世界一周158日目🇰🇬 9.26 アルスタンバプからビシュケクへ、10時間のバス旅、遊牧民の暮らしを垣間見る

朝5:15に起床。
5:40にお願いしたタクシー来ず。
5:50にやっと来たけれど、
バスを逃したらどうするんだと
ひやひやしていた。
朝の10分は罪深い。

バスについたら運転手さんが
どこかに行ってしまい
しばらく放置。
ようやく、3人で少し
心細くも夜明け前に出発。

1番安全運転かもしれない。
めちゃくちゃいい人で
運転手さんが大好きになった。

小1くらいのこどもがドアマンやって
優しく見守りつつ、
お小遣いあげてたり、

お釣り渡す時も
みんなにいいよ、と言われても
いやいや、これー!と渡したり、
バス停も通り過ぎてしまったら
バックして近くまで戻ってあげたり、
後続車に道を譲ったりと
とにかく人がよい。

真っ暗だった世界から
少しずつ夜が開けて
景色が見えてくる。

朝焼けと遊牧の風景が美しい。
道路にいる牛の群れを連れた
馬に乗った飼い主さん、
山の斜面にもこもこといる
黒や焦茶の羊の群れ、
荷物を載せたロバ。

バスターミナルに到着するも、
1日1本、7:30発と聞いていたバスは
7:00発だったらしく行ってしまっていた。
お、オーナー?
罪深すぎないか??
するとバスの運転手さんが
わたしたちが困っている様子を
見ていたのか、窓口まで来てくれて
聞いてくれる。

シェアタクシーならあるようで、
そこまで場所を聞いて案内してくれた。
いい人すぎる大好き。

シェアタクシーが、
ヴェルファイアみたいな
めちゃくちゃ見覚えのある車だな、
と思ったらトヨタと書いてある。
お!トヨタ!日本出身だよー!
とドライバーさんに言ったら
おお、と微笑んでくれる。
そのあとリンゴをもらった。

景色を見たいから
助手席に乗ってもいい?と
許可をとって座っていたが、
大きなおじさんがきて
後ろの席は狭いから
変わってほしい、的なことを
キルギス語で言われて
泣く泣く後ろの席へ。

人数が揃わないと
出発しないのがシェアタクシーだが、
なんと出発したのは12時だった。
既に4時間もタクシーの中で
待っていたのだ。

すると、隣のお母さんが
プロフにんじんの入った
サムサをくれた。
なんだか優しい世界だ。
私たち2人は中学生に
見えているのかもしれない。

後ろの列のお兄さんも、
ちょっと遠慮がちだけど
優しくて面倒見がよくて好きだ。
頭を寄りかかろうとしたら、
真ん中だけ首のもたれがなく
振り返っておお、と言うと
お兄さんも、ここないよね〜
的なジェスチャーをして微笑んでくれる。
いいメンバーだ。

水のペットボトル開かなくて、
後ろのお兄さんに開けてと頼むと、
差し入れかと思って断られる。
そのあと、ああ、開けてね、と
開けてくれた。

休憩の度に少しずつ
打ち解けていき、みんなの
心の距離が近づいていく感じが
心地よかった。

レストランのようなところで止まると、
後ろのおじさんがジェスチャーで
ご飯休憩だよ、と教えてくれる。
あー!ご飯ね!とリアクションをすると
平和な微笑みを返してくれる。

隣のお母さんと相席をする。
ビシュケクの友達に会いに行くんだ、と
翻訳をしてみせると、
お母さんも、わたしもよ、と
言ってくれる。

キルギス語のGoogle翻訳が使えなく
ネットも遅くて苦戦したが、
知っているウズベク語で
何言か会話をした。
お母さんはチャイを注いでくれたり、
食器をゆすいでくれたりと
温かい。

車内の曲はほぼイッサ、
ダパンプみないな曲が流れる。
お母さんが窓に寄りかかりながら
寝ようとしていたので、
座布団をあげると、
お母さんは世界が変わったように
よろこんでぐっすり寝ていた。

くつろぎすぎて真ん中に
侵食してきたのを押し返したり、
後ろのお兄さんが席の縁に
腕を乗せてくるのを
寝ているふりをして
少し押し返したりの攻防を
繰り広げながらバスは平和に進む。

途中で止まったと思ったら、
小川でペットボトルに
水を汲んでいた。

雄大よりも広大が似合う。
とにかく広い、高原と山脈、
その間を流れる川。

天山山脈の連なりは
言葉にならないほど
どこまでも高くそびえ立って
どこまでも重なりあっていた。

その間に、どこからやってきたのかと
思うほど大きく青々とした川が
雄大に流れてゆく。

ロバと羊と子牛が
とにかく可愛く、
大群が通る度に車は止まる。
遊牧地は優しい春のような雰囲気の
小川が美しく流れていた。

途中、大雨になり、
雪の降る地帯も通ったらしい。
ほとんど寝ていたので
気が付かなかった。

やっと到着して、
雨が降っており、宿まで車で
近かったので、ドライバーさんに
宿まで送ってもらえないか
お願いをするといいよ、とのこと。

無料か、りんごをくれたくらいなので
ぼられたりはしないだろうと思っていたら、
相場のタクシーの3倍も取られて
徒歩30分のところを800円も取られてしまった。

どんなにいい人でも
値段は事前に確認すること、
という教訓を得た。

宿に着いたのは21時。
疲れていて非常食用の
カップ麺と残っていたノン、
キャラメル味のインスタントコーヒーを
飲むも、なんだか何一つ美味しくなかった。
野菜もなく、化学の味しかしない。
どうしてもシャワーを浴びたかったが、
ドライヤーがなく断念。
今シャワーを浴びたら絶対に
風邪を引くので、明日の朝入ることにする。

宿は少し課金して、
最安値ではなく手仕事の好きそうな
オーナーさんの宿にしてみた。
英語が全く話せずロシア語だが、
なんだかとてもいい人で
キッチンには調味料も揃ってて
長期滞在に最適な居心地の良さだ。

力を振り絞って最低限の
上着の洗濯だけする。
レインコートみたいな生地で
水が上手く絞れず干すと
下に滴ってしまう。
無事に乾きますように。
この前リシタン陶器の工房で
落とした時にちょうど踏まれてしまって
かなり汚れていたのだ。
さすがに人と会う前にキレイにしなくては。

泊まっている人も
めちゃくちゃ感じがよく
相部屋の彼はアルジェリア出身らしく
前に一年ほど旅をしたそうで
余裕がありながらも
落ち着いた雰囲気で、
受け答えも優しく温かい。
一人ひとりに向き合うような
コミュニケーションを取るタイプの人だった。
すぐに名前を覚えてくれて
キッチンで会った時にはもう
名前を呼んでくれたらしい。

日本にも一月に旅する予定で、
いろいろゆっくり話したかったが
あまりに疲れていたので
明日の朝、タイミングが合えば
うれしいな。

リビングには
いろんな刺繍や布のパッチワークの
大きな布が掛けてある。
なんだか、世界中で集めた布を
こんな風に一つの大きなパッチワークにして
いつでも眺められるようにするのも
素敵だなぁ、なんて夢が広がる。

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