例えば月明りでも。
闇の中に見える光は、ほのかなものでも周りを見渡せるだけの光になる。
生きていられるなら、誰かのためでもいいと思う。
みんな人生は、自分が主人公。
だから、自分の人生を輝かせるために積極的に生きていかなければならないとよく啓発本に書いてある。
大変、雑にまとめてしまって申し訳ないが。
私の意訳なので大目に見てほしい。
このところ、私の身には思いがけない出来事が立て続けに起きて
自分の心が置いてきぼりを食らっている感覚を持ったし、この先が見通せず、辛く寂しいと感じている。
ざっとあげれば、4年前から罹患している進行性の病気。
これにより、私は今、障害者となり、車いすユーザーに。
そして少しずつ進行しているため、移動に支障が出て会社を退職。
細かい作業が手が震えてできず、日常生活でもヘルパーさんを利用するようになる。
会社を退職後は、障害者年金とリモートワークで生計を立てている。
そんな中、先月半ばに乳がんの告知を受けて、慌ただしく入院手術が決定。
無事、がん細胞を取り除き温存療法にて手術。僅か一週間で退院。
今はまだ、どこか現実感がない。
元の生活に戻ればいいだけ。むしろ超早期発見、摘出を喜ばなければならないのかもしれない。
私はこの数日何もしていない。
なんだかぼんやりしてしまうことが多くて。なにも失っていないのに大きなものを失った気がしている。
4年前の病気を告げられた時よりショックが大きい。
あの時は何でも自分でできていたし、日常生活がこんなにも変わってしまうことなんて想像もしていなかったから。
なんだか無力感に襲われることも多くて気持ちを保つのが精いっぱい。
そんな私に月明りのように優しく見守ってくれる存在が私を生かしていると心から思う。
いつもなら太陽のように熱く焦がすような存在。
私が、いつもの状態に戻ることを望まれている。
心の片隅に彼ならば、私がいなくてもと罪悪感がある。
迷惑ばかりかけているから。心の負担になりたくないのになぁ。
けれど、私に言っていた私でなければ意味がないを信じて疑わないことにしよう。そして生きよう。
いつもごめんね。本当にありがとう。