RR , 3/MA
【Tax Code】MKT

【スリーブ】
■表面:ラミネート加工、
裏面:フリップバック部分のみコーティング加工
■Garrod社
■取り出し口は、ストレートカット

【レーベル】
🟪「SOLD IN U.K.~」無し
🟦「THE PARLOPHONE.CO.LTD~」
🟨「RECORDING FIRST PUBLISHED 1963」表記。
🟥「MADE IN Gt.BRITAIN」レーベル面下部


③THE BEATLES No.1

【発売】1963.11.1
【Matrix】7TCE 764-1N / 7TCE 765-1N
【Mother/Stamper】2/GH , 2/RH
【Tax Code】KT

【スリーブ】
■表面:ラミネート加工、
裏面:フリップバック部分のみコーティング加工
■Garrod社製
■取り出し口は、ストレートカット

【レーベル】
🟪「SOLD IN U.K.~」無し
🟦「THE PARLOPHONE.CO.LTD~」
🟨「RECORDING FIRST PUBLISHED 1963」表記。
🟥「MADE IN Gt.BRITAIN」レーベル面下部

【メモ】
レーベル上のタイトル表記が本来「THE BEATLES (No.1)」とされるところ、「(N0.1)」と誤表記になっている、初期プレス。


④ALL MY LOVING

【発売】1964.2.7
【Matrix】7TCE790-1N / 7TCE791-1N
【Mother/Stamper】5/TG , 7/GRR
【Tax Code】KT

【スリーブ】
■表面:ラミネート加工、
裏面:フリップバック部分のみコーティング加工
■Garrod社製
■取り出し口は、ストレートカット。
■裏ジャケットに
「Front cover photograph:Robert Freeman」及び
「"MIDDLESEX"の"I"」
共に表記あり。

【レーベル】
🟪「SOLD IN U.K.~」有り。※
🟦「THE PARLOPHONE.CO.LTD~」
🟨「RECORDING FIRST PUBLISHED 1963」表記。
🟥「MADE IN Gt.BRITAIN」レーベル面下部

※このAll My Lovingに関しては、発売が「SOLD IN U.K.~」の表記が始まったのと同じ1964年2月。
ちょうど移行期にあたる為、プッシュアウト部分にこの表記のないオリジナル盤というのも存在し、
それが最初期ではないか?!という見立てがあります。

また、スリーブ裏面の記述にも変遷があり、

■「MIDDLESEX」の「I」抜け
■「Front cover photograph: Robert Freeman」の表記し忘れ
というミスプリントのあるものが存在しまして、

「うわ、"I"が抜けちょる!」と気付いてはそこを足し
「あ、やべ!カメラマンの名前入れ忘れた!」
と気付いてはロバートフリーマンを付け足し、

…という風に徐々に修正されたものが使われた事から、
上の2点が無いものが、スリーブとしては最初期なのであろう…という推測がなされまして、結果、

■盤は「SOLD IN U.K.~」無し
■スリーブは「"I"抜け、フリーマン無し」
の組み合わせがオリジナル盤の最初期であろうという仮説が成り立った訳なのです。

で、実は実際にその盤を手に入れる事ができまして、マザー&スタンパーを見てみたところ

5/TG , 4GRP…全然若くない(笑)

本来ならば他の同じ条件の盤と見比べたい所なのですが、この「SOLD IN U.K.無し」の盤自体数が非常に少ないレア盤で簡単に手に入れる事が出来ず。
なので、「『SOLD IN U.K.~』の無い、そして🟦部分が『THE PARLOPHONE~』で始まるオリジナル盤」が状況証拠としては最初期のはずなですが、
全てが最初期である…とは言いきれない、という事も付け加えておきます。

UK盤EP変遷②につづく

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