知る人ぞ知るベゲタミン
ベゲタミン。この薬の名前を知っている方は、向精神薬に相当詳しいでしょう。あるいは長患いかもしれません。
睡眠薬のラスボスと言ってもいいベゲタミンは、あらゆる不眠患者を眠りの床に沈めます。いろいろ睡眠薬を使ってみて、どうしようもなくなってきた時に出てくる最後の手段、それがベゲタミンです。
私はこれを始めて飲んだ時、夜の10時から昼の12時55分まで寝てしまいました。しかも恥ずかしながら、夜尿しているという事態に……。尿意があっても目が覚めないんですね。
ベゲタミンにはAとBがあり、ベゲタミンAは薬の量がベゲタミンBの2倍あるというだけで本質的にこの二つは変わりません。Aの方は真っ赤っかで、Bの方は白色だったと思います。シートの後ろに不気味な棒線が引いてあるのを覚えています。
ただ、この薬は2026年末に供給停止となり、今では使われていません。乱用される薬のトップ5に入っているとのことで製造中止になったようです。そのため手に入りません。
それじゃそんな薬について知ったところで無益ではないか、と思うかもしれませんが、そうでもないと思います。
ベゲタミンという薬は、3種類の薬が混じった配合錠です。しかもその3つの薬というのは
クロルプロマジン(コントミン、ウィンタミン)
プロメタジン(ピレチアなど)
フェノバルビタール
と中身を開けばそんなものか、と思ってしまいます。自作できるのではないか、と思ったりもします。
一つ目のクロルプロマジンは、抗精神病薬の中でも眠気が強いものです。寝られないといって希望すれば出してもらえそうな薬です。
二つ目のプロメタジンというのは、抗ヒスタミン薬で、普通にアレルギーとかで内科などで手に入ります。
三つ目のフェノバルビタールは危険な睡眠薬なので、これは処方してもらうのは厳しいでしょう。しかし、先の二つだけでもかなり強力に眠ることが出来ます。
私は重度の不眠持ちでしたので、よくやったのは
クロルプロマジン+プロメタジン
レボメプロマジン+プロメタジン
クエチアピン+プロメタジン
ですね。三つ目が一番朝に残らなくていいと個人的には思います。不眠でお悩みの方は、一度プロメタジンをくわえてみるというのも手だと思います、
お読みいただきありがとうございました。