①連続で掲載してきた特別な夏至新月金環日食について、前後の半影月食も含めた星空、星座理論の観点から紐解いてゆきます。
先ず大事なこと。
占星術と言うと殆どの人は実際の空模様とはかけ離れた西洋占星術を無自覚にイメージし、信じますが、それは約28度実際の星空模様からずれた1%利権のバビロニア由来の西洋占星術です。
占星術でありながら歳差運動により72年に1度ずつ移行してゆく実際の空模様を元にせずホロスコープと理論先行では占星術と言えるのでしょうか。
現在その瞬間の星空と、大元の神話論を濾過し紐解いた元来の占星術の土台に立ち返るべきで、架空のフェイクスカイを元にするホロスコープと理論先行では真の占星術と言えず、1ハウス30度未満のズレ故に微妙に合致するかのよう錯覚してしまう、過去課題にロックされかねぬ作為的かつ変容必須の古びた価値観と認識します。
そして、バビロニアの占星術師であり神官に排除された、銀河センターラインに位置する蛇遣い座も復活させることも元来の土台要素だと認識しています。
この夏至の新月の金環日食の瞬間の星空には、この時代の光明と課題が大いに暗示されています。
夏至新月の瞬間15:41の瞬間は、丁度、牡牛座(日本古来の星座論では猿田彦座・金星も位置する)とオリオン座の棍棒(日本古来の星座論では天宇受売命座の手草)と双子座のカストルの爪先の先(双子座は日本古来”きん星”と”ぎん星”)に、金環日食の太陽と新月が位置しています。
ちなみに双子座をもう少し紐解くと、左側のポルックスは天界の自己ハイヤーセルフ、統合した自己のモデルを表し、右側のカストルは地上の自己(私達)を象徴します。
それが日本古来では、金色に輝くポルックスは”きん星”と呼ばれ、銀色に輝くカストルは”ぎん星”と呼ばれました。
また、両者の符号は、金と銀の関係にも紐解けてきます。
それは金融システムの在り方にもなぞらえられます。
金(お金)は銀行によって循環します。
故に「銀行は、金に循環を表す艮(うしとら)」と書きます。
加えて言うならば、高次の自己によって、地上の自己(私達)は顕現しているのです。
言うまでもなく猿田彦大明神と天宇受売命は夫婦神の象徴で、猿田彦大明神は道開きの神様、天宇受売命は天岩戸開き神話で熊笹で編まれた手草を持ち舞い踊り、岩戸隠れした天照大神の天岩戸開きへと導いた女神です。
太陽と接近するヒュギエイアは、バビロニア占星術師であり神官によって排除された銀河の中心エリアに位置する蛇遣い座のモデルの文武両道あらゆる知恵に長けた、芸術や医術の祖アポローンの息子であり医術の神アスクレピオスの愛娘で、同じく封印され、かつて紀元前に、父アスクレピオスと共に復活のムーブメントがあり、近代では、数多くのタブーを描いたクリムトも描いたことでも知られる、主に女性の心身の健康と衛生の女神です。
少なくともアトランティスまで遡るバビロニアの権力者の意識の継承は、その後に、イエスの処刑に通じる寺院からイエスに叩き出された両替商人に続き、医療をも掌握する中世暗黒時代の魔女狩りへと続き、政府ではなく中央銀行が紙幣発行権を持ち、政府に利息をつけて紙幣を貸すと言う金融システムへとも通じてきました。
ちなみに真意はまだ定かではありませんが、アメリカはJFKも成しえなかった全米12区分の中央銀行を統括するFRBが政府傘下に吸収されたようです。
そして古代ローマ・ギリシャのヴェスタ神官を元(女性神官であり神官長は最高神官)のヴェスタとエンケ彗星(2022年に最接近)もカストル側で金環日食と接近しています。
(その他の星座と惑星や準惑星や小惑星の動きも注目なのですが、それはここでは控えておきます。)
地上の自己の盲目的な同調と迎合と、自我の暴走の世界から、本体の自己(内在神)との統合、男女の真の強調と統合、共同想像と創造による女神性のさらなる確立と男神立てと、故にこそもの太陽系の青写真との統合に向かう今と、既に起きている世界の金融システムの大々的な変容も示唆しています。
現状課題としては、文明の黄金期に突入する可能性と退化退行する可能性も拮抗するところですが、私たちの目覚めとビジョンとクリエイション(共に”そうぞう”と読む一体の言霊)が、地球文明の超越的に成長、変容への力となります。
古代より人類は天体の運行と同調するようにして、お祈りや祭祀を執り行ってきました。
それは、世の光明のためだけではなく、利己的な目的の成就のためにもそうされてきました。
私たちは今、架空のフェイクスカイではなく、地球文明がこの太陽系でしっかりとセンタリングするためにも、実際の空を元にも、世の光明のためにも、シンプルに自分なりのお祈りを捧げる、祭祀やお祭りなどを執り行う必要性があります。
古代から夏至祭などが暦の節目毎に行われてきたのもそうです。
世界各地の夏至祭が中止になってしまった2020年は、地球市民がそれぞれに、この特別な夏至を、世の光明を祈念しつつ祝う時です。
長くなったので、2001年と2020年の日食と月食の符号からの紐時は、またの機会で。