世界一周256日目🇪🇬1.2 年明けの残念なダイビング
今日は待ちに待ったダイビング。
カラフルなお魚さんたちと
美しい海の世界…。
のはずが、
船酔いで吐くわ、
ガイドさんが高圧的で怖くて
ダイビングはできないわ、
全然期待していたのと違う。
そんな中でも優しい家族や
他の観光客のおかげで
なんとか楽しみを見出した1日であった。
宿発のツアーなので迎えが来る。
ギラついた服装だが、
感じのいいおじさん登場。
娘が日本大好きらしく、
次のツアーの人がニーハオと
言ってきたのに対し、
彼女は日本人だよと言ってくれる。
せっかくなので
かばんに入っている
折り紙の鶴を娘さんにあげたいなぁ、と
思っていると、彼とはここでお別れ。
てっきり一日一緒だと思っていた。
旅にまたはないので
思ったときに行動せねば、と思った。
海の青さと、山と街の美しさに
ワクワクするも、船酔いがひどい。
序盤からひどく渋い顔をして
楽しく他の旅行客とおしゃべり、
なんてできないでいると、
ロシア人の女の子が話しかけてくれる。
ひとり旅?
わたしたちは家族で来てて大人数だから
何か困ったことがあったら言ってね!
と気にかけてくる。
こういう気遣いがどれほど
安心感をくれ嬉しいか。
インストラクターさん達に
酔い止めの薬を頼んでも忘れてたし、
あまりに気持ち悪く歩けないので
水も頼んだのに、あそこにあるよ、と
全然親切ではなく、それを見た
さっきの女の子が水くんできてくれた。
英語の説明もされるが、
声は小さくてみんなもっと大きな声で
話してくれ、とお願いするも
ボリュームは変わらず
英語もあまり得意でなく
親切でないわたしの一緒に泳ぐことになる
インストラクター。
英語があまり得意でない親子が
もう一度説明を頼んだら
嫌々やる始末。
嫌なら初心者向けのコースを
担当すべきでないし、
英語もも少し流暢でホスピタリティが
ある人でないとキツい。
ドイツ人が
日本語で話しかけてくれるが、
日本語以前にコミュニケーションの問題で
いきなりペラペラ話しだして面食らう。
まずは初めまして、とか
名前聞く、とか、
少しずつあるだろ、
一方的すぎ、
こっちは船酔いで気持ち悪いんだ、
と話はあまり入ってこないが
適当に聞き流す。
ダイビングの時間。
他の初心者もなかなかパニックになっていて
その対応方法があまりに
ぶっきらぼうで強制的で
見ていてヒヤヒヤする。
大丈夫だろうか。
わたしは8年ほど前に
ダイビングを一度したことがあるが、
そのときは楽しめたが、
かなり怖かったのを覚えているし
同じグループで上手く息ができなくて
パニックになっている子もいたので、
その怖さをよく知っている。
案の定、わたしも息が上手くできない。
鼻に水が入ってくるし、
口呼吸なのはわかっているが
焦ると上手く口から息を吸って吐いてが
できないし、
教えられた対処法をしても
上手く水が逃げてくれない。
まずは恐怖心を克服して
慣れるまで時間がほしいのに、
すぐに顔をつけて潜れだの、
問題があったときのジェスチャーに、
上に上がりたいと伝えても
上がらせてくれない。
無理矢理引っ張って
泳ぎ出すし、なんなら下に1人で
手を離して行かせようとする。
てっきりずっと手はホールドした状態で
潜るのだと思ってたのに、
(実際は離す気はなかったのかもしれないが
そう感じるような動きだった)
1人で海に投げられるのかと思うと
ありえなかった。
なんとか頼むから一度上げてくれと
水面に出たところで、
落ち着いて呼吸をしたいのに、
すぐマスクしろ、
水に頭つけろ、ばかり言ってきて
無理矢理口にマスクを突っ込んで
頭を水につけさせようとする。
彼のこの対応にパニックが加速するし、
