マヨネーズを手作りする経済学
マヨネーズはゆでたてのブロッコリーにつけて食べたり、ポテトサラダに使ったりするほか、最近では鶏肉の味噌マヨ漬けとか、レタスの玉子炒めとか、調味料としても活躍の場が広がっています。お値段お手頃で保存も利くので味の素、キユーピー、生活良好などメーカーにこだわらず、その時その時のセール品をストックしていましたが、手作り派に転向することにしました。その経済性について考えてみました。
コスパを考えると買うほうがお得
私が愛用していたのは、コストパフォーマンス(費用対効果)が高いソフトボトルのタイプの商品。特価的なのは500g税抜120円くらいでしょうか。定価で180円とか? 封を開けなければ常温保存できますので、セールのときに買っておけばいい。自分で作るより買ったほうが、手間はかからないし失敗なくおいしい。絶対に、お得じゃないかと思うのです。
輸入物瓶入りを買って手作り派に転向
でも、ある日輸入ものの瓶入りマヨネーズを買ってみたところ(商品入れ替えで価格が下がっていた)、ナチュラルで思いのほかおいしかったので、これにしたいな~と思ったのです。
でも今まで使っていたものと比べて700円くらいするのは高いし、食品は一般的に高いものほど保存がきかない! カビが生じたりして口惜しい思いをするのは嫌だなと。
そこで手作りにしました。
材料はシンプル。作りたての素朴な味わい
原料は玉子の黄身、酢、油、塩、こしょう。
子どものころ、調理実習でつくったときは、油を少しずつたらすとか、分離しないよう混ぜるにとか、難しい気がしたけれど、いまはハンドミキサーがあれば手が疲れることもないので、なんてことない。
ちなみに、ミキサーだと粒子が細かくなって混ざるので、乳鉢でつくる昔ながらの方法よりよりなめらかに、マイルドな味になるそうですよ。
油を入れるほどテクスチャーが硬くなるので、ケチんぼかつ体重が気になる私は、ゆるく仕上げてしまいました。
味は素朴。面白みがないともいえますが、サラダに使うときとか調味料をプラスすればいいのでこれでいけそうな気がしました。
なんといっても作りたて、混じりものなしという付加価値があります。
さっそくマカロニサラダを作ってみました。
ポテトとマカロニのサラダ
マカロニ、じゃがいもを蒸して皮をむいてざっくりつぶしたもの、スライスした玉ねぎ、グリーンピースをマヨネーズであえ、塩こしょう砂糖で調味します。
マカロニ、じゃがいもは両方とも炭水化物で、マヨネーズは油。何か栄養をプラスしたいと思ってグリーンピースを入れてみました。マカロニがゆであがる1分前くらいに、冷凍グリーンピースを鍋に入れると楽チンです。(?楽チンの「チン」って何なんだろ)
ブランドスイッチの心理
今まで使っていた商品を、なにかのきっかけでほかのブランドに替えることをマーケティング用語で「ブランドスイッチ」といいます。
ブランドスイッチは、商品への不満をもっているとき、コストパフォーマンスを考えたとき、製品について詳しく理解したときに起きるそうです。
このたびの私のマヨネーズの選択行動について、マーケティング的には「長らくソフトボトルタイプのマヨネーズを選んでいた消費者が、手作りへブランドスイッチした」といえるかもしれません。
とても安くてよい商品なので、コストパフォーマンスの面で替えることはないと思って使い続けていたけれど。
商品に不満はなくても替えるときはあるのですね。
それを変えたのが、「瓶入り輸入マヨネーズ」という新しい価値観の導入であり、「商品入れ替えのため」という値下げシールだったのだなあ。そして、瓶入り輸入マヨネーズを買うぐらいなら、と手作りを選択した…、なんだか興味深いです。
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