2019_教室vol

VOL.4 レポート「サッカー・フットサル場づくりの教室 〜わたしの街で愛されるスポーツの場のつくりかた〜」

love.fútbol Japanのサポーター高木です。

第4回は株式会社ツクルバ代表取締役の中村さんにお越しいただき、「場の発明」を目指すためのWhat・Why・Howについてお話していただきました。サッカーやスポーツを通常の事業の中心に置いているわけではありませんが、スポーツ業界にも応用できる本質的な視点を数多くご紹介いただけため、参加者に多くの刺激を与え、大満足の様子でした。

そんな講義内容の一部を今回はご紹介させていただきます。

▼前回の教室はこちら


場の発明を通じて新しい未来をつくる


株式会社ツクルバは、「場の発明を通じて新しい未来をつくること」をミッションとして掲げ、数多くの事業を展開されています(7月31日に東京証券取引所マザーズへ新規上場も果たされています)。
同社の展開事業の中には不動産×テクノロジーで中古・リノベーション住宅の提供を通じて新しい暮らしのサポートをするcowcamo(カウカモや、ワークプレイス×コミュニティで働く空間の提供を通じて多様なチャレンジを支えるco-ba(コーバHEYSHA(ヘイシャ) があります。
この掛け合わせて新たな価値を創出していくことは、スポーツを切り口にしてみても、空き倉庫などをスケートパークやフットサル場に生まれ変えるなどいくつか事例があります。これ以外にも一見共通点がないと思われることでも、違う角度から見ることで新たな価値や可能性に繋がることを発見しました。

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視点・見方を変えるという意味では、例えば、「従業員」、「顧客」、「投資家」という言葉を「メンバー」、「ユーザー」、「サポーター」という言葉に置き変えてみるだけで、それまでの否定的な関係性でなく、同じ方向を向いて共創しあう関係性が生まれるのではないかというお話もありました。根本的になぜその場が必要なのか、なぜその活動が必要なのかを、それぞれの立場に関係なく共通の言葉やマインドを持ってコミュニケーションをとることがキーとなってくるとのことでした。


場には人生を肯定する力がある


中村さん自身は、「場には人生を肯定する力がある」というステートメントのもとに日ごろ働かれているそうで、そういった意味では、スポーツの場も例外ではないと思います。
例えば、日本の子どもたちがサッカーチームに入るだけでも、仲間が出来て所属する喜びを感じたり、チャレンジすることに対して前向きになったりできます。もう少し視野を広げてみれば、勉強会の冒頭にlove.fútbol Japan代表の加藤さんも話していたような、女性の社会参画に制限がかかったインドにおいて女性にとってのサッカーの場は、新たな人生の一歩を表現するものだと思います。私自身も似た経験として、オーストラリアでサッカーの場を通じてホームレスの方々をつなげる活動に携わったことがあります。そこでの活動を社会復帰のきっかけとして、実際にホームレス生活から脱する人が数多く出ています。

ご紹介させていただいたのは多くの実例のほんの一部ですが、場という空間的な仕掛けをつくるだけでなく、場が出来た後にどのように活用され、どのようなアクションが生まれるのかを想像しておくことが重要なのだと感じました。

時代の変化と共に、場というのは物理的なものだけでなく、オンラインコミュニティの重要性も増すでしょう。中村さんはそのような時代の中で、新しくKOU(コウ) というスマホで簡単にコミュニティを作ってオリジナルコインを仲間と一緒にやりとりできるサービスを立ち上げていますので、是非チェックするとともに、新しい時代の場の在り方を考えてみるのはどうでしょうか。


さて、次回8月20日(火)は、株式会社イミオ代表取締役/琉球フットボールクラブ株式会社(FC琉球)会長の倉林啓士郎さんにお越しいただきます。
サッカー・フットサルブランド「SFIDA」を展開し、国内外でサッカー・フットサル施設のファシリティ事業をおこなう倉林さんから資金調達や施設運営のポイントなど経営面について学びます。


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<2020年10月開講:サッカー・フットサル場づくりの教室詳細はこちら>


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