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最近の日記

最近体調を崩しがちで、先月は銀行に行くことが出来ず、家賃の入金が遅れてしまった。

今の家の大家さんは、私の住む階の2つ上の最上階に住んでおり、しょっちゅーエントランスで顔を合わすので、慌てて電話でお詫びをする事に。

大家さんは80代後半~90歳くらいのおじいちゃま。
見た目は、小柄なおじいちゃまという感じの大家さんなのですが、喋るとなんか、めちゃくちゃ強い印象。
たまに、仲間を引き連れて、エントランスにある沢山の植物やお花の入れ替えをしているのですが、大家さんより大きくて強そうなおじいちゃまや、大家さんより若そうなおじいちゃま方の中で、一際ボスの様なオーラで大家さんが先頭に立って指示している姿をよく見かける。
全員お世辞にも若いとは言えないおじいちゃま集団なのですが、耳にピアスしてたり、ネックレスが見えたりして、入れ墨は入ってない?ものの、若い頃はこの辺でヤンチャしてたんじゃないかなぁ~みたいな香りがプンプンする。
(みんな笑顔で挨拶してくれる笑)

今回、大家さんに電話をすると、初めはいつもの強そうな口調だったのですが、
「体調を崩していて銀行に行けてなくて少し待っていただけますか。申し訳ないです。。。」と伝えると、
「うちはいつでも良いから。無理せず今は休んでください」と、本当に優しい口調で話してくれた。とりあえずホッ。

数日後、やっとの事で銀行に行くことができ、すぐにまた大家さんに連絡を入れる事にした。
お金の事、遅れた事を、焦って謝る私に対して、
「調子はどうですか?少しは楽になりましたか?」
また優しい口調。必要以上の事は聞かないけれど、私が言う言葉に合わせて、安心をさせてくれた。

さすがボスだなぁ。。。

そして、回復をし数日後、エントランスでお花の水やりをする大家さんと出くわした。
また、申し訳なくお詫びする私に、
「大変だったでしょう。1人だと食料も買い出し行かなきゃいけないし。次なんかあったら遠慮なく言いなさいよ。家内もいるから食べ物作って持っていってあげれるから。今までもそんな事は一杯あるんだからね。」こんな言葉を掛けてくれた。
とっても感動してしまった。
そして、このマンションに住んで良かった。



一人暮らしを始めてもうすぐ20年。
転勤や諸々で引越は十数回、色んなところに住んできた。

過干渉の親の元育ったのが原因なのか、大人になってからは1人ぼっちは全然平気、むしろ自由気ままを最優先に生きてきた私。
自分で救急車を呼んだ事、不審者を見て警察を呼んだ事、思い起こせば何気に色々とあったけど、一人暮らしの『自由』が私には最優先事項だった。


東京は、高級マンションも沢山あるけど、味のあるアパートやマンションも沢山ある。
後者を選ぶと、大家さんが近くにいたり、同じ建物内に住んでることがよくありがちだ。
大家さんが近くにいると気使うなぁ、なんて思った事もあったけど、今じゃなんだか感謝でしかない。


特に、コロナウイルスが始まって、予想以上に世の中の変化が起き始め、明日何が起こるか分からない、とか、私はいつまで生きれるかな、なんて事を、ネガティブではなくて冷静に現実的に考えるようになった。

大家さん然り、
顔見知りの人が近くにいたり。プライベートの素の自分を見せれる誰かが近くに居る事。
そんな人が居てくれるだけで、心のお守りみたいな気持ちになる。

なんだか、私も丸くなったのかな。

お友達でも家族でも恋人でもないですが、
朝出くわせば「はい、気を付けていってらっしゃい」
夜会えば「はい、ご苦労さん」

季節のご挨拶やお知らせは、PⅭで作られた印刷物ではなく、白い半紙にお習字で張り出される。


越してきてまだ1年、
自分の年齢より古いマンションだけど、毎日この家に帰ってくるとホッとする。


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Grace
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