真鍮うんこ　＃爪毛の挑戦状

ドロシーは魔女を倒した。
これで魔法使いに願いを叶えてもらえる。
魔法使いはライオンに勇気が出る薬を、カカシには新しい脳を、ブリキの木こりには心を与えた。

「寂しいよドロシー。これを、僕のことを忘れないでね」
心を得たブリキの木こりは修理したばかりの腰の板を少しはがしてドロシーに渡した。
「木こりさん、せっかく修理したのにはがすなんて」
「いいんだそれはブリキじゃない、しんちゅうという材料なんだ。だから僕には似合わない。磨いてくれればすごく綺麗に光るよ。大事にしてね」

「あれは夢だったのかしら？」
ベットで目を覚ましたドロシーは一瞬そう思ったがベットの横にある真鍮の板をみて「ああ、あれはやっぱり夢じゃないわ」と思った。

次の日の朝、ドロシーは少し寝坊をしてしまった。
「ごめんね母さん。寝坊しちゃった」
「しょうがない子だね、鶏に餌はあげたから小屋の掃除をしておくれ」

ドロシーが手渡されたのは見覚えのある真鍮板製うんこチリトリだった。

410文字

Somewhere Over the Rainbow - The Wizard of Oz

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爪毛川太さんの「＃爪毛の挑戦状」に初挑戦しました。
いきなりうんこですけど・・・・・
尊敬するりみっと先輩が果敢にチャレンジされていたので私もと