ストレスってなんですか?
体調が悪い、なかなか痩せない、精神的な落ち込みがひどい、といった時、「ストレスのせいで、、、」と言う事が多いですよね。でもこのストレスって何だろう、とずっと昔から思っていました。もっと言うと、なんでもストレスのせいにして、結局原因はわからないんじゃないか、、、と。
この「ストレス」という言葉の問題は、なんとなく不調の原因がぼんやりしてしまうだけでなく、皆が使うために「ストレスなら仕方がない」と本人も周りも思いがちなところです。また、そこで「ストレス解消をオススメします」と言われたところで、そもそもそんなに簡単に切り替えが出来ていれば、不調には陥らない人がほとんどなのです。
多くの人は、仕事や日常のストレスと身体の症状が直接的にリンクしているとは思いにくく、ストレスを軽減して、と言われてもピンと来ないために具体的な改善をしない、続けないケースがほとんどです。その原因は、ストレス=心、不調=身体、そして心と身体は別物である、と思われているからです。
心の問題であるストレスがどのように身体の不調につながっているのかといえば、それはストレスによりストレスホルモンが常に大量分泌されで起こります。このホルモンはコルチゾールと呼ばれ、身体を英語でいうfight-or-freight(戦うか逃げるか)状態にします。ある程度のストレスに耐久できるよう、睡眠や食事を摂らなくても戦闘態勢を保持することができるようになるのです。
ある期間このホルモンが分泌されるのはとても便利ですが、長く続くと不眠や消化不良、また体内の炎症などが継続し、その結果慢性的な不調が表面化します。
このように、心で感じる「ストレス」は実質的な身体のシステムに障害を与えるのです。その事を皆さんに意識して頂くためにも、不調がある時は「ストレスのせい」ではなく「ストレスホルモンが分泌されすぎてるな」と、思って下さい。まずはそれだけでも、心と身体の繋がりが感じられるのではないかと思います。
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