乳がん患者のセクシャルウェルネスに関する研究を開始
プレジャーが持つ”治癒的な力”の可能性を探る、ウーマナイザーとシャリテ・ベルリン医科大学による共同研究
PRESS RELEASE
2023年10月9日
セクシャルウェルネス製品のグローバルリーダー、Lovehoney Groupが展開するセルフプレジャーブランド「Womanizer(ウーマナイザー)」は、乳がんとその治療が患者に引き起こす性機能障害による身体的および精神的な問題に注目し、ヨーロッパ最大の大学病院であるドイツのCharité - Universitätsmedizin Berlin(シャリテ・ベルリン医科大学)と協力して、乳がん患者の性機能障害、セクシャルウェルネス(性の健康)とウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に満たされ幸福な状態)に関する共同研究を開始いたしました。この研究は、プレジャー(快楽、快感、悦び等)が乳がん患者のセクシャルウェルネスを向上させる“治癒的な力”を持つ可能性を探求することを目的としています。
研究背景
乳がんは、女性の中で最も発症率の高いがんです。早期発見・早期治療による相対生存率は90%と言われていますが、性的関心や満足度の低下、性的興奮やオーガズム障害などの性機能障害の経験が多く報告されており、治療後も身体的および精神的な負担を抱えていることが明らかになっています。しかし、乳がん患者の性機能障害による身体的・精神的・社会的な影響に関する研究はわずかであるため、それに伴う治療法や心のケアなども限られているのが現状です。
この課題に取り組むために、ウーマナイザーは、シャリテ・ベルリン医科大学と協力し、乳がん患者の性機能障害、セクシャルウェルネス、ウェルビーイングに関する研究を開始することになりました。この共同研究は、ウーマナイザーの「Pleasure Fund(プレジャーファンド)」から研究資金を提供しています。プレジャーファンドは、女性の健康問題に関する研究へ投資するウーマナイザーの投資プログラムです。
ジェンダーヘルスギャップの是正
女性の健康問題は、これまでに医学や研究の面で軽視されてきた傾向がありました。その結果、女性のプレジャー、セクシャルウェルネス、セクシャルウェルビーイングなど、女性の健康問題への理解が乏しく、「ジェンダーヘルスギャップ(男女の健康格差)」が生じています。シャリテ・ベルリン医科大学のInstitute of Sexology and Sexual Medicine(セクソロジー〔性科学〕・性医学研究所)は、女性や女性の生殖機能を所持するすべての人の健康問題に注目し、ウェルビーイングを向上させるための介入や治療法の研究開発に取り組んでいます。その中で、医療サービスへのアクセス改善や患者それぞれに合った治療法やケアを促すデジタルヘルスにも注力しています。ウーマナイザーは、今回のような研究への投資を通じて、女性の健康状態の改善と医療におけるジェンダーの平等を促進することを目指しています。
乳がん治療がセクシャルウェルネスに及ぼす影響
乳がんとその治療は、乳がん患者のセクシャルウェルネスとウェルビーイングに大きな影響を与えています。多くの乳がん患者は、乳房切除術、放射線療法、化学療法を受けることにより、性的自尊心の低下を経験していると報告されています。乳がん治療は、早期の閉経を引き起こす可能性があり、膣乾燥、性交中の痛み、性欲低下など、セクシャルウェルネスに悪影響を及ぼす様々な症状をもたらすことがあります。さらに、治療によって性反応(性的刺激への生理的な反応)にも影響があり、膣萎縮が生じ、性的興奮の低下と痛みを引き起こす恐れがあります。今回のウーマナイザーとシャリテ・ベルリン医科大学の共同研究は、これらの問題を深く理解することで、乳がん患者のセクシャルウェルネスに寄り添う治療法やケア方法につながることが期待されます。
研究内容
今回のウーマナイザーとシャリテ・ベルリン医科大学の共同研究では、ホルモン療法を受けている更年期前の乳がん患者40人と対照群20人を対象に、ウーマナイザーのプレジャーグッズを使用した際の性的刺激への身体的・精神的(主観的)な性反応の研究を行っています。
本研究はまだ進行中ですが、2022年10月に開催された欧州性医学会(ESSM)で発表した予備研究の結果では、抗ホルモン療法を受けている乳がん患者がクリトリス(外陰部の陰核と呼ばれる部分)向けのバイブレーターを使用した際に、興奮反応を示し、性反応が確認できました。この研究は、性機能障害の治療におけるプレジャーグッズの有用性を裏付ける情報となる可能性があり、乳がん患者のニーズに対応した介入や治療法の開発につながることも期待されます。
乳がんサバイバーから学ぶ、プレジャーとセクシュアリティの大切さ
