#002.キューティ・ブロンド
「好きな映画は?」と聞かれたら私は「キューティ・ブロンド」と即答します。この映画は私にとってのバイブル。頑張るモチベーションでもあり、落ち込みから這い上がる目印でもあり、目指すべきゴールでもあります。本当に大好き。
【あらすじ】
主人公のエルは、美人で頭もよく、大学の社交クラブの会長も務める完璧なブロンド娘。恋愛も順調で、恋人ワーナーからのプロポーズを間近に控えていた。特別なレストランでのワーナーとのデート、しかし彼は「30歳までに上院議員を目指すからブロンドとは結婚できない」と別れを切り出してきた。
失恋のショックで部屋に引きこもるエルだったが、友達からの励ましもあって一念発起。彼が真面目な人を求めるなら、私が真面目だって証明すればいい!猛勉強の末にワーナーと同じロー・スクールに合格したエルは、無事にワーナーと再会する。しかし彼にはヴィヴィアンという婚約者がいて――。
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ストーリー展開としては、人によってはご都合主義に見えて気になるかもしれません。でも一応筋は通っているし、何よりもエルの明るさ、ポジティブさ、健気さが見ていて気持ちいい。ロサンゼルスの大学では人気者だったエルも、ロー・スクールでは浮いた存在。どんなに頑張ってもワーナーからはまともに向き合ってもらえない。
ここでエルは再度一念発起するのだけど、その場面が本当に好き。
すごいよねこの台詞!自分に自信がないと言えない言葉だと思う。私だったら「そうだよね…私なんかが頑張ってもね…」って諦めるところなのに。
思えばエルが一念発起した時はどちらも自分を軽く扱われた時。私なら「そうだよね私なんて…」となってしまう時。辛い経験をバネにできるエルは本当に素敵。
私がこの映画に出会ったのは、エルと同じく失恋をした時でした。社会人になってようやくできた初めての彼氏に騙されていたと気付いた時。エルのように引きこもってお菓子のやけ食いをしていた頃です(笑)。
ピンクだから取り合えず…って見てみた映画だったけど、まさかその後の生き方を変えてくれる映画になるなんて!大袈裟ではなく本当に、私の生き方を変えてくれた映画です。私もエルのように、相手を責めず、自分を卑下せず、目の前の事を頑張っていこう――そう気持ちを切り替える事ができたから、今の私があります。
理想とする自分にはまだなれていないけど、ゴールにたどり着くまでの過程も楽しむつもりで、「今日も心にピンクを!」をモットーにしぶとく生きていきます♪
エルから学んだ事はまだまだたくさんあるので、機会があれば書いていきたいな。ちなみにキューティ・ブロンドシリーズは続編の2、エルのいとこを主人公にしたスピンオフ作品(邦題は3にナンバリングされています)が出ています。2は更にパワフルで楽しい作品になってます。3はエルが出てこないところが微妙だけど楽しめました。
正式な続編制作のニュースもあったけど、動きがみられないんですよねえ…。頓挫したかな。しゅん。