科学ADV、アノニマスコード批判

 アノニマスコードといえば延期に延期を重ねた科学ADVシリーズの待望の最新作であった。
 発売まで7年ほどの歳月をかけ、古参のファンの期待を何度も裏切り、新規のファンすらも呆れさせたこの延期芸の果てにこの作品は発売されたわけだが、このゲームの聖地、中野と中野サンプラザと中野周辺に対して、取り返しのつかない侮辱行為を行なったといっても過言ではないだろう。
 私は新規のファンであり、2020年からこのゲームの発売を期待して待っていたが、このゲームがまさかここまでボリューム不足だとは考えていなかった。そう、単純にこのゲームは価格7000円ほどであったがに見合った重量を持っていなかったのである。序盤に、焦らしに焦らしていつあの科学ADVシリーズ特有のあのどんでん返しが来るかとプレイヤーを期待させて肩透かしを喰らわしたのである。
 鳳凰院狂真がフェイリスから食らった肩透かしを超えた肩透かしである。一体どういうことであろうか。
 このゲームが面白かった部分まではよく覚えている。なぜならそこまでは科学ADVシリーズの面白さが保たれていたからである。
 そう、暗号通貨の説明をした部分までがこのゲームのピークであった。他の科学ADVシリーズが中盤以降、面白さがとてつもなく爆発するため私はこのシーンまでの面白さに驚愕し、ここからもっと面白くなるのかと興奮を抑えられなかった。
 だが、そこが一番高いところだった。あとは急降下。地面とスレスレを並行して飛び最後に予定調和が訪れる。なんだろうか。本当にショックだった。ゲームカセットが7,000円もしたということがショックであった。発売日までを指折り数え、わざわざ聖地中野でゲームカセットを購入したことがとんでもなくアホな行為であったのではないかと思わされるほどで、実際にアホで愚かな行為に過ぎなかったのだ。
 ゲーム内容のネタバレについては、ほとんどしていないと思う。だけれども、中身の説明をしなくても、不満が出てくる出てくる。
 このゲームをプレイしたのはまだ暖かい夏の日だったように思う。そして、今日までしっかりと感想を言語化することはなかった。けれども、書いてみて驚いた。そうだったのか。俺はこのゲームにここまで不満を持っていたのか、と。

 期待値は大きく下がったけども、というかオカルティックナインがまだ完結していないけども、本当に次のタイトルでいい意味で驚かされたいものである。次のタイトルもアノニマスコードと同じような感触であったら、アノニマスコードの時は感じたこのネガティブな驚きも感じずただただ予想通りのゲームだったと思わされるだけである。

 😡

 このゲームの後半部で良かったところはアマクリが出てきた一瞬だけである。アマデウスクリスは可愛かった🥰

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?