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♯004.「夢ノート」シリーズ

子供の頃から本を読むのが好きで、今まで色々な本に影響を受けてきました。その中で一番影響を受けた本と言えば、この「夢ノート」シリーズです。著者は中山庸子さん。母が持っていた文庫本の『「夢ノート」のつくりかた』を読んだ事がきっかけでした。

夢を紙に書く、叶った夢には印をつける、夢に関する情報をスクラップする、叶えるまでの過程も記録して楽しむ、自分を励ます言葉を書き留めておく――今では生活の一部になっているこれらの事は、この本から学びました。

夢ノートと言うとサッカー選手の本田圭佑さんの本が有名かもしれませんが、私にとっての夢ノート著者は中山庸子さんです。初恋の相手がいつまでも特別なように、初めて読んだ中山庸子さんの夢ノートは、私にとって特別なんです。

母はシリーズ1作目しか持っていなかったので、2作目、3作目は自分で買いました。文庫が見つからなかったので単行本で。せっかくだから1作目も手元に置いておきたいと思い、同じ単行本で揃えました。

もう何度も読み返しています。大抵が落ち込んでいる時。あの子に比べて私は…とか、どうせ私なんか…とか、今から頑張っても仕方ないし…とか、自分のこれからに希望が持てなくなった時に読み返します。実は今年に入ってからも読み返しました。

著者の中山庸子さんが本格的に夢ノートに取り組むようになったのは、華々しく活躍する同級生の姿にひどく落ち込んでしまった時だったとの事。当時の中山庸子さんは美術教師をしていました。生徒達ともうまくやっていたし、結婚して家族もできた。傍から見ると幸せな生活をしていたし、実際に幸せも感じていた。

でも同級生の活躍を改めて見て、自分の今の居場所が本当に望んだ場所ではない事に気付いてしまった。そうだ、私はイラストレーターになりたかったんだ――って。

私の場合も、落ち込む時って周りと比べた時が多いです。初めてこの本を読んだ時もそうだったし、過去に何度か読み返した時、そして今年に入って読み直した時もそう。周りが眩しすぎて、自分の手元が見えなくなっちゃう。それまで大事にしていたささやかな幸せや楽しみが途端に色あせてしまう。こんな幸せ、こんな楽しみ、あの人が得ているものに比べたらゴミも同然じゃん…ってね。

元気な時なら、人と比べる事がいかに無意味かって分かるのだけど、落ち込んでいる時はそれができません。今までも今回も、この本のおかげで正しい道に戻れました。また間違える時がくるでしょうけど、その時もきっと、この本が正しい道に戻してくれるはず。

そんなわけなので、私にとっては手放せない本なのです。

さてさて。肝心の、夢ノートのつくりかたですが。

基本は、夢を箇条書きにする事です。夢って言うと大きな事を考えがちですが、大小にこだわる必要はありません。「ネイルサロンを開く」という夢の下に「新しいアイシャドウを買う」と書かれていてもOK。実際、私の夢リストはそんな感じ。


見せられそうなページだけでも。初めて作った夢ノートです。今は別のルーズリーフで夢ノートを作っていますが、捨てられずに保管しています。

夢が叶ったらスタンプやシールで印をつけるのも大事。私の場合はハートのシールを貼っています。この瞬間が楽しいのよ!

少しずつシールが増えていくのも楽しい。そのリストを見返すのも楽しい。

そして更に夢ノートを楽しんでいくなら……


夢に関する情報をどんどん集めていきます。こういうのが欲しいなあ…とか、こういうの憧れだなあ…とか。これも以前の夢ノートです。今と変わらぬ趣味のものもあれば、もう卒業しているものも。懐かしい。

子供の頃からペンやシールを集めるのが好きで、雑誌の記事や写真を切り抜いておくのも好きだったので、こういった作業は本当に楽しい。それまでなんとなく楽しいから…でやっていた事に明確な目的ができたのはとても嬉しかったのです。

更なる夢ノートの活用法として、

夢を叶えるための過程も記録していくと◎
これは転職活動中に書いたものですね。

こんな感じでとても楽しい夢ノート作りですが、時にはその作業が苦痛になる時もあります。落ち込んでいる時とかね。夢ノートは義務ではないので、作りたい時に作る、開きたい時に開く、で大丈夫。

落ち込んでいる中でも夢ノートを開く事ができた時のために、素敵な褒美を残しておきます。

本や映画、ゲームの中で見つけた素敵な言葉や、誰かに言われて嬉しかった言葉、見てるだけで元気になれるデコレーション……これらはとびっきりのスイーツみたいに、私を元気にしてくれたりする。もちろん、これまで夢を叶えてきた過程や、これから叶えていく夢たちが私を励ましてくれる事も多いです。今見ると結構雑に作ってますね~。今もそこまでこだわってるわけではないけど。

せっかくなので、この夢ノートシリーズから素敵な言葉を幾つか。

条件が足りなかったら二人で考える。住む家も収入も車も侮るわけじゃないけれど所詮は付属物、スペアはいくらでもある。でも、その人はたったひとり。「いちばん好き」に賭けてがんばってみるだけの価値はあるんじゃないだろうか。

「夢ノート」のつくりかた

多分、私たちにとっても火星のように遠く思える「夢」もあるだろう。でも今立っているこの場所は、必ずつながっているのだ。

「夢ノート」のつかいかた

私は今の仕事が好きだから、MUSTではなくWANTでここにこうして座っている。明日を「楽しい日曜日」にするために働いている「土曜日の夜八時」も幸せ、ということである。

「夢ノート」の贈りもの

「本当の親切は放っておくこと」という場合はよくあることなのだ。「小さな親切、大きなお世話」なんていう言葉もある。本当の親切には「適正距離」があるのだ。

「夢ノート」の贈りもの

先程からの画像の通り、夢ノートはルーズリーフで作ってます。夢ごとに個別のページを作っていくので、ページの差し替えが簡単なルーズリーフが最適なのです。サイズはA5。このサイズ好きなんですよね。でも最近は強力なライバルが出てきました。

それはロルバーン(のLサイズ)。

強い…強すぎる……!!

上記の通りページの差し替えが必要になるため、ロルバーンは不向き。リングを外せば差し替えもできるけど、手間だし力が必要だし。ロルバーンフレキシブルも考えましたが、私にとってのロルバーンは表紙ありきなのでね。

時間のかかる夢(「ネイルサロンを開く」とか)や習慣性・継続性の強い夢(「肌荒れを治す(美肌を作る)」や「健康的な食生活」など)に関して記録していく専用ノートにしていくとかかなあ…。んで、夢ノートの方には結果や定期的な経過報告だけを転記しておくとかね。

自分の中だけでやっていく事なので、そこら辺は臨機応変に、楽しく(←ここ重要)やっていければいいかなと。いっその事ロルバーンをルーズリーフみたいに改造しちゃうのもアリかもしれないね!

年度末&年度始めのアレコレが片付いて少し時間に余裕ができたので、久しぶりに夢ノートのメンテナンスをしてみようかな。