ヨーロッパ放浪記06
スマホのない25年ほど前、4か月かけてヨーロッパを一人旅で放浪しました。これはその時の記録。
6th day スカイ島
昨夜スコッチをのんだから大丈夫かと思ったけど普通に目がさめた。ご飯を食べた後ゆっくりポートリーを散策する。人気のない朝、見知らぬ街の散歩は、すがすがしく気持ちいい。散歩の途中で気づいたことは、日本でいう自販機のような感じで街角に銀行のATMがむき出しで設置されていること。何気ない風景かもしれないけど、異国の街には驚きがある。
ポートリーは小さい町で特になにもない。なので次の街に移動しようとプランを練ってみる。そこで、初めてこの街はバスなどの公共機関で移動するには非常に不便だと知り愕然とする。昨日はキャンピングカーに同乗しラクをしたので気づかなかったが、バスが1日2本しかない。とりあえず、近くにインフォメーションがあったので情報収集をすると、カレイキンという移動しやすそうな街があった。そこで今夜の宿を予約してもらう。本日の目標はカレイキンに移動することにする。
次のバスは午後3時。ひたすら街をぶらぶらする。気のせいか交通量が少ない。港付近を散策したあと丘に登ってごろんと昼寝をする。まわりに野良猫ならぬ野良ウサギがいた。イギリスってこうなんだ、と驚いた。
英国人がスカイ島でゆーくり過ごしている姿を横目に、そこに自分もまじり寛ぐことで優雅な気分にひたる。
そして午後、待望のバスに乗ると50分あまりで次の目的地に到着した。カイルキン。聞いたことのないようなところだが、小さいかわいらしい雰囲気のところ。宿のマザーがいい感じ、子供が大きくなって出て行っちゃったから部屋でも貸そうというのり。マザーから、どこから来てどこに行くのか、などよくある旅人質問を受ける。そして私のたどたどしい英語にじっくりと耳を傾けてくれる。イギリスの田舎町はフレンドリーで人が優しい。
思いのほか宿代が安かったので、今夜は奮発して近くのレストランで食事をする。しかし、あまりおいしくない。イギリスの朝ごはんは美味しいのに。