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ヨーロッパ放浪記03

スマホのない25年ほど前、4か月かけてヨーロッパを一人旅で放浪しました。これはその時の記録。


third day ウィンダミア
とっても健康的な1日を過ごしました。朝はしっかりとイングリッシュブレックファースト。それから早速ハイキングに出かける。湖水地方でハイキング、やってみたかったのでワクワク。
9時30分ごろからぼちぼちと歩き出しました。まずはTarn howsという湖へ。イギリスでは’Foot path’といって歩く道と車の道がちゃんと別れています。ちなみに自転車は’Car road’、だから歩く人専用の道はとても歩きやすい。1時間くらいかけてのんびりと歩きました。なだらかな山が広がっていて眺めもよい。そのうえ道行く人も、とても親切。すれちがう時は"Hello"と声をかけあう。山を愛する人に悪い人はいないというのは万国共通だと思った。看板もちゃんとあり、迷うことなくハイキングを楽しめる。私が歩いたコースは小高い丘が広がっていて風がここちよかった。おまけにこの地方ではめずらしく快晴だったと後で知る。
今日はTarn hows→hawkshead→near sely→windermere、と回る。途中フェリーにも乗り、もりだくさんな一日となった。
ハイキングの合間にHill Topという小さな村を散策する。ここはピーターラビットのふるさとという観光スポット。作家さんの生家などがある。建物内では原画や当時のインテリアが再現されている。お庭がすごくきれいで、まさに本家本元のイングリッシュガーデン。意外と緑ばかり、色のある花がたくさん咲いているわけではないのに美しく感じるのが不思議。このまわりは50世帯ぐらいだろうと思われるくらい、小さな村。のどかな場所、イギリスの田舎ってこんな感じなのかな。
あてもなく歩きまわった後、次の目的地へ向かう。行く先はウィンダミア湖。たくさんの人でにぎわっているせいか、湖自体はそれほど美しい、と思えなかった。ただ、雰囲気はよい。湖畔にはカフェが建ち、ボート乗り場があり、まわりはなだらかな山にかこまれていて素敵。荷物がかさばるのでおみやげ物を買うことはないがお店をのぞく。そして絵はがきだけ買って湖畔で便りを書きつづり、日本へ投函する。ところで、切手は俗に言う「たばこや」でないと取り扱ってないので、なかなか探すのが大変だ。でも、些細な事だけど、人に聞きながらうろうろするのが楽しい。
本日の宿泊地もユースホステルにする。ウィンダミアYHに行ってみると満員だということでCointionYHを紹介してもらいそちらに宿泊する。スタッフさんが「そっちの方が絶対にいい」てな感じのことを言うので、移動するのが億劫だったけど頑張って目指す。
結果的には、非常によいお宿だった。部屋は相部屋で、ドイツ人のキュートな女の子と一緒になった。ディナーを一緒に食べ、パブへ行こうと誘ってくる。本人がかなり飲みたそうにしてたので、ご一緒する。とってもかわいい女の子でドイツから一人で遊びに来たらしい。お寿司やお酒など日本食に非常に興味がある様子で熱心に聞いてくる。つたない英語でも一生懸命聞いてくれた。勉強熱心な学生さんと、お互いの旅の話をしたり、お酒を飲みながらずいぶんと遅くまで語り合った。

放牧地らしきところがちらほら。羊を見かけるところがイギリスだなって思う。
ハイキング途中、所々にビューポイントがある。
歩くゾーンと車ゾーンが分離されていて歩きやすい。

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