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私がブラジャーのサイズを選ぶとき。女性でも見落としがちなこと。

 ブラジャーのサイズ選びは、悩みが尽きないものです。Twitterで様々な悩みを書かれている方や、フィッティングの啓蒙をされている方もいらっしゃいます。最近は、ランジェリーアドバイザーとして独立して活動されている方も増えています。
 採寸や試着をせずに買う方がかなり多いと聞いていますが、しっかりとアドバイスを受けることを強くオススメしたいです。「C70だから」「D75だから」とどのブランドでも買ってしまうことは危険です。メーカーによって作りが違いますし、同じメーカーでも違います。女性は試着ができますので、少し面倒に思うかもしれませんが、是非、してください。

 私がはじめて、自分用として買ったブラジャーはB75でした。

 試着や採寸無しに、「お客様にはB75がちょうどよさそう」とおっしゃってくださった店員さんは、今でもすごいなと思っています。実際に、当時の私にはぴったりでした。その後、色々なブラジャーを買い、それぞれの作りによるフィット感の差を学びました。

Photo: PhotoAC/Lumiga https://www.photo-ac.com/main/detail/22046795

 私の着用を知りつつ、対応頂けるお店や店員さんには、下記のことをお伝えしています。

①今まで使用したブラジャーでフィット感が良かったもののメーカー、シリーズ名などを詳しく、的確にお伝えする。そうすると、似た傾向のブラジャーから類推が出来る。

②その上でサイズをお伝えする。例えば、○○ブラはB75でちょうど、□□ブラはC80でちょうど、××ブラはB75では少しきつめだったなどです。その際に、ホックをどの位置にしたかも伝えることも大切です。ホックは1段階あたりで2.5センチもアンダーが変わります。

③今回、どのようなブラが欲しいのかをお伝えする。しっかり目の着け心地、柔らかめの着け心地などです。店員さんからのオススメをいただける場合もあります。

 以上の選び方で、私は失敗したことが殆どありません。店員さんのアドバイス無しに自分の判断で選ぶときは、以前に購入したシリーズの新作という風にしておけば、同じサイズでもおおよそ問題はありません。

 また、蛇足ですが、私はマナーとして商品には触らないようにしています。買うと決めるまで、いくつかの商品を比べたりするときも、お手数ですけども、店員さんに出していただき並べてもらったりして比べます。
 私自身が触ったら女性は不快に思うでしょう。女性のためのランジェリーというなかでの、自分自身の立場を認識して、スペースをくださっていることに感謝して、女性が少しでも不快に思うようなことはしないようにしています(お店に出向くだけでも不快に思わせてしまって申し訳ないと思っています)。
 素材が分かれば、過去の経験から、おおよそのことは分かりますし、店員さんが肌触りなどは教えて下さいます。

 ランジェリーを心から好きで、いいなと思う物や珍しいと思う物をつい購入してしまって、それなりの数を持っています(驚かれるかもしれませんので、数字は書きませんが、ご関心のある方がいらっしゃればコメントなどで書きたいと思います)。
 ですが、サイズが合わないというものはほとんどありませんでした。この方法は、自分にとってある程度正しいのかなと思っています。もちろん、まだまだ研究は続きます。

 女性の場合はアンダーバスト、バージス、カップサイズだけでなく、胸の大きさ、乳房の付き方や向き、形、柔らかさなどもありますから、私よりももっと選ぶ基準があると思います。繰り返しですが、女性の皆様は、信頼できるお店や店員さん、アドバイザーさんに相談して、ご自身に合うものを選んでください。

Photo by Emilio Garcia on Unsplash 

 さて、ここで、カップについて疑問を持った方もいらっしゃるでしょう。「男性なのに、なぜ、BとかCとか選ぶの?Aカップでも余るぐらいじゃない?アンダーだけ合わせてカップはA(かそれ以下)でしょう」と。私もそう思っていました。
 そのため、はじめて購入したブラがB75と言われたときは驚きました。また、その後、素材や作りによってはC75やC80を提案されることもありましたし、Dカップがちょうどだったブラもありました。

 ここで、先にお伝えしたいのは、私はブラをして胸を大きく出したいという願望はありません。あくまで、自分が好きなデザインのブラを自分にフィットするサイズを選びたいということです。

 カップを選ぶ理由は、実は、カップの深さや大きさではなくて、バージラインにあります。Aカップを選ぶと、私の体型の場合は、どのブラジャーでもワイヤーが当たってしまい気味です。バージスのカーブがやや急なためです。男性と女性では、骨格が違いますから、バージスが骨と体に当たってしまいます。

