成長の証を全否定する愚挙
ある日、最上級生の一人がドンキーへ意見しに行ったそうだ。
あるプレイを巡って非難されたことに対して、彼女自身がどう思って、
どう判断して当該プレイを選択したのか・・・それを伝えに言ったようだ。
この場合、本来であれば今まで指示されたことに黙って(表面上は・・・)
従っていた選手たちが、
「自分で思ったことをはっきりと意思表示できるようになった。」
「自分たちで考えてプレイを選択できるようになった。」
と大変ポジティブな歓迎すべき変化であり、成長の証として前向きに評価できないのだろうか。
オレにそうやって意見できるくらいまで自分たちで考えてプレイできるようになったんだな。そうか、それじゃぁお互いの考えをぶつけて、どうしたらよりよくプレイできるか一緒に考えようか。
とならないのだろうか。
結局、彼女の思いは45分間にわたるお説教なのか、叱責なのかわからないが
完全に否決された。
要するに、黙って俺のデザインしたプレイを選択しろ。
オレの考え方(指導法やゲームへの考え)は変わらない。
と言われてしまったようで、彼女自身もそうだがその他の最上級生たちもこれにはひどく失望(何度目だよ)したと後日私に教えてくれた。
自分の知識や考え方、トレーニング方法、選手との接し方などなど・・・それらが「もしかしたら」古いのかも。現代はどうしているのか。最近のトレーニング理論、コーチング理論、学童期のメンタルケアやサポートなどはどういう考え方が主流なのか、調べるなり、勉強するなりして、それらを自分流にアレンジして現場に活かせるように努力できないなら指導者を辞めるべきだ。
学びを継続できない指導者は、頼むから指導者を名乗らないで欲しいし、そんな人間に我が子を預けたくない。
学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない
(ロジェ・ルメール)
この言葉を彼らの脳に直接送りたい気持ち。。。
私自身が上から言えることではないし、私自身も勉強中の身ではあるが、少なくともまだ現役で他のスポーツをしているし、そのチームマネジメントも平行して行っている。
現代のコーチング理論であったり、小学生のスポーツについての論文や学会発表資料など多くの文献も読んで、知識として獲得し、それらを鵜吞みにせずに自分なりの解釈をし、もし、自分がコーチをするなら・・・という仮定で色々なことを考えている。
このままドンキーとコングの2大巨頭体制を継続させてはいけないと思っている。
次回記事では、そう思うに至った決定的な出来事について書こうと思う。
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