老人の一人暮らしは寂しい!60歳・70歳高齢者の孤独感と寂しさ解消法【認知症予防】
老人の一人暮らしはさみしく、わびしいものだとよく聞きます。
特に定年退職して仕事から離れてしまうと急に社会の中で阻害されたように感じて寂しさが襲ってくるとも聞きます。
60歳、70歳一人暮らしの寂しい生活事情を紹介するとともに、老人が寂しい生活を送らざる得ない要因を検証して、高齢者一人暮らしの孤独感と寂しさ解消法を提案します。
この記事を読んで、実践すればシニアや老人の寂しさから解放されます。
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老人の一人暮らしは寂しい!
「部屋で咳をしたが、部屋には私たった一人だった。
誰が心配してくれるでもなく孤独そのものだ。」 という意味の句です。
老人の孤独と寂しさを如実に表した何とも切ない句です。
僕は「尾崎放哉全句集」に納められているこの句を読んだとき、どこからともなく震えがきて背中が寒くなりました。
若い時の一人暮らしは、自由気ままで、何にも縛られず楽園の生活に思えますが、年を取ってからの男の一人暮らしは楽園どころか”さみしさ地獄”です。
60代の女性は大丈夫なんです。
彼女らは社交的なので、友達がたくさんいます。
しかし、60代の男はリタイヤするとまったく社交性がない人が多いのです。
その結果、ひとりぼっちで、ごく狭い活動範囲しか持たず、半分引きこもりのような寂しい生活様式になります。
誰とも会話しない寂しい生活が当たり前のようになり、一ヶ月でしゃべったのは、ネット回線のセールスマンと宗教勧誘のおばちゃんという悲惨な人もいるんです。
男性老人の一人暮らしはかくも寂しいものなのです。
60歳一人暮らしの寂しい生活事情
▶定年後に失うものは収入だけじゃない!
定年退職する前に気になるのは、収入がなくなることです。
しかし、本当になくなって困るのは収入ではありません。
収入はバイトでもして稼げばいいからです。
定年後になくって本当に困るものは「人的資本」です。
つまり人とのつながりなのです。
男は社会の中での人間関係の多くを仕事がらみで持っています。
その人間関係が仕事をやめてなくなってしまうと、途端に誰からも連絡がこなくなります。
一気に人付き合いがなくなるのです。
人生を仕事中心で生きてきた真面目な人ほど、定年後に思わぬツケが回ってくるのです。
定年後の寂しさの大半は人付き合いがなくなることから生まれているのです。
▶病気になると一段と寂しい生活になる
さて、そんな人付き合いがなくなってしまった時に病気にでもなったらどうなるでしょうか。
生涯独身主義の男性は、自炊派も多いですが、そうでなく離婚組や死別組は料理など家事全般が苦手な人が多いです。
自炊ができないと食事は外食か、出来合いの弁当、スーパーなどの惣菜になります。その結果、食生活が間違いなく乱れるのです。
栄養が偏った食事が習慣化すると、多くの一人暮らし男性が生活習慣病を患います。
一番多い疾患は「糖尿病」です。
手足は慢性的に痺れ、目は眼底出血でいつも赤く、太りすぎで寝ても無呼吸症候群に悩まされます。
一人暮らしの高齢男性は誰気兼ねなく過ごせるので「喫煙者」も多いです。
そのため多くの人は慢性閉塞性肺疾患(COPD)になっています。
喫煙者に多い疾患は「脳梗塞」です。脳梗塞になった場合の後遺症は「片麻痺」「半身麻痺」「失語症」 「視覚障害」「記憶障害」「注意障害」などです。
友達の少ない人が病気になり入院生活を送ると相部屋の場合特に、恐ろしい寂しさに苛まれます。
自分にだけ見舞客が来ないからです。
それでもまだ、60代は寿命的に見ても交流の輪を広げるチャンスがあります。
しかし、70代はどうでしょうか?
さらに寂しい生活が待っています。
70歳一人暮らしの寂しい生活事情
2021年時点での日本人男性の平均寿命は、81.47歳です。
あくまで平均ですが、70歳だと残りの人生はあと、12年もないのです。
12年と言えば、赤ん坊が生まれて小学6年生になるまでの年月です。
60代で交友を広める努力をしなかった男性は、70代でもひとりぼっちの寂しい生活です。
元来健康な男性でも70歳ともなると何かしらの病気を抱えているものです。
自炊できない派と喫煙者はさらにやっかいな病気になっている可能性があります。
同居者がいれば助かる可能性が高い「脳梗塞」や「脳出血」「くも膜下出血」なども、一人暮らしだと誰にも気付かれず手遅れになる場合も多いのです。
Yahoo!知恵袋にも、子供から親を見た同様の相談がありますので、回答を読んでみてください。
高齢者は何歳まで一人暮らしできる?一人暮らしの限界は?
