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ヨーロッパ放浪記13

スマホのない25年ほど前、4か月かけてヨーロッパを一人旅で放浪しました。これはその時の記録。


Day 13 ブリュッセル

今日で彼は日本へ帰国する。ちょっとの間の二人旅でした。日本に戻ったらずっと一緒にいることになるんだろうけど。でも、少し寂しい。
ところで、同じホテルに3連泊したのですが、このホテル朝食はずっと同じメニュー。初日は豪華!と感激したもんだが続くと飽きる。スクランブルエッグとかりかりベーコン、トーストにシリアル、山盛りのフルーツ。最後に紅茶でいっぷく。豪華だが3日も続くと、早くも日本食が恋しくなる。 
本日でロンドンとお別れになるのですが、最後に買い物に出かけた。よくわからなかったので、手っ取り早く有名どころのリバティーへ。なんと日本人の店員さんもおり、見渡す限り日本人。店の雰囲気はシック、彼はおみやげにゴルフグッズなどちょこちょこと購入していた。 
お別れの街、ロンドン。全体的に汚い、という印象。とにかく巨大な街。観光・政治・経済すべての機能を合わせた巨大なシティーは世界中でもあまり類を見ないのでは?そう思うと何でもありの街なんだと思う。
ウォータール駅で、私はユーロスターへと乗り込む。彼は空港へ行く。これから4ヶ月ほど離れ離れかと思うと、自分で旅に出ておいて何だが、やはり寂しい。 
さて、気をとり直し再び一人旅がスタート。まずはユーロスターで一気にベルギーへ移動する。ユーロスターの乗り場はセキュリティチェックも厳重で緊張した。でも冷静な感想としては、日本の新幹線のほうが立派だと思う。車内の雰囲気といいサービスといい、やっぱり日本はいいなあ。アナウンスが英語とフランス語になっているので、いよいよベルギーに行くのだ、とわくわく感を駆り立てられる。そして3時間でブリュッセルに到着。陸続きの入国というのは生まれて初めての体験。緊張した入国審査では顔を見てスタンプを押すだけ。何か質問しないんですか?と言いたくなるくらい簡単なものでした。
到着したブリュッセル。第一印象は、「暗い」。まずはユースホステルを目指し地下鉄に乗ったのですが、本当に暗い。何がって照明が暗い。そして地下鉄にのりあわせた人々が暗い。イギリス、特にスコットランドなんてみんなフレンドリー&笑顔やったぞ。3時間電車で移動しただけで、えらく文化の違うところに来たと思った。 
地下鉄を乗り継ぎ、少々迷いながらユースホステルに到着。「sleep well」という不思議な名前のついたユースホステルを目指した。なんと1泊しかできないと言う。まあ、予約なしで来たんだから1泊できるだけでもラッキーと思わねば。でも明日また宿探しするのがめんどう。宿はできるだけ変わりたくない。 
チェックインした後、今夜泊まるドミトリーで同室になった女の子と意気投合する。聞くとフランス人だがお母様が日本人なので日本語ができる。言葉の壁がないってありがたい。夕食を一緒にし、ベルギービールを堪能しながらフランス暮らしについて、を聞きながら遅くまで飲んだ。

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