 そうして、B、C、Dと試すとちょうど良いブラが見つかりました。どのカップかは、これもやはり、メーカーやシリーズなどによる作りの差です。

 では次の疑問があると思います。「胸がないのだからカップが余ってしまうのでは?それは開きっぱなし?」と。これにはいくつか答えがあります。

 まず、Bぐらいですと、ブラジャーの正しい付け方をすると、案外余りません。これは体型によると思います。私は太っていませんが、痩せてもいません。正しい付け方でポイントなのは、背中や胸の下あたりの肉をあつめてカップに収めることです。これをすると、Bカップはちょうど良く収まってしまうことが多いです。Cでもあまり隙間が残らないことが結構あります。Dになると間違いなく余ります。

 少し脱線しますが、女性でシンデレラバストの方がいらっしゃいます。その場合は、この付け方でも余ってしまうことがあります。男性が余らないのに女性が余るなんて変とか、女の私がAでも余るのに男性が問題なんてショック、と思うかもしれませんが、これは自然なことです。女性の華奢な方は贅肉が少ないのです。そのため、シンデレラバストの方は、Aカップでも余ってしまうことがあります。
 シンデレラバスト向けのブラジャーを専門に出しているメーカーさんがあるほどです。シンデレラバストさんは、シンデレラバストさんにしか楽しめないブラジャーがありますから、それはそれで、特権だと思います。私は、胸の大小そのもので何かを判断しませんし、それぞれの大切で素敵な個性だと思います。

Photo by Photo by judith girard-marczak on Unsplash  

 さて、私の場合に話しを戻しますが、余った部分は、パッドで調整をします。もともとブラジャーについていたパッドでは足りない訳ですから、別売りの厚めのパッドで調整をします。通常よりも厚いものであれば、概ね、ちょうどよいぐらいになります。 CやDですと、それでも余ることもありますので、極厚パッドにしたり、厚めのパッドに通常のパッドを重ねることもあります。
 こうした方法を編み出したのも、店員さんお陰なのです。Bカップのときですら余ると思っていましたが、店員さんから、「正しい付け方で試してみてください、多分大丈夫だと思います。それでも余ったらまたご来店いただいてパッドをご案内します」と。そして、「Cカップ、Dカップのときには、余る可能性が高いので厚めのパッドをオススメします。もし余らなかったときでも、一つ持っておくと便利ですよ」とのことでした。

 また、延長ホックも用意しています。形が崩れたりするのであまりよくはないのですが、どうしてもお気に入りのデザインであったり、以前買ったものでサイズが合わなくなったものは、これで調整をします。めったに使いませんが、やはり、一つは備えておくと良いです。

 そして、「胸の膨らみへの違和感があるのでは?」という疑問もありそうです。これは、全くないとは言えません。ただ、男性は骨格が大きめのため、案外目立ちにくいこともあります。サイズが合っていれば、段になることもありません。Dになると少々気が引けますので、薄着の季節での外出ではあまり使わないようにするか、上着を着て目立たないようにします(それでもDは、実は世間の言う「巨乳」ではないことを知っていただきたいです)。Cはブラジャーの作りによりけりで、目立つ目立たないの差はあると思います。

 ここまで、パッドしっかり目のブラジャーを想定して書きましたが、総レースやパッド無しもあります。それはまた別の機会に書きたいと思います。私の好きなブラジャーには総レースやパッド無しもあります。男性には実はこちらの方が良いのかなといままでの経験で感じています。

 また、最近は大手でも男性向けのブラジャーを発売しており、上記のような悩みはずいぶん解決するかもしれません。私は男性向けは試したことがありません。いずれ、試してみようとは思いますが、やはり女性向けのブラジャーの方が選択肢が圧倒的に豊富です。

 さて、少しは女性にもお役に立てる内容だったでしょうか。バージスの違いや、正しい付け方などは、ランジェリー好きな方には基本知識かもしれませんが、知らない方もいらっしゃるかもしれません。

 また、女性に限らず、男性でブラジャーをされる方や、トランスジェンダーの方など、性別は関係ないですよね。あらゆるランジェリーを好きな方が、より快適にブラジャーを選べるようになることを祈っています。

また、次のテーマで書いて公開したらお読みいただければ嬉しいです。

 皆さんにも素敵なランジェリーライフが訪れることを祈っています。お気に入りで素敵なランジェリーとともに毎日を、幸せに。

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