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【マンガ業界Newsまとめ】2024年出版ニュース振り返り、IP市場調査販売開始、続くKADOKAWAの話題 など|12/29-181

マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガ・アニメの業界カンファレンスIMARTを主催するMANGA総研代表の筆者が、マンガ・Webtoon関連のニュースを、ビジネス系を中心に、短時間でチェックしていただけるようにまとめています。

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【年末特番】2024年の出版ニュースを振り返る ―― HON[.]jp News Casting / 大西隆幸×菊池健×libro×古幡瑞穂×西田宗千佳×鷹野凌

今週で、マンガ業界Newsまとめも2024年最後となります。
今年もお世話になりました。

今週は目立って大きなニュースは無かったのもあり、ちょうど振り返りの配信を行いました。年末恒例となりつつある、出版、マンガ、メディア、海外動向など、ニュースをまとめたる記事を定期的に書いているメンバーによる振り返りです。今年は海外エンタメニュースのlibroさんも参戦です。

上部のPeatixで、500円で全編2.5時間程アーカイブで視聴できます。
このテキスト最後の画像に埋め込んだリンクから、Youtubeで前半1時間を無料で視聴できます。

私からは、以下の3つのテーマをピックアップしました。

■業界再編と資本の流れ
■「決済と表現と」つづく、各社の成人向けサービス決済停止はニーメラーか?
■グローバル展開の多様化、海外でのWebtoonマンガの動きなど

他にももちろん、プラットフォームとWeb広告、AI、アクセシビリティなど、広範な話題を一度サラッと無料部分で流し、後半有料部分で更に皆さんで深掘りすることが出来ました。

まいど極めてマニアックですが、マンガに限らず、出版・メディア全般に渡り短時間に面白く深掘り出来たんじゃないかなぁと思います。

前半1時間は、Youtubeにて無料です。
https://www.youtube.com/live/3odVPwysAiY

いつものまとめと違い見るだけですので、お気軽にご覧ください。


第0回マンガアニメのIPリサーチ調査販売データを2025/1/14提供

上記配信で冒頭にも触れさせていただいておりますが、11月にサマリーを発表した、MANGA総研によるIPリサーチ調査のデータ販売受付を、12/26から開始しています。

調査内容については、以下の動画でエンタメ学者の中山淳雄さんが説明してくださっていますので、ご覧ください。


KADOKAWA関連ニュース

ソニーによるKADOKAWA買収ニュースは、両社の資本業務提携ということで一旦の決着を見せましたが、引き続きこの辺りへの記事が出ています。業界向けというよりは、投資目線であったりゲーム目線であったり、ちょっとマンガ方面の方には歯ごたえないかもしれませんが、賢い記事です。

それに伴ってか、KADOKAWAの内情的話題も内外で出てますね。個人的に、育休中のチームメンバーに報酬が一時加算支給されるという制度は良いなと思いました。


国内News

年末らしく各プラットフォームのランキングが出ています。

めちゃコミで年間ランキング1位がWebtoonというのは、興味深いですね。

Renta、ブックリスタ(auとsony)で、転スラの新刊が強かったようです。


ナタリーの今年超連載が終了した作品の記事です。なかなかの作品群ですね。

こちら、ひとつ前の記事にもある、ジャンプにて『呪術』『ヒロアカ』と言った、看板作品が終わっていく中で、『ONEPIECE』一枚看板というところから、次の一手をはかる記事です。
個人的にはそうはならないかなぁと思いつつ、外から見るとそう見えるかもなぁとちょっと興味深かったです。


GEM Partnersのリサーチ記事です。ワンピ強いですし、ジャンプも強いですねぇ。ちょうど、2つ前の記事で今年終了が伝えられているジャンプ系の強い作品が上位にいますね。アニメが終わるまではまだまだ人気は続きそうですが。


Tiktokによる海賊版対策の取組は、海賊版サイトの利用者が若年層に強そうな所で、一定効果がありそうですね。米国はどうなんだという話はありますが。

こちらは、最近の海賊版サイトは、様々な海賊版側の規制や追及をすり抜ける手法が増え、抑止が難しい状況となっています。ここでは、追及やドメイン規制など、様々な海賊版対策に対する無効化カウンターとして「ドメインホッピング」が紹介されています。なにかあったらURL変えちゃうんですね。昔ならやりにくかったことだと思うのですが、今は出来ちゃうのですね。

他にも様々な手法や対策などありますが、今年IMART2024の中でも、実際の売上なども見ながらコミックシーモアの海賊版対策や攻防など、リアリティのある話が展開されています。


ebj作品のMV・音楽コラボの話題です。


短くなっちゃいました!


飯田一史さんによる、フランス、イギリス事情の記事です。それぞれの国の事情が数字で読めて興味深いです。


ネットには「負けない」というより「使い倒して」欲しいですね。とりあえず、ネットに勝とうとする人は、ネットを普段使いこなしてない人が多いように思います。

紙書籍のみのデータですが、これだけ見ると、ネットに売上を奪われたという一元的な見方では足りないようにも思いますね。


これなにか良い記事です。coco壱のカレーは、お腹いっぱい食べました。


年末ですからコミケですね。今年は12/29-30開催です。徹夜はダメよと。
C105は個人でもサークル出します。自分名義の個人参加は初です。遊びに来てくださいませ。


Webtoon・ショート動画関連

CLLENNから引き続きショートアニメが出ています。


こちら、Webtoonやショートドラマの賞なのですね。ユニークです。


海外News

『外見至上主義』の製作会社、24億円調達(既報)など、韓国ではやはりそのあたりや関連AIに投資があったようですね。日本でもこの資料まとめ欲しいですね。


これはまた凄いですね。韓国では良くも悪くもお金が動いたんだなぁと。


libroさんの北米エンタメニュースまとめです。

タイトル訳:BOOK☆WALKERグローバル版で読まれた作品は何か?

これは興味深くて、ラノベで見ると「無職」「本好き」「転スラ」と、素直に良い作品が売れてますねぇ。


こう、日本に来るフランス人がかなりエンタメ人気に寄っているという記事ですが、数字で見たいところではあります。


AI・画像生成関連

AI規制についての国内議論ですが、現在は悪質な使われ方に対する規制の議論が進んでいるようですね。


好きなイラスト屋の画像が作れるというのは、これは強いですよね。


こちらは、韓国WebtonでのAI似顔絵スキームですね。職務著作物ならではの動きですが、ひたひたと来てますね。


「AI三面図キャラデザイン」ということで、2D画像を三面図にするツールのようです。なるほど。


今週のセール・キャンペーン・新人賞、取組等

「このマン」受賞作にポイントをつけるKindleの施策

ハルタと名乗るのが味わい深いですね


記事のみ紹介


告知関連

筆者単著「漫画ビジネス」クロスメディアパブリッシングより発売中です!

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菊池健
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