うつら、うつら、夢の入り口で
まだ帰らない
あなたの帰りを
今か今かと待っている
うつらうつら
夢の中で待っている
仕事が忙しいのかもしれない
どこか寄り道しているのかもしれない
本当は今日あった
くだらない事を
話したかった
他愛のないことを
共有したかった
うつらうつら
半分夢の中で
あなたに語りかける
多分どうでもいい話
話の中身は重要じゃなくて
ただ
あなたに
相槌を打ってもらったり
大変だったねと
優しく抱きしめてほしいだけ
そろそろ
玄関の鍵が開くかもしれない
夢の中まで
会いに来て
それから
そっと抱きしめて