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末っ子・杏の『前十字靭帯断裂』の備忘録

ハスキーに多い?『前十字靭帯断裂』のこと

3月15日(金)の朝、外からおうちに入った末っ子の杏が、だだだだ~っと階段をあがったと思ったら、だだだだ~っと降りて(おちて?)きました。
「大丈夫?」と見に行ったら、左後ろ脚が完全にだら~んと宙に浮いて、地面についていない・・・。

何がどうなったのかわからなかったので、とにかく春休みに入っていた長女に様子見をしておいてほしいとお願いして、お仕事に行きました。

夕方、電話で確認しても、やはり同じ様子で、脚は地面についてない、とのこと。とるものとりあえず、定時で仕事をあがらせてもらって、病院へ。

ほぼ間違いなく『前十字靭帯断裂』ですね、と診断をうけ、
カルトロフェン注射消炎鎮痛剤の内服薬で様子見、となりました。
(カルトロフェン注射:骨関節炎に効果あり。週1回注射で、6回1セット的な感じでいきますと説明をうけました。)

その後の候補は先生的には3つの方向であり。
①経過が良ければ安静のままでよくなるのを待つ。自力で関節を固めるのを待つ。3か月くらいかかるかなぁ~って感じ。

②TPLO手術
 固定しやすい形態に骨をけずって、プレートで固定。かかりつけの病院ではできないので、紹介状をかいてくださる。この手術を全国に飛び回って教えておられるようなすごい医師の病院なので、腕は確かですよ、とのこと。
今、最も花形の手術で、術後1ヶ月くらいで完治するらしいです。

③靭帯置換術
 小型犬によくされている手術。15kgくらいが目安なのかな。
ナイロン?みたいな糸で関節を固定する間に、固まるのを待つ?とかで、必ず数カ月で切れてしまうので、大型犬には不向きなことと、術後2カ月くらいは安静が必要とか。悪い手術じゃないけれど、②が花形すぎて・・・って先生は笑っておられました。

 ネットなどで調べても、ハスキーのお友達にいろいろお聞きしても、皆さん2番目のTPLO手術でランでも安心して走れるようになっている様子。
ネットでは成功率をほぼ100%とされているところも多く、失敗したなんてお話は載っていない。
 杏ちゃんも、その手術でいくだろうと思っていて、先生がおっしゃってる病院はではなく、お友達のハスキーさんが手術した病院でお願いしようかなっとか、何日くらいかかったのか、どんな様子だったのか、いろんなお友達に教えていただいたりして情報収集をしておりました。

 ところが、現在の杏ちゃんは、脚がつくようになっていて、体重もかけて歩いています。飼い主としては、散歩に連れていってやりたくなるくらい、ちゃんと脚をつけて歩き回っているんです。(歩いている、だけではなく、我が家の中では走ってたりすることも・・・。)多少ね、軽めには自分で調整しているように思うけれど、1週間、2週間と注射をうってもらいに病院にいくと、先生もちょっと驚いて、喜んで、ぱかぱかしてた音もなくなってきて、いい感じになっている、とのこと。

・・・で、手術でなおすのはやめました。正確には『延期』になっただけなのかもしれないけれど、また悪くなっていって、手術のほうが絶対いいねってなったら、手術しようと思います。
もう片脚も遅かれ早かれ断裂するだろうと言われてますしね・・・そっちは手術しないといけないくらいになるかも、だし。

 先生も私も、しなくてすむならTPLO手術をしたくないって感じは一緒だったような気がします。
先生は、その手術の勉強会?みたいなのでもちろん詳しくご存じなんでしょうが・・・ぼそっと一言、「不測の事態がおこったときに、どうやってリカバリーするんだろうって感じの手術です。」
そして100%の手術なんてあるわけもなく、先生がおくりこまざるを得なかった患者(患者犬?)さんのなかで、1頭は術後の経過が悪く、断脚になった、ということも何度か相談するうちにお話ししてくださいました。

 どんな手術でも100%絶対なんてことはありませんから、本当に例外中の例外だったのかもしれませんが・・・

 今日、6回目の注射が終わり、あとは経過観察となりました。
私が不安ならば、2週に1回であと2回くらい注射をうってもいいけれど、うったから良い、というわけではないレベル、だそうです。
念のための消炎鎮痛剤も余分にいただいて、しばらくはゆっくり過ごしてもらうしかありません。この選択が良かったのか悪かったのかわかりませんが、我が家の戦力、ご意見番の長女も「杏ちゃんの様子と、杏ちゃんの性格を考えたら、いけるんだったら手術せずにいきたいし、いける気がしてる。」とのこと。
 これから暑くなるしね、涼しい部屋でゆっくりしながら、今年の夏はやり過ごしてもらう感じでいこうかと思います。 

 


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