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脳内で水戸黄門の歌が流れていた話

すっごくくだらない話です。

歩道とかちょっと狭めの道を歩いている時、後ろに人の気配を感じたらどうしますか?

①気にしない
②早足で距離を広げる
③追い越してもらう

私は③です。

夜道でなんか怖い時は②を頑張る事もあるけど、背が低く足が短く一歩がほかの人の半歩くらいの幅なので、基本は③です。それしか選択肢がありません。

というわけなので、
本日、駅に向かう道で後ろに気配を感じたので、追い越してくれ~と思ってただでさえ遅い歩みを更に遅くしてみたんですね。




追い越されない!

おかしいないつもならソッコーで追い越されるんだけど。なんか振り返るのも申し訳なくて、そのまま遅い歩みを続けてました。

そんな私の脳内で再生されるのはあの歌

あ~とか~ら~き~た~の~に~
お~いこ~さ~れ~

――たい! おいこされたい!

水戸黄門のテーマ曲『ああ人生に涙あり』がずっと流れてました。その間も何故か追い越してくれない後ろのヒト。

目的地の駅が見えてきました。あーこの入口ってエスカレーターないんだっけ。階段か。運動になるしまあいいか。

たださすがに階段は追い越してほしいと思い、スマホをいじるふりして立ち止まりました。ようやく追い越してくれた後ろのヒト。

荷物を持ったおばあちゃんでした。その荷物を持ったまま階段を上がろうとしていらっしゃる。荷物をまず上の段に置いて、階段を上がって、荷物をまた上の段に置いて――、

そんな頑張ってる人、見過ごせないじゃないか!

荷物を代わりに持って、一緒に階段あがりました。

ありがとうって言ってもらえたし、良い事をすると気持ちがいいね。今日の行いは黄門様も褒めてくれるに違いない。

私の足が遅くなった事でおばあちゃんも困ったんじゃないかなあ…。追い越すのはちょっと厳しい…仕方ないこっちも遅く歩くかって。申し訳ない事をしました。

余談ですが私は初代の東野英治郎さんが好きです。あのちょっと頑固親父的な黄門様が好きですね~。初代から順番に再放送してくれないかなあ…。中谷一郎さんの弥七も大好きでした。