こんな人は信頼できなく
ダイビングをするのは無理だった。
もう悲しいがやらなくていいから
船に戻りたいとお願いすると
ものすごく嫌々、面倒くさそうに
雑に船に返された。
女の子がいろいろ、
大丈夫?と聞いてくれて、
上手く息ができなかったこと、
落ち着く時間がもらえなかったことを話すと、
1分、深呼吸をしたり
落ち着く時間くれなかったの?とか
わたしも初めてで心配なんだけど、
そういう時間は必要だよね、とか
その人じゃなくて他のインストラクターさんの
方がいいかもね、といろいろ心配してくれる。
一緒なのか1人なのから
どんな風に潜っていくのかの説明もなく
ただでさえ怖い海の中で
次に何が起きるか分からなく
勝手に引っ張られたり潜らされたりは
恐ろしい体験だった。
おっけい?て確認してから、
次は下行くよ、とか、
合図しながら進めてほしかったし
(初めてのダイビングはめちゃくちゃ丁寧で
4人腕を組みながら少しずつ潜った)
そもそも呼吸が慣れるまで
パニック気味なんだから、
まずは落ち着いて息を吸わせてほしく、
そのあとに何が問題だったか、
それはこうだから大丈夫だよ、とか
対応できると思うし
わたしでもそうする。
あまりにも対応がひどく
しょしんあの気持ちがわかっておらず
恐怖心を煽ってくる進め方だった。
同じインストラクターの人は
みんな初めてとか2回目とかで
パニックになりつつも
なんとか潜れていて羨ましかったが、
みんな男性だったので、
丁寧に扱われない、ということに対して
強いのかもしれない。
彼らが無事に潜れたのが不思議だった。
そのあとも船酔いがひどくて
吐いて、げっそりして、を繰り返す。
その上濡れた服が寒くて
凍えているので、
ダイビングができないとしても
せめて太陽と海を楽しむ、
なんてこともできず、
早く陸に帰りたいと
ひたすら苦痛の待ち時間だった。
船長のおじさんに気に入られて、
船酔いがひどくて
1人にしてくれ、と思うが、
事あるごとにこっちにきて
話しかけられる。
頭もしゃもしゃされたり、
髪?を引っ張って呼びかけるのが
かなり不快だった。
2回目のダイブの声がかかる。
ダイビングは無理だから
シュノーケルできるか聞くと
いいよ、とのことで着替えて下に降りる。
ロシア人の女の子は、
ダイビング、水面近くより
下の方が呼吸しやすかったよ、
大丈夫、とか
シュノーケルの経験はある?
そのときの経験が活きるかもよ、と
励ましてくれて少し元気が出た。
一瞬、もう一回だけトライ
してみるか、ともよぎったが、
あのインストラクターがやはり信頼できず
海にも彼にも恐怖心があったので
今回は大人しくシュノーケルをすることに。
他のドイツ人やら
ミャンマー人やらみんなも
なんだか気にかけてくれる。
アジア人は2.30人いるなかで
わたしだけで、
(ミャンマーの彼らはエジプトがルーツで
アラビア語が話せた)
女ひとりで参加していたのも
わたしだけかつ、変に船長や
他のインストラクターさんに
コリア、と呼ばれたり絡まれたり
するのを見て、気にかけてくれた。
シュノーケルも泳げないから
誰かと一緒にお願いというと、
OK、OKと適当な返事で
インストラクターか船員の
誰かかと思いきや、
まさかのその辺のお客さんに
シュノーケル行く?
彼女もつれてってくれ、と。
まじか。
インストラクターの1人が
彼女、ライフジャケットいるかな?って
いるに決まってるだろ!
泳げないって言ってるんですけど??
無責任すぎるし
いろいろ無理なツアーだった。
モロッコの砂漠もしかり、
宿で手配できるツアーの
クオリティの低さに唖然とする。
ツアーの責任の資格とか持ってるのかな?
