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ヨーロッパ放浪記07

スマホのない25年ほど前、4か月かけてヨーロッパを一人旅で放浪しました。これはその時の記録。


7th day エディンバラ

海外の田舎街は人がフレンドリーなので、旅していて楽しいけれど移動が難しい。前日に引き続き、次の街へ移動しようと思っても、電車が一日数本しかない。慣れない時刻表を解読しながらプランを練るも、乗り継ぎの接続が悪く、カイルオブロハッシュという駅につくが次の電車が二時間後。日本の鉄道はつくづく便利だと比べてしまう。
本日はエディンバラへ行く予定。どうしてこんなに先を急いでいるのかというと、彼(現在の夫)と3日後にロンドンで待ち合わせしているのだ。
3日以内に絶対にロンドンに行く。そのために途中バス移動も検討する。が、なぜかバスも遅延しているしルートがややこしい。無難に電車移動にする。そう思い待ち時間にのんびり昼食をとる。がらーんとした店内で、話し相手になる人が周りにいないのでちょっと寂しい。やはり、食事はわいわいと食べるのが一番すきだなあ。
乗り継ぎ途中インバネスという街で途中下車。駅周辺を散策してみた。インバネス城が観光名所というのでまずはそちらへ行き、そのあとは町歩き。こじんまりとした小さい街なんだろうけど1週間弱、田舎に滞在していたせいかものすごく都会、と感じた。お店全てに入りたくなるのをぐっと我慢した。なぜなら一人旅で荷物が増えていくのは避けたい、買い物はしないと決めているから。
途中で、トーマスクックのオフィスを見つけホテルの手配をすることにした。エディンバラは現在フェスティバル期間中で、自力でホテルを確保するのが難しいだろうから。実際、一泊55ポンド(9900円)のホテルしかないという。ちょっと豪華なところに泊まりたい、とは思ってはいたけどかなりの予算オーバーだ。
ただ、お宿は予想を裏切らずゴージャスで満足した。赤の壁紙に調度品がならべられてあるお部屋、かけてある絵もセンスいい。一人旅には寂しすぎる広さで、一番良かったところは部屋の窓からエディンバラ城が見えること。フェスティバルの花火の音を遠くで聞きながら、外出することもなく眠ってしまった。

窓の外の景色がイギリスらしく、ずっと眺めていた。


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