リスクマネージメントを考えた結果の「フリーランス農業女子」というワークスタイル。
「フリーランス農業女子」は、私がとりあえず名乗っている職種みたいなもの。
「農家嫁」で独立したので「フリーランス農業女子」なのだが、
なぜ「フリーランス」なのか。
それは、紛れもなく「自分らしく自由に生きるため」。
覚悟をして自分が行動した結果そうした。
一見キラキラに見えるけど、いいことばかりではないので前提で先に言っておくけど、色々あり後悔はしていないが、その結果無くしたものもある。
農家嫁の私が独立して無くしたもの
■その1:扶養費
現在、サラリーマン夫の扶養も抜けて全く1円も養ってもらっていないので自分で生きている。まだまだ売上たりないから、税金のために働いているのかしらとおもうような気も。でも少しずつ売上は上がっている。
■その2:畑
独立したことで、畑は完全に自分が関与できなくなるので実質「農業女子」なのに畑がない。まさかのメインのものがなくなるなんて。笑
ということで現在、畑を探し中。
(今回この辺は簡単に説明するけど、とりあえず現状を知ってもらわないと「フリーランス」の意味が伝えきれないのでちょこっと。)
「フリーランス」というからには「自由」「楽しい」「ゆるい」などなどイメージもあるし間違っていないところもある。
だけど、それに比例して責任も自分だし保証などないし、リスクもある。
さらに”田舎のただの農家嫁”が「独立」なんてしたら一大事。
まあひと悶着も二悶着もあったわけで。
それでも「自分らしく自由に生きるため」に、覚悟をして現在のスタイルに至る。
私は、「農業」は尊い仕事だと自信をもって言えるし、畑が好き。
「農業はいのちをつないでいく仕事」。
そのためにできる事をしていこうと決めている。
それは、地域や日本や世界という感覚でいるので、今現在、自分の畑がないことはどうってことはないと思っている。
結局は、「自分らしく自由に生きるため」ということは、自分の「理念」をもっているか。
そこだけでしかないと思う。
【「フリーランス農業女子」の仕事の中身】
仕事の主な中身としては、加工品企画販売・畑作業・講座・ライター・イベント企画運営・セミナー講師・モデル。
「あれ、農産物は?」と思ったそこのあなた。
はい。元々、農産物は私の場合「売上」ではありません。
「農家嫁時代」は農産物はどんなに販売しても、畑に行っても1円ももらったことはありません。
まあその分子供を見てもらったり野菜とかかからないとかいう話は別ね。
ただ、うちの夫はサラリーマンなわけですよ。
事業継承者にならない宣言済みで、突然農家なんてできるわけないですから、もし両親が農家を突然やめたり入院などなどしたら養うのは私たち夫婦なわけで。
というところもあって、「嫁時代」から畑を優先しつつできる仕事や畑に通じる仕事を細々と一人でやってきたのである。
もちろんどれも最初からできたわけではない。
全て本やネットで学び講習に行ったりしたし、完璧じゃないけど何回もチャレンジした。
失敗や反省は数えきれないし、ちょっと違うんじゃないかという方向性にも走っていった。
そして、一番は「とにかく人に会う」ことをとことんしていたし、今もそれは変わらない。
忙しいとか、時間がないとか、家族に何か言われるとか、そんなのは関係ない。
自分が決めた「理念」と「直感」で動いてきた。
狭い田舎ですから目立てば足を引っ張られたり、あることないこと言われたり、批判もそれなりにあった。
でも、そこらへんはあまり関係ない。笑
結局は理念が「自分らしく自由に農業と生きるため」
ということだけだったので、それは今も強くなっている。
で、気持ちの気合はそんな感じが前提なのだけど、さらに現在の仕事内容を説明すると以下。
・加工品販売:オリジナルブランド商品を開発・販売
・畑作業:パートナー農家さんのところでお手伝い
・講座:スムージーアドバイザーを取得しており、WS等開催
・ライター:2万人登録サイトにて一部のライティングを担当。
・イベント企画運営:農業や子育て系のマルシェ、イベントを主催
・セミナー講師:地域・コミニュティ・農業がテーマで大学などで講演も。
・モデル:地域PRに特化して単発で依頼などあり。
最初からすべてやっていたわけではないしできたわけでもない。
そのストーリーや収入毎のポジショニングの意味があってそれぞれある。
例えば、加工品の販売は材料費などの経費がかかるし利益率は高くないが、店舗に委託販売でお願いできて売れれば自分が居なくても収入は上がる。
逆にセミナー講師は、材料代はほとんどかからず(本当は準備時間も考慮が正解だがここでは割愛。)その瞬間の収入だけで言うと利益率は高いが、自分が居なければ収入が見込めない。
このようなバランスをこれからきちんと作ることで、今後の事業スタイルやリスクにも対応しようと考えている。
(この話はビジネス関係の記事でまた詳しく。)
とにかく、急な子どもや自分の病気や入院、家族に介護等があって自分が動けなくても収入の可能性の基盤を作りたいというのがスタートだった。
そもそも、農家は「儲からない」のに、畑にがっつり入らなければいけない仕事。
畑に居ながら収入を少しでも上げるには、通年通して売れるものが必要だったりもする。
この考えが、今、フリーになっても生きていけている一つの要素だと考える。
これ、今の世の中の女性起業家やクリエーターにも当てはまるところがあるのではないか。
ワークショップや講座なんかが人気で一時は良かったけれど、どれも「自分が動いていないと稼げない」という葛藤にみんな陥る。
私もその体力的にもつらい時期はあったのでだからこそ何かシェアしたいとも思っている。
女性だからこそ、起こりうるリスクや可能性も考えて事業を組み立てていく必要性。
農家の女性はもちろん、世の中の全ての女性たちに幸せになってもらいたい。
フリーランス農業女子:愛実
\今日のManami’s comment/
夏が終わる・・・今年は海にはいかなかったのですが、実家の近くの川を貸し切りで子供たちとゆっくり遊びました。元々は根暗なので、誰にも会わないってラクでサイコーでした!笑
【Berry's Garden】
福島発アグリブランド、Berry's garden代表。「Pocket of “love berry” time:日常のちょっとしたスキマに、愛、実る時間を。」 をテーマに、クオリティや想いを大事にした日常の一息つけるスキマ時間を幸せに感じられるアイテム・イベント・ライフスタイルと「可愛い楽しい農」を提案。“あなたのスキマに幸せをお届けしたい”という想いをブランドを通じて発信している。
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