普段ほとんどツアーには参加しないが
ある程度課金してでも
信頼できるところというのは
大事だな、と身に沁みた。
シュノーケルについてきてくれた
おじさんのドイツ人の方が、
何倍も信頼できてペースも合わせてくれて
めちゃくちゃよかった。
大丈夫?とか、都度確認してくれ
進むときもペースを合わせてくれて、
あこそにエイいるよ!とか
言ってくれたりする。
ちょいちょい違うスポットに
連れてきてくれたり、
浮き輪があるので、
わたしが流されない場所に着くと
1人で自由に泳いだりしていて、
ボンベなしで素潜りをする姿が
カッコよかった。
ものすごくカラフルな魚たちと、
美しい海の世界に感動しました、
とまでは行かないが、
青に銀の縁取りのような魚や
フグみたいなやつ、
小さいのに大きいのと
紫色の珊瑚礁にシャコ貝に
やっぱり海の中の世界は
美しかった。
たぶん、船酔いと寝不足と
インストラクターの対応と恐怖心とで
疲れていたのもあるだろう。
海の中も寒いが、
自分の足で泳いでみると
浮かんでいるだけのときよりも
何倍も海と一体になった気がして
気持ちよかったし、
少し気ばかり身体が温まる気がした。
もっと楽しみたかったが
寒過ぎてダウン。
震えてきたのでそう伝えると、
そしたらそろそろ戻ろうか、と
おじさんが引いて行ってくれる。
帰り道も、途中、
めちゃくちゃ大きい魚いたよ!
とか無邪気にキラキラ喜んでいる姿が
なんともぐっときた。
優しい素敵なイケオジである。
そのあとも酔いがひどく、
陸に着いたらすぐに吐いた。
今度は結構派手に吐いて、
お腹は空なので飲んだ水と胃液が一気に出て、
魚がすぐ集まってきた。
そのあとは気がついたら
ガチ寝していて、ランチだよ、と
船長が起こしてくれた。
気にかけてくれるのはありがたいが
距離がちょっと近いのが嫌だ。
ご飯はかなり味が濃かったが、
思いの外めちゃくちゃ美味しくて
もしダイビングが楽しめたなら
これで2500円はかなり安いな、と思った。
私には割高なランチ付き
シュノーケリングツアーになってしまったが。
そして食べ終わるとまたガチ寝して、
気がつくとホテルの岸に戻ってきていた。
シュノーケルをしてくれた
ドイツ人にお礼を言い、
もっと話したかったと思いつつ
握手をしてバイバイ。
素敵な旅を、とあっさりしていて
かつ思いやる言葉があるところも
すごく良かった。
ロシア人家族とも最後に会えて
お礼を伝えられてよかったが、
タクシーが来た、こっちで
待ってろ、だのなんだかんだで
バタバタしていて、
本当にひとり旅でこうやって
気にかけてもらえたことがありがたく、
ダイビングはできなかったが
励ましたくれたおかげで
元気が出てシュノーケルを楽しめたこと、
もっとお礼をしっかり伝えたかったなぁ、と
思ったりした。
ガイドさんはいつまでたっても
ニーハオ、ジャパニーズ、と呼ぶし
別の人は最後までコリアと呼ぶし、
名前を覚えてくれた船長は
距離感が近いしで
あの問題のインストラクターさん以外にも
なんだかなぁ、なツアーだった。
一方で参加者は感じのいい人たちが多く、
船酔いとストレスがここまでなければ
ゆっくり会話も楽しめるような
ツアーだっただけに、
残念無念に思った。
帰りの車も手際が悪く、
なんだかタクシーを今捕まえるんだが、
ドライバーと揉めているし、
声は大きいしで疲れた。
最後、ホテルに送る順番的に
ドライバーと2人になったら、
2人きりだね!レッツゴー!と言ってきて
結構気持ち悪かったが、
会話はなんとも真面目で
日本の首相、最近変わったけど
どう?とか、
エジプトの政治のことを聞くと
年代と名前も詳しく教えてくれて
政治への関心と知識と想いの強さに驚いた。
シナイ半島を囲って
イスラエル、イギリス、フランスと
戦ったことなど、
動画でちょうど見た歴史を
現地の人の口から語られて、
知識と目の前が繋がったような、
過去の歴史ではなく、
続いてきて今があるものとして
すっと降りてきた。
先に少しでも
知っておいてよかったと思うし、
やっぱり実際に聞くのとでは
頭に入ってきかたも違った。
印象深かったのは、
エジプトは大丈夫、とコーランに
書いてあるから絶対に大丈夫なのさ、
と言っていたことと、
王制から民主化されたが
なんで?と聞くと、なぜかは
