世界一周151日目🇺🇿 9.19 ヒヴァからマルギラン、21時間の寝台列車旅
朝は最後のヒヴァ散歩。
中心ばかりぐるぐる歩いていたが、
最後にて少し奥の生活感のある
エリアが面白いことが判明。
大好きになった木彫りの工房の
前を通り、時間がないので
話さず心の中でバイバイを言う。
昨日の天使のような少年は
まだおらず、おそらく
学校に行っているのだろう。
ヒヴァからマルギランへの
21時間の寝台列車旅がスタート。
ボックスにはそれぞれに
ドラマがあると思うと
それだけで寝台列車は楽しい。
大所帯の家族が登場。
わたしたちの席と寝床の
前後でなかなか理解してもらえない。
隣のおじさんがなんとか
説明をして下の席を座れるように
通訳してくれて助かった。
みんななにやら
ティーポットとマグカップを出して
お茶をしているので、
観察していると、
熱湯がフリーで出るポットがあるのと
言えばティーポットを
貸してもらえそうなことが判明。
車窓さんに聞いてみると
マグカップを貸してくれた。
次は紅茶のパック。
これまた車窓さんに聞くと、
ティーパックまで
渡してくれた。
ウインクをされたので
これはサービスではなくご厚意だろう。
そのあと、気分を変えるために
連結車両に行くと誰もおらず
さっきの車窓さんが来て
ドアを閉めてられて
彼は英語をほとんど話せなかったが
日本が好き、的なことを
言ってきてめんどくさいのと
軽い密室状態の怖さもあり
何を言ってるか分からない感じで
(本当に分からなかったのもあるが)
さっと席に戻ることにした。
感じのいい会話だとしても
悪い人じゃなかったとしても
大男と半密室は怖すぎる。
せっかくフィルムの貼ってない
そのままの色の景色をゆっくり1人で
楽しみたかったのに。
しょうがない。
日が差して車中が暑すぎる。
窓は完全に締め切られており
蒸し風呂状態になっている。
イマジナリーそうめんと言って
キンキンの麺つゆに
ミョウガ、小ネギ、生姜、をトッピングして、
あ、オクラもあるんですか?
なんて想像すると
脳内で飛びそうになる。
ひたすらパンとポテチとクッキーといった
乾燥したものを車内で食べていたので、
イマジナリーそうめんの
効果たるや。絶大である。
可愛いおばちゃんが1人やってきて
何言ってるかなぜか半分は分かる。
なんだかずっとうれしそうで
こっちまで楽しい気持ちになる。
写真撮ってバイバイした。
みんなそろそろ飽きてくるころで
車内をぶらぶらして
面白そうな人を見つけて
ちょっかいをかけている人が
ちらほら見受けられる。
隣の家族は
窓開かないよ、とか
充電使えないよ、とか
何でも教えてくれて親切だ。
3歳くらいの男の子が踊るのを
同世代くらいの中国人のお姉さん2人と
わたし達の計4人のお姉さんたちが
楽しませようと一緒におどる。
それを楽しそうにお母さんが
動画を撮る。
平和で幸せそのものの時間と空間。
中国人の2人は
もう1人友達がいて
計3人で旅していたのだが、
彼女はすぐに寝ていた。
起きたときの3人の
おしゃべりの盛り上がりようをみると
なんとも愉快な友人達でうらやましいくらい
楽しそうだった。
結構あたりのボックスメンバーだったと思う。
他のボックスは、がたいのいい
おじさんばっかりのところもあって
男子の部室のような空気が漂ってた。
平和な時代は突然終わりを告げる。
中国人の2人と親子が降り、
そのあとに来たのは
3.40人の大学生男子の団体。
しかも日本人!インスタ!と
ガンガン話しかけてくる。
これほどカーテンがほしかった日はない。
苦笑いだけして
英語を分からないふりをして
話したくないオーラを出しながら
背を向けて携帯をいじっていても、
ミス、ミス、と英語で話しかけられたり
Google翻訳で日本語を見せてくる。
参った。
8-10人がどんどん集まってきて
15人くらいに囲まれただろうか、
車内販売のシャシリクを
ウズベキスタンスシー!と
言ったのは面白くて笑ってしまった。
そこから心を少し開いた隙を
与えてしまったのか、
写真撮ろうだのいろいろ
話しかけてくる。
彼らはフットボールチームらしい、
ぼくはホンダ、ぼくはカガワなど
日本の選手の名前と
ポジションを言ってくれる。
秘技、英語よくわかりません、
Google翻訳も機能していません顔で
すごく簡単な単語のみで
反応してもいいときだけ会話を進める。
ゴートゥースリープ、グッナイ、
と言いたかったのに
グッバイと思われて、
彼らもグッバイと散っていく。
そこまで強く蹴散らしたかった
訳ではないので、誤解を解きたかったが、
1人がGoogle翻訳で
邪魔しましたか?と見せられたので
大丈夫ですがヒヴァからで
疲れているから休む、おやすみ、
と言ったら納得してくれた。
最後にGoogle翻訳で
ご清聴ありがとうございました。
と見せてきてちょっと面白かった。
そのあとトイレに立つと
隣の神システムを目撃する。
やはり少し視点を変えて広い世界を
見ることは大切だ。
思わぬ解決策や新しいアイディアが
転がっている。
上の布団に布を挟んで
カーテン代わりにしていたのだ。
ちょうどわたしたちも
このために買ったのか、と思えるような
サイズがぴったりの
テーブルクロスを持っていた。
この神システムを導入してから
めちゃくちゃ快適に。
ピクニックシートにもする予定で、
余裕があれば旅に
少し大きめの布を持ち歩くのは
便利な代物だと学んだ。
感じが少し悪くなっちゃったかな
とも思うが、目が合ったら
微笑んではいるので、
大丈夫だろと思いたい。
21時間、充電ができると思っていたが
コンセントが通電しておらず
ほぼスマホも使えない。
せっかくダウンロードした
Kindleもほぼ読めず。
テーブル席は畳んで
寝床にしてしまったので
コラージュノートや
航海日誌も付けられず
背中にガヤガヤ声を聞きながら
ぼーっと過ごすのであった。
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