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小説を設計するフォーマット@ひとり小説会議

中村航の『これさえ知っておけば、小説は簡単に書けます。』に沿って、小説を設計してみます。小説の書き方的な本はこれまでにめっちゃ読んできたのですが、書いてあることを一旦は素直に受け入れてみよう、と僕が思ったのは、これが初めてです。たぶん、中村氏の語り口がすっと入ってきたから。


タイトル案

タイトルについては、ともかく頑張って粘ってアイデアを出すしかない、と書いてある。僕は果たしてこれまでに、そこまで粘ったことがあったか? いや、5分も粘ったことなかったかもしれない。あれじゃ、ぜんぜん本気出してなかったよ。

じゃあ、今、本気を出そう。5分間、タイトル案についてブレーンストーミングしてみる。主人公の名前だけは、ちょっと前に何となく決めていて、伊佐時折いさときおりという男で、たぶん、高校生くらい。


伊佐時折の事件簿。伊佐時折の事件帖。トキオリ書房の事件簿。トキオリ書房日記。カフェ・トキオリ物語。ベトナムのカフェ・トキオリ。伊佐時折の都市回遊術。UR(ユー・アール)。地図製作屋。アーバン・マッピング。アーバン・クラフト。幾何学都市。幾何学空間。トキオリ・サーフ。暴力のビーズ。暴力ドロップ。ヴィークル・エクスチェンジ。ライト・クライム。アーバン・アグリ。アグリマン。高圧電線フィールド。グリッド。マッピングリッド。mappin' grid. ドロッピング。ドロップト・サイネージ。サイネージ。droppin' grid.


セブンの駐車場から外をぼんやり眺めながら考えたので、高圧電線とか、出入りしている車とか、遠くに見えたデジタルサイネージとか、そのまんま書いてるけど、こんなんでも次につながる何かがうごめいている。

いちばん最初のやつは、伊佐時折という名前が、どこか江戸時代の浪人めいている気がしたので、事件解決を請け負う元サムライのイメージ。そこから、書店→カフェと、たんに僕がすきな場所つうだけなんだが、まあいいか。そこから、ちょっと抽象的な都市空間みたいなイメージがふっとかすめて、都市なら幾何学ぽいでしょ、というくらいの連想。遊泳、サーフ。

ちょうど外は雨で、車の窓に雨粒がどんどん落ちていた。駐車してるんでワイパーつけてないから。それで、ドロップ。あと、僕は地図がすき、というか、地図的なものがすき、というかmapという英語の動詞がすき。

てなわけで、まだ5分じゃ全然きまらないけども、とりあえず、droppin' grid にしよう。あくまで暫定的に。"~ing"を"~in'"と書くのは合ってるのか? とかは追って考えよう。まぁ、中学生の僕が中学生のアタマで歌詞とか書いてると思えばゆるせる! 次へいこう。

時代、場所、テーマ、小説のウリ

5分間ブレインダンプ!


現代日本 地下都市 特区 解放区 地下でアグリ 何かを栽培 illegal 資金源 革命軍 政府公認の解放区、特区 何かの捌け口 月とかへ行く感覚で地下都市へフロンティアが拡大 鉱山 新しいミネラル/鉱脈 時折は地下都市のエンジニア 何か陰謀に気づく 政府とかsomethig good/ big/ global なものとの対立 個人とsomething big との対立 システムに翻弄される非力な一般市民


 地下というのはなぜか僕の興味をかきたてます。で、普通は地上で展開するはずの都市が地下へ拡大するときに、いろいろ意味があるような気がするんですが、何かから逃げているのか、隠れているのか、それとも積極的に地下へ住むことが推奨されているのか、とすればどういう意図で? とか。

地下というときに、僕の念頭にあるのはもちろん『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』その他、村上春樹の小説に出てくる地下世界です。わざわざでも行ってみたい場所のように感じる。で、どうしたって、そこは何かしらの企みの場所なんです。

あとは、最近読んだ、村上龍の『ヒュウガウイルス』の影響がもろにある。

で、そこにあるウリというか、新しさはなんだろう? 僕がすぐに村上氏たちの作品を思い浮かべるくらいだから、地下都市という場所感そのものはありふれているわけで、じゃあ、どういう取り合わせだとちょっとあれっと新奇な感じになるのか?

行き詰った。
ちょっと街へ出て、新しい刺激を僕じしんへ feed/ 食わせて 来ます。

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