乳がんサバイバーであり、セクシュアリティ・エデュケーターのEricka Hart (エリカ・ハート)さんは、28歳の時に両側の乳房に乳がんがあると診断されました。ハートさんは乳がん治療を受けている際、女性に限らず、女性器を所持するクィア、トランス、ノンバイナリーなど多様なジェンダーの人々に対する医療従事者の意識不足に気づきました。乳がんに限らず、がんと闘うすべての” サバイバー” に自分と自分の身体とのつながり、自尊心を取り戻してほしいと願い、がんは人の自尊心、セクシュアリティ、アイデンティティを消し去ってはならないというメッセージを広める活動を始めました。
日本国内 乳がん月間キャンペーン
10月の乳がん月間に伴い、日本国内では、女性のためのプレジャーグッズショップ「LOVE PIECE CLUB(ラブピースクラブ)」のオンラインストアおよびラブピースクラブ ラフォーレ原宿店にて、2023年10月1日~10月31日まで、キャンペーン対象のウーマナイザー商品の売り上げの20%を乳がん患者当事者の会あるいは支援団体に寄付する「乳がん月間キャンペーン」を開催いたします。ご購入いただいたお客様には、翌月11月に寄付報告とともに、乳房がモチーフのウーマナイザーオリジナル「BOOBネックレス」をプレゼントいたします。
「ラブピの乳がん月間キャンペーン」
期間:2023年10月1日(日)~10月31日(火)
対象店舗:
ラブピースクラブ オンラインストア:https://www.lovepiececlub.com/shop/
ラブピースクラブ ラフォーレ原宿店:
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿 B0.5F
TEL:03-3475-0411(ラフォーレ原宿代表番号)
営業時間:11:00~20:00対象商品:ウーマナイザープレミアム2、ウーマナイザーDUO2、ウーマナイザーOG、ウーマナイザークラシック、マリリン・モンロースペシャルエディション
Womanizer(ウーマナイザー)について
ウーマナイザーは、女性のセクシャルウェルネスに寄り添う高品質なプレジャーアイテムを展開しています。 特許取得済みのPleasure Air Technology(プレジャーエア―テクノロジー)の発明により2014年に設立されたグローバルセクシャルウェルネスブランドです。 現在、世界90か国以上、およそ700万人の方にウーマナイザーをご愛顧いただいております。ウーマナイザーは、すべての人が性的に充実した人生を送ることに値すると信じ、#IMasturbateグローバルキャンペーンを通じて、 女性のセルフプレジャーとセクシュアリティに対するタブーを払拭し、すべての女性が自由に自身のセクシュアリティと向き合うことができる世の中になることをミッションとして掲げています。ウーマナイザーは、Arcwave、We-Vibeと同様にLovehoney Groupのブランドです。
Charité - Universitätsmedizin Berlin(シャリテ・ベルリン医科大学)について
シャリテ・ベルリン医科大学は、ドイツの首都ベルリンに位置する、300年以上の歴史を持つヨーロッパ最大規模の大学病院です。フライエ・ウニヴェルジタート・ベルリン(自由大学ベルリン)とフンボルト・ウニヴェルジタート・ツー・ベルリン(フンボルト大学ベルリン)の共同施設であり、4つのキャンパスに広がる広範な施設を有し、17,600人以上の従業員が働いています。医学と生理学の分野で革新的な研究と教育に取り組んでおり、シャリテ・ベルリン医科大学出身の中には、ドイツのノーベル賞受賞者も多数輩出しています。
Institute of Sexology and Sexual Medicine(セクソロジー・性医学研究所)について
セクソロジー(性学)は、ベルリンで創設された学問分野です。1919年に最初の性科学研究所として設立され、1996円にシャリテ・ベルリン医科大学の人間と健康科学センターに統合。この研究所は、あらゆる専門分野の学生に対して、講義、研究、インターンシップの機会を提供し、人間の性に関する学術的な研究に取り組んでおり、生物学的、心理学的、社会的な要素が性に与える影響について研究を行っています。性医学外来の大学クリニックでは、性に関する問題や苦悩を抱える人々に対して診断と治療サービスを提供しています。シャリテ医科大学の医学部の学生は、この研究所で人間の性機能障害の診断と治療についてトレーニングを受けています。
【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:Lovehoney Group
担当者名:小澤美優 (PR・広報担当)
E-mail:miyu.ozawa@lovehoneygroup.com
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