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#40 全身転移がん•自宅療養の徒然草3 ココロ通いあうヒトビトに支えられて生きる

先々週と、先週、会社の先輩と上司、愛するお友達が、ハルバル、わが家にお見舞いに来てくださった(歓喜!)。
ご来客の皆さまがまとう、イキイキとした躍動感あるカラフルな空気が、すっかり浮世離れしてしまっているワタシには、久しぶりに、とてもおいしく感じられる。こっそりとしみじみと、深々と、深呼吸をして、感激した。

母も一緒に、話の輪に加わってくれる。
母はニコニコで、
娘以外のオトナなヒトとお話出来て最高に楽しいわ〜とおっしゃっている。…さもありなん。

出血性膀胱炎は相変わらず続いているが、ステロイド(プレドニン1日10~20ミリ)でなんとかコントロールがつくようになってきているかもしれない。
素晴らしい漢方薬も見つけていただいた。
猪苓湯合四物湯、というのが、前立腺がんの放射線治療後の出血性膀胱炎に著効したという報告があって、数日前から服用している。
良さげ、である。

こうやってだんだんと、膀胱内膜の炎症も良くなってくるのだろう。
急性の激痛の種類も見分けられるようになって、モルヒネとボルタレン坐薬の組み合わせか、最愛のロキソニン服薬か、まあまあ、適切に対処出来るようになってきたようだ。
人間、その気さえあれば、どこでも成長出来るのだ。
素晴らしい…

先週、人生イチ痛い尿道カテーテル(#17-20)で出会えた泌尿器科のステキな先生の手による、カテーテル交換の手術があった。
右の腎臓から膀胱へと尿を運ぶ、輸尿管に挿入されたカテーテルは、3ヶ月に一度の交換が必要で、今回は2回目の交換オペになる。無論?、麻酔、、ナシである。魂の修行に終わりはない、、、。

思えば、2回目の交換時は、激痛に咽び泣いたものだ…。
終わってから、しばし気を失って動けないくらいだった。
入院中で体調も悪かったし、初回の手術の時にお世話になったエム先生がいらっしゃらなかった。
ヒトが違えばこんなに違うのか、というのが正直な実感。患者は医者を選べない、というけれど、本当のところ、お医者さまも千差万別、、、だったりする。身も心も安心して預けられて、ココロが通い合う先生と出会い、その先生に治療していただけるというのは、素晴らしく幸福なことなのだ。

5月の振り返りになってしまうのだけど、膀胱炎は、入院中に発症した。原因がはっきりわからない。
退院後も良くならず。

最悪、がんの転移も考えて、膀胱組織の生検をすることになった。こちらは、全身麻酔の二泊三日の再入院。こたびの入院の主治医は、エム先生だ!

かねてより、エム先生は、頻繁に病室に顔をだしてくださっていて、もう、すっかり仲良しになっていた。出身高校が姉妹校で、意気投合。良くなったら、一緒に飛騨牛一頭買いの焼肉を食べに行く約束をして、LINEまで交換した…!ワタシは、楽しい未来の約束が増えたことに歓喜して、神様に感謝した。

仲良くなれただけで幸せなのに、エム先生とはなぜかココロが通い合って、いろんなお話ができる。
エム先生の方も、同じように感じてくださっているらしい。
先日など、思いがけず、素敵なブランケットや、ポーチなど、療養生活をパッと明るくしてくれるようなプレゼントをいただいた。あまりのことに、ワタシは、ひたすらビックリして、恐縮した、、、が、
コレから先も先生とのご縁が続きますようにと願って、心からのお礼をお伝えした。

さて、さて、エム先生の手による3回目のカテーテル交換だけど、神業の如く素早くて、痛みも2回目の半分くらいで済んだのだ。一番痛いところでも、優しく励ましてくれる声がして、なんとか我慢ができた。さすが、エム先生、である。

まだ、焼肉の外食はまだまだ厳しいので、近日、自宅至近のカフェで、お茶をご一緒することになった。ワタシにとって、今年、初のお出かけになるが、ドクターと一緒なのだから、安心だ。

ウイスキーが好きなエム先生のために、ワタシは、バカラのタンブラーを選んでみた。イニシャルも刻印した。喜んでくれるだろうか、、、
お会いするのが待ち遠しい。
病気にならなければ、この素敵なヒトにもお会い出来なかった。

写真は沖縄のダイビングスクールのインストラクター、テツさんから送られてきた珊瑚礁の海…。
流石に今年は潜れないか…。テツさんとの再会もお預けだ。
でも、いつか、また、潜ろう、珊瑚礁の海へ。

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