分からないけど、神様がそうしたんだよ、
と、言われたこと。
イスラム圏では他の宗教圏と比べて
圧倒的に現地の人の生活や
価値観や考え方の神様が近くにいて
大きな存在だということを実感する。
日本ではあまり話題にならないが
海外を旅していて、日本の政治や
歴史や文化、宗教と
いろんな話をするときに、
自分の中で少しは知識があり、
意見があり、話し合えるのがうれしく思う。
大学生のときに旅していたときよりも
何倍も勉強したし、日々のニュースも
関心が強くなったし、
少しずつ深みのある人に
なれているだろうか、と実感する。
また、日本人がポイ捨てしなかったり
財布を届けたりと
人が見ていなくても自分を律する
高い精神性があるのは
やはり特徴的だなぁ、と思う。
お天道様が見ている、という
誰も見ていなくても
良い行いも悪い行いも
見ている、という意識は
日本の文化に大きく影響を与えているなぁ、
と思う。
このお天道様の感覚を
海外の人に英語で伝えるのは
なかなか難しい。わたしももっと
自分の文化を、自分の無意識下にある
価値観を深掘りできたらと思うし、
初詣や神社やお寺に行くときの
お祈りする感覚も、一部お願いであったりと
他の宗教のお祈りとは
違ったニュアンスがあるのを体感する。
のんびりゆっくり、長めに旅をした
国や地域では、日々のこういう感覚が
積み重なって、無駄にぼーっと
過ごしてしまったと思いつつ、
実はとてもいい経験をしているのだと思う。
宿に帰ってきてからは、
気がついたら死んだように眠っていて
起きたのは20時ごろだった。
相部屋のロシア人が
ダイビングに行ってみる、と
話してたのを覚えていてくれ、
今日はどうだった?と聞いてくれる。
そして愚痴る。
うわ、その対応はないわ、
ジェントルじゃないね
それは怖いわ、それは無理、と
めちゃくちゃ共感してくれる。
船のロシア人の女の子もしかり、
わたしが過保護な対応求めすぎ?
とも思ったが、
やはりそんなことはないようで
安心した。
誰だってダイビングなんて
息が上手くできない状態で
少しパニックになっていたら、
まずはゆっくり
深呼吸をする時間がほしいものだ。
そして愚痴ったことで
少し気分は晴れたし、
ランチは美味しかったから、
高いクルーズランチだった、と
笑い話にできてよかった。
彼女はビーチに行こうとしたが、
どこも有料で、
無料のところを外から見るように
ベンチに座っていると、
ひっきりなしに話しかけられて
1人にしてくれ、と
疲れて帰ってきたそう。
わかるなぁ、その気持ち。
何かと地元の人が絡んできては
1人にしてくれないのだ。
モロッコでもそうだったが
エジプトもかなりその傾向がある。
明日は金曜日に女性のみ
無料になるビーチがあるとブログで読んで、
本当かどうか行ってみようかな、
とのこと。
金曜日に女性のみという
これまた面倒な男がたくさんいそうで
わたしは行きたいとは思わなかったが
興味本位でのぞいてみるのも
悪くないかもしれない、
がやっぱり想像すると面倒なので
おそらく一緒には行かないだろう。
久しぶりにシャワーを浴びる。
今日は疲れたのでリフレッシュしようと
モロッコで買った
ハマン用のオリーブ石鹸と
ハーブを使ってみる。
効果はテキメン、
いい香りと独特の手触りに癒される。
こうしてnoteに書いてみると
やっぱりひどいインストラクター
だったなぁ、と思ったが、
オーストラリアの1/10の値段だった。
(日本語対応だったのでより高い)
いや、でもいくら安いとはいえ
安くはないし、プロであるべきである。
日本や日本人向けのサービスレベルの高さには
感心するのであった。
せっかくフルダガにいるなら
もう一回くらい
別のツアーでダイビングを
克服したいな、とも思うし、
同じように怖い思いと
船酔いにお金を払うのも
もったいないな、と葛藤するのであった。
気に入ってない街と宿に
ずっといるのも、と思いつつ
めちゃくちゃ悪い訳でもない。
可もなく不可もなく、
第一目的の落ち着いて執筆に集中、には
最低限は揃っているので
悩ましいが、こう書いていて
やっぱり移動してみようか、と思った。
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