絵本 なまえのないねこ
子供の小学校の朝時間に読み聞かせをしている。
朝陽のさしこむ教室の中、キラキラした目で一生懸命に聞いてくれる子供達。
時には笑い声。
時には啜り泣き。
そして一生懸命に、その子自身の言葉で感想を伝えてくれる。
そんな時間は私にとってもかけがえのない癒しの時間。本を読むだけでこんなにも喜んでくれるんだ。こんなにも純粋な空気に触れられて豊かな気持ちを貰えるんだ。
同じ本を読んでも何を感じるかはその子次第。
印象に残る子もいれば、早く終わらないかなあって思う子もいるかも。でも、そんな態度もまたまた愛おしい。それは結果を求める時間ではないからかもしれない。
そんなわけで、折をみては絵本に接している。
そんな中で出会った一冊の絵本「なまえのないねこ」
町田尚子さんの優しい絵に惹かれて手にとったけれど、思いがけず、大人の私にも刺さる内容。
どんなに人に囲まれていても感じる自らの寂しさの原因がわかったような。
そして、周りをより大切にしようと思えるような。