毎日書く #02 THROUGH THE SENSES
Now Write!: Fiction Writing Exercises from Today's Best Writers and Teachers という創作術本があるんですよ。ここに紹介してあるエクササイズに則って、(できれば)毎日ひとつ、書く練習をしたいと思います。
今日のエクササイズは、Robert Olen Butler の THROUGH THE SENSES です。感覚を通して書く、という練習ですね。
あるキャラクターの一人称視点で、以下の状況について書いていきます。
起きた時に自分の家ではあるものの、ベッドではないところで目を覚ます。物事は変わったところはないように見えるが、さっきまで見ていた夢の不穏さが投影されているのか、何か不穏に感じられる。・・・で、何かしらのオブジェクトがそのキャラ人物の注意を引く・・・。というところから始まります。
フェイ・フューは目を覚まして、ベッドにいないことに気づく。部屋には何も変わったところはない。さっきまで見ていた夢が彼を不安にさせているが、思い出せない。部屋の中は彼女じしんの不安に覆われて、どことなく変形しているかのようだ。
本の中では、ステップ1からステップ7までを経由することで、一番表層の単純な感覚から初めて、だんだんと深層のイメージへ潜っていくように誘導されていきます。
わたしが書いたものも、注意が向けられるものが転々とします。そうするうちに、"desiring" とか "deeper yearning" というものが次第に露わになる仕掛けです。その際、自分では一切の分析や一般化や抽象化をしない。つまりこういうこと・・・とまとめない。ただただ、瞬間瞬間に立ち現れる感覚にのみ集中して掬っていく。
やってみて、たやすく解釈へ流れていきそうになるのに気づきました。べたべたするとか、割れるとかいうのが何を意味するのか・・・とか考えたくなりますよね。
まだまだ感覚へ切り込む深さが甘いんだと思うのですが、やってみて、すごく新鮮な後味でした。
書いた断片それ自体には、まぁ、あんまり意味はなくって、何かの役に立つかもしれないし、これっきりかもしれません。
また明日は新しいエクササイズをやってみますね!
なお、冒頭の写真は文章とは関係なくて、Unsplash で偶然目についた、それこそ、ここから何か始まると設定して、書けそうな写真です。
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