新チーム 初陣

 再始動したチームが迎えた最初の大会。

 選手たちは少し緊張気味ではあったものの、しっかりと準備してゲームに臨んだ。
結果としては準優勝という悔しい結果となってしまったけれど、これは私たちベンチ側の確認や注意ミスによるものなので、選手たちはやるべきことをしっかりやっただけにとても申し訳ないことをしてしまったと反省。この経験を活かさないと。。。

 そして何よりも全員が出場できたこともとても意味のあることだったと思う。

 新体制最初の大会で、チーム一丸となり、選手たち、保護者も新指導者陣も必死に戦った大会だった。

 まだ選手たちは前任者たちの影を忘れられないのか、ミスやエラーがあると声が出なくなったり、ベンチの表情を伺うようなことがあったり、負けてしまった原因を相手チームや審判、他チームが相手を応援していたことが気に食わないなどなど・・・バッドルーザー的な振る舞いがあった。

 負けてクヨクヨしている選手たちに、

「まだ残り4試合もあるんだよ。負けて悔しいのはわかるし、辛いのもわかるけど、負けてしまったことはどうにもならないし、相手や審判、他チームがどうとか関係ないよ。自分たちでコントロールできないことにエネルギー使っても自分がしんどいだけだよ。どうする?このままクヨクヨして言い訳して残りの試合プレイする?切り替えて残り全勝するために一生懸命頑張る?自分たちで決めていいよ。でも次の試合の準備まであと10分しかないから、切り替えるなら早く切り替えよう」

と話した。

 ブツブツ言っている選手、小さくウンウンと頷いている選手、挫けずに周りを励ます選手・・・それぞれが少し時間を取って、次のゲームへ臨めるかな?という雰囲気に変化していったのでよかった。

 残りゲームも1つを落としてしまったけれど、なんとか2位を死守して関東大会出場へのポイントを確実に得ることができたことを先ずは喜びたい。

 2週間前のアノ出来事で、もしかしたらチーム存続すら困難になっていたことを考えると、この大会に出場できたことがとても意味のある事だと思った。

 「指導者」を自称していた人間たちに、あんな形で見捨てられた選手たちを必死に守ろうとした大人の存在。
その中の一人である私自身も自分なりの形で子どもたち、選手たちを守るために必死だった。保護者のみんなも同じだと思う。我が子だけじゃない。今まで成長を見守ってきた選手たちのココロを、未来を、大好きなこのスポーツとこのチームを全員で守った。

 大会の結果なんてどうでもよかったのかも知れない。チームがなくなったらどうしようもないから。

 でもそんな大人の思いを知ってか知らずか・・・選手たちもきっと自分たちで必死にこのチームのこと、このスポーツを大切にしたい思いがあって、一生懸命戦って、自分たちを見捨てたあの人たちがいなくても勝てるんだ!って、いないから負けたって絶対に言わせない!というものすごい執念があったんだろうな。

 私たちが思っている以上に、選手たちは強いんだと実感した。

 素晴らしいチームになれるよ。

 残った大人たちみんなで頑張らないと。という気持ちに選手たちのおかげでもっと火が付いた大会だった。

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