高齢者は何歳まで一人暮らしできるのでしょうか?
一人暮らしの年齢的な限界は何歳なのでしょう。
▶日本の高齢者の人数・健康寿命
日本の高齢者の人数(2021年の推計)は増え続けています。
令和元年時点での平均寿命と健康寿命(日常生活に制限のない期間)は以下のような結果になっています。
現在70歳の男性は、あと3年弱で健康寿命に到達します。
何らかの介護が必要になることも視野に入れておかねばなりません。
男女共平均寿命・健康寿命に数年間の開きがあります。
平均寿命、健康寿命共に10年前後のある平均年数の差は、何らかの原因で日常生活に支障がありながら生活する期間です。
一般的に10年間前後は、何らかの介護などが必要になる期間といわれています。
田舎での一人暮らしは最も寂しい!
コロナ禍で地方の田舎へ移住する人たちが増えているようです。
定年退職後に世知辛い都会を離れて、田舎暮らしを夢見る独身男性がいますが、「やめておけ!」と言わせてもらいます。
都会生まれの都会育ちはもとより、田舎生まれでも都会で何十年暮らした人はもはや田舎の何もない寂しい暮らしは無理なのです。
みんな、移住してからそのことに気がつくのです。
若者の移住は大丈夫なのです。
彼らは田舎の行事ごとにも嬉嬉として参加し、祭りになると半分主役です。人間関係も上手に作って行きます。
田舎には若者が少ないので、まるで孫が遊びにきたように、おじいやおばあも大歓迎してくれます。
なので寂しい思いをすることもありません。
しかし、60過ぎた男の田舎への移住は違います。
まず、都会で暮らしていた60代の男性は、田舎で円滑な人間関係を築くことができません。
その理由は、60代男性は、頑固になっていて半分プライバシーのない田舎の風習について行けないからです。
田舎の共同体では、住民が助け合うのが基本です。
参加しなければいけない行事は年間を通していくつもあるのです。
週ごとの排水溝掃除を義務にしている田舎もあります。
そんな義務を怠っていると田舎では村八分にされて、誰からも相手にしてもらえなくなります。
通りを散歩していても誰も挨拶せず、無視されると神経がやられます。
自然と表に出なくなり、引きこもってしまうのです。
田舎には自然以外何もありません。
環境は寂しい限りなのです。
そこで住民からも見放されたら本当に寂しい生活になります。
田舎での自由な暮らしに憧れて移住してはみたものの、待っていたのは不自由ばかりの田舎の生活だったというのが、高齢移住者が移住後に後悔するお決まりのパターンなのです。
連れ合いでもいれば、そんな寂しさにもまだ耐えられるでしょう。
しかし、田舎での一人暮らしは最も寂しい生活になります。
まさに、田舎暮らしに殺されるのです。
僕が読了した本で一番田舎暮らしの危険性を訴えているのは丸山健二氏の「田舎暮らしに殺されない法」です。
田舎暮らし希望の方はこの本で大きな苦労を避けられます。
図書館には必ず置いてある本ですからぜひお読みください。
高齢者一人暮らしの孤独感と寂しさ解消法は「女友達」
やはり高齢者一人暮らしの寂しさ解消の決定打は女友達との交流なんです。
定年後に男の友達ができても、一緒に釣りに行って酒でも飲むだけで、そこには優雅さと華やかさがありません。
男同士はわびしくなるんです。
しかし、新しい女性との付き合いは男を若返らせます。
では、新しい女性とは、どこで知り合えばいいのでしょうか。
60歳過ぎのいい年をした男が街中でナンパするわけにもいきません。
出会いパーティー系は若者ばかりで中年・シニアは参加不可が多いのです。
女性との交流が長年なかった60過ぎの男性が飲み屋に行ってもモテるはずがありません。
金だけ搾り取られてポイされるのが落ちです。
そんな時におすすめなのが、中高年の女性たちが多く登録しているマッチングサイトやマッチングアプリなんです。