洗礼の儀式!「お前はオレの期待を裏切った」の巻
5年生でクラス替えがあり、校庭のフェンス前に張り出されたクラス割の表を見て最初は友だちの誰々と同じかー、アイツとは別になっちゃったななんて思っていたのだが、そもそも担任が誰なのか確認が遅れた私は、表の最上段に書かれた名前を見て愕然とした。
そう、あの暴力教師Jが今後2年間(原則)担任を務めることになったという現実を突きつけられたのだ。
そして、始まった5年生としての生活。
4月末頃だったか、、、にあった遠足から学校へ戻り、校長の総括が始まったときに私は担任Jから右の袖を引っ張られ、列からの離脱を余儀なくされた。
何が起こっているのかわからないまま、右へ数メートル引き離された。Jの表情を見た私、「めっちゃ怒ってる顔してる。え、なにされんの?」と思っていたら・・・やはりというか、今でいうなら「ですよねぇ・・・そのお顔ってことはねぇ」ってやつ。全然笑えないけど。
突然往復ビンタを何周も食らった。
「なんで?」
「オレなんかした?」
全く身に覚えがなかったし、遠足の道中に誰かと喧嘩したり、嫌がらせ(そういうタイプの子ではなかった、はず)したりもなかったし、Jから咎められることもなく戻ってきた。
なのになぜ??
ビンタを10発ほど浴びて茫然自失の私にJはこう言った・・・
「お前はオレの期待を裏切った」
・・・
・・・
当時私は10歳。11歳まで1ヶ月ちょっとというフツーの男の子。少年野球をやっていて、まぁおしゃべりでお調子者タイプではあったけど、殴られるようなことをするタイプではなかったんだけどな・・・
そもそも何の期待だよ。
あんたから事前に何も言われてないし、指示もされていないし、身に覚えがないよ。
他の奴と間違えてませんか?って本気で思った。
ホントに絶望した。
さらに絶望ポイントを増したものは、私が校庭で同級生100名超(3クラス)が見ている中で、引率教員含め教師が10人くらい、そして学校長が見ている中で体罰を食らっているのに誰も止めない、助けない、それは間違っていると指摘せず、なんなら私の数メートル先にいた1,2年時の私の担任はニコニコしながら児童たちを見つめていた。
おい、あんたの数メートル先、完全に見えてるしすっとぼけてる先でボコボコにされてる子がいますけど・・・
結局、Jの期待の回答も貰えぬまま開放された私は帰り道の20分間、ずっとその一日を振り返っていた。
でも全然わからなかった。なんで殴られたのか。どの行動がJの期待を裏切ったのか。
何もわからないまま、殴られた嫌な思いだけが残り帰宅した私は平静を装うように努めた。
帰宅した私を見た母は、「どうしたのその顔。目の周り内出血してるよ」と言った。
それまで、友だちと殴り合いのケンカを何回もしたことあったし、野球のボールが顔面に当たったこともあった。
でもあれだけ殴られたことがなかったし、鏡で顔なんて確認していなかった私は、突然の母からの問いかけに答えられなかった。
なんでか、、、先生に殴られたことだけは言えなかった。悔しかったし、絶望したし、ムカついたし、心の中では「ぶっ〇すぞ!クソ教師」って思っていたけど、恥ずかしくて言えなかった。
泣きたかったけど、泣いたらまた色々聞かれるから泣けなかった。
いつもの友だち、仲もいいけどケンカもしょっちゅうという奴とケンカしたって嘘ついて誤魔化した。
でもきっと母は違うと思っていたと思う。少なくともいつものアイツとのケンカだったらそう言ってくるはずなのに、しどろもどろになってから言ったから、嘘ついてるなって思っていたと思う。でもそれでわかったふりしてくれて助かったと思う。
父は泊りの仕事なので翌日朝私が学校に行ってからじゃないと帰ってこないし、それも好都合だった。。。
これが5年生になったばかりの4月下旬の話・・・
あと1年11か月も卒業まである。
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