インフルエンザ→肺炎
年末、特養では体調不良者が多発しました。
なかでも一番症状が深刻だったのは、5日前インフルエンザを発症した看取りケア中のAさん。
解熱して2日経ち、ガウンテクニック等の感染対応は解除されたものの、飲食がほとんど摂取できない状態が続いていました。
皮下に点滴を入れて最低限の水分や電解質は補給できているけど、喉の奥の方から口の中に膿のような汚れた痰があがってきて、喉は常にゴロゴロと音が鳴り、吸引してもあまり改善がありません。
胸の聴診では、両肺から副雑音(水泡音)が聞こえました。SPO2も92%と少し低かったから酸素吸入も始めました。
肺炎か気管支炎を起こしているようだけど熱が出ない。活気がない、食事が取れない。
もしかしたら、敗血症になりかけているかも知れないと思いました。
施設の医師に相談すると、おそらく肺炎になっているからご家族に伝えて病院受診をするかどうか決めてもらうようにとの返事が。
ケアマネージャーに家族へ伝えていただき、受診の運びになったのだけど、病院が非常に混んでいて、2日後でないと受診できないとのこと。
そんなに待ってたら、体がもたないじゃん!
リーダーのナースが再度施設医に相談すると、医師が抗生剤の点滴の指示を出してくださり、施設で点滴治療をすることができました。
2日後、膿の様な痰はおさまり、食事も半分程摂れるようになって少し元気が出てきたところで病院受診して入院。やはり肺炎を起こしていたとのこと。
今回はナースと医師とケアマネージャーの連携がうまくいってケアがきちんとできたのがよかった。
看取りケアの方だとしても、治る病気の治療をしないのは違う気がする。
症状が改善したらまた戻ってこられる。
早く良くなって帰って来てほしい。