チーム初合宿と激震 ①
8月に入り、チーム創設以来初の1泊2日サマーキャンプの日がやってきた。
ウチは家族みんなで宿泊ということもあり、子どもたちは前日から大張り切り。ドンキーもコングも泊まらないから初日の午前中だけ我慢すればいいかって真ん中の娘は言っていた。
真ん中の娘は2年生、1年生の4月からチームに入りもう1年4ヶ月のキャリアである。親バカを承知で言うが、運動能力は高いと思う。何よりも負けず嫌い。でもそんな彼女だが、数か月前にコングに言われた一言がトラウマになっていることが先日分かった。
数か月前の練習で、彼女は無邪気な好奇心というか向上心から「私も外野を守りたい」とコングに伝えた。
するとコングは「おまえ、オレのノックもまともに取れないくせに、何言ってんだ」と一喝したと後から聞いた。娘はびっくりと、ショックと哀しさで大泣きしながら見守りしていた大好きな保護者の元へ逃げ込んだようだった。その保護者から聞いた限りでは上記内容でほぼ事実のようだった。
悲しかっただろうな。辛かっただろうなって・・・自分の娘だからバイアスがかかっていると認識した上で、どうしてそこで「そうか、外野やりたいのか。そうしたらもうちょっと取れるように一緒に練習して、できそうかなってなったらやろうか」とか「そうか、わかった。ちょっと早いかなって思うけど一回どんなものか経験してみて、難しいと思ったら練習ももっと頑張れるね!」って言ってあげられないんだろう。
それがコーチの仕事なんじゃないの?
選手が求める行き先へ導いて連れて行ってあげるのがコーチじゃないの。どうして向上心から言った2年生の無邪気な思いを踏みにじるの?
娘は上記のことがそれ以来ずーーっと頭から離れずに、練習に行くたびに思い出していたようだった。私がもっと見てあげて気づいてやれなかった。
それを彼女から聞いたのは、8月中旬のある日、昼食中に突然泣き始めたときだった。どうしたのか聞いたら、上記のことを思い出して悲しくなっちゃったと・・・それくらいツラい深い傷をココロに負ってしまっていた。それでも頑張って練習に行く彼女を誇りにも思ったけど、そこまで傷ついていたことをもっとしっかりケアしてやるべきだったと深く反省した。
また脱線しました。。。
さて、合宿がスタート。早朝集合から練習地まで到着し、荷物をそろえてからウォーミングアップ開始。天気も良く、みんな楽しそうに始めていた。
キャッチボールが始まった直後、コングが突然「ちょっといい!?さっきから全然声が出てないんだけど!声を出すなら出す、出さないならもう最後まで出すなよ!!以上!」と練習開始から10分で出ましたよここでも。。。
毎回思うんだけどさ、じゃぁあなたは「声を出す必要性、理由、効果と目的」を選手たちに詳しく伝えていますか?
言ったよねと伝わったは別だよ?わかっていますか?
何回も言わせんなよってしょっちゅう言ってるけど、伝わってないから、理解できていないからできていないんだよ。だったら何回も言うか、どうやったら伝わるのか考えて、やり方変えなよ。それが指導者だよ。何回も・・・とか、いつになったら・・とか選手たちに怒りをぶつけている時点で伝える努力が足りないって自分でアピールしているのと同じなんだよ。
その一言以降、なーんかイヤな空気になってしまったよ。それを保護者達が団結して無理やり変えました。。。選手もうんざりしていたけど、しっかり切り替えて午前終了。
ドンキーもコングも全然選手たちと一緒の場で昼ごはんを食べない。だから雑談もないし、選手の表情を知ることができていない。でも選手たちは彼らが一緒に昼ごはんを食べないでいることに不満があった・・・かつては。前任監督が常に選手たちと同じ目線で、一緒にご飯を食べて談笑し、そこでお互いに色々話をしたりすることでチームを作ってきた。それがいい方向へ進んでいただけに、ドンキーもコングもそれをもっと意識していれば今回のような断絶は生まれなかった可能性もあったのではないかと思う。
この指導者たちと選手たちの関係にある断絶、保護者と指導者にある断絶、選手たち&保護者と、指導者にある断絶。いよいよもう埋まらないレベルにはっきりと見えてきた。
彼らにも見えていないわけがないと思う。でも選手・指導者・保護者でざっくばらんに話し合う場を設けようとしない。先日の準優勝のお祝いの席にも参加しない、今回の合宿も宿泊すればそういった席が設けられるのがわかっているから、宿泊せずに逃げたんだと私は思った。間違いないと思う。この3週間の間に2回も3者で話し合える可能性のある場がわかっていたのに。。。
合宿の午後は、ドンキーもコングも帰ったので皆本当に楽しそうに心からリラックスしてプールトレーニング笑、宿へ行ってからお風呂タイム、みんなで盛り盛り晩御飯、そして花火大会鑑賞と怒涛のお楽しみ時間が過ぎて行った。
最後に、ミーティングとして私からは「挨拶の大切さ」「礼節と礼儀」「声出し」というテーマで少しお話し。選手たちはそこで初めて「挨拶の意味」と「礼儀と礼節の違い」などを学んだようだった。「声出し」もチームが勝つために、アウトを取るために、自分とチームメイトを守るために出す場面があることなどを話した。意味を理解できてこそ実践できると思うので、今後は今までよりも意識して挨拶や礼儀礼節について考えて、実行できるようになってくれるといいなと思う。それでも忘れがちだと思うので、何回でもお話ししていこうと思う。
その後は6年生を中心に今後の目標についてみんなで協議して夜が更けていった。。。
大人たちは深夜2時頃まで今後について議論を交わした。。。テーマは自然と指導者たちについてになっていた。
結局、今回も指導者が不在でお互いに意見交換ができないことが問題で、その場に出てきてくれないから改善できないし歩み寄ることもできない。それなら保護者の意見を投げて、受け入れてくれるのか否か、その回答によっては妥協点が見つけられないとなっても仕方ないですねとならざるを得ないのではないかという話になったが、、、結局は堂々巡りだ。
でも、近いうちに必ずお互いに話し合う場が必要だよね、子どもたちのことを一番に考えたら、威圧的な指導や否定・非難ばかりで認めない褒めない、イヤミも要らない。そういう指導方法を再度改めて欲しいという要望は伝えたいねということで初日が終わった。。。長くも有意義な一日であったと思う。
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