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一人ひとりの違い

今この瞬間に思うことは自分だけの領域で起こっている。未来的にはその内容を何者かにチェックされる可能性があるのかもしれないが、自分が生きている間はまずは密やかな自分だけの聖域であろう。
それぞれの人がどのような環境下で育ったかで、この聖域を分かち合う相手の特徴や特質も異なってくるだろうが、同じ両親から生まれ育てられても全然違う個性を生きている我々の対峙している多様性は無限だ。
そんな中でお互いに惹かれ合う人との出会いには、何かしらの緊張感がある。親しくなっていくうちに自分自身の内面をシェアしていいかなと思いつつも、下手に喋ってしまった暁には取り返しのつかない気まずさを覚えるものだ。こうして相手を味方であるように思わせるようなある種のテクニックも、人間の培ってきた本能の一部であるのかもしれない。
「恋は盲目」ということと、「お金」に対する扱い方にも似たようなことを感じる。

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