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「いつか時間ができたら何か作りたい」と思っていた私が作ったもの。
仕事や介護に忙しくしていた頃、「いつか時間ができたら、あれもしたいこれもしたい」と夢見ていた。
2020年の夏に仕事を辞めて、その「いつか」がきた。
まず「編みもの」をやってみた。
40年ぶりにセーターを編んだ顛末をnoteに書いたのが2020年12月。
その後、手袋も編み、すっかり満足して、気が付けば夏真っ盛り。
あんなに夢見ていた時間が今ここにあるのに、たいしたことをしていない。
何か作りたいんじゃなかったっけ?
「いつか時間ができたら……」シリーズ第二弾!
今回の主役は、断捨離をくぐり抜け、収納ケースの中に生き残っている「端ぎれ」。
服(たいした服ではない)を作った時に残った「ただの端ぎれ」。
服は買えないので端ぎれを買ってその気になってる『ミナペルホネン(以下ミナ)』の「神々の端ぎれ」。
高級過ぎて1mは買えないから20cmだけ買った「リバティ端ぎれ」などなど。
「いつか時間ができたら……」のためにとっておいた華麗なる端ぎれたち。
さて、何を作ろうか。
簡単でかわいいもの。
と思うけど、手芸の世界ではかわいいものは簡単にはできない。
ましてや大きさがまちまちな「端ぎれ」。
パッチワークだな。
ああ、でも、私は緻密な作業は苦手だ。
パッチワークはやったことがないけど、できそうもない。
できるとしても、パーツせいぜい4つまで。
となるとこれだ!
えっ。
これでかわいく見えるのはコースターかな。
ほんと?
ちょっと大きめにして存在感を出そう。
存在感?
型紙を作って、端ぎれを型紙にあわせて裁つ。
裁ったパーツをいろいろ並べかえて、ベストな組み合わせを探る。
今回は手縫いでいきます。
パッチワーク布は表面だけで、裏面は無地の端ぎれを使用。
ポイントはアイロン。
だとYouTube先生が言っていた。
面倒がらず、縫う度にちゃんとアイロンをかけるんだよ私。
できた!
あれま、意外とかわいいじゃありませんか。
でも、周りがまっすぐ縫えてない?
気のせいだ。
そこは見ない。
作りながら感じたのは、『ミナ』の端ぎれに力があること!
『ミナ』同士だとトーンが違ってもなじむ。
※写真4は、ベージュの無地以外は全て『ミナ』。
写真1の水玉、
写真2の白い葉っぱ柄、
写真3の花柄が『ミナ』。
面積が少なくても存在感があり、さらに隣の生地と仲良くできる。
美人で性格のいいお嬢様のようだ。
反対にリバティはパッチワークにすると少し浮いてしまう。
※写真1の黒の花柄と、写真2の黄色の柄。
誰かと寄り添うより、一人でブラウスやワンピースとして生きていく。
お金持ちの個性派女子。
そして無地はすごい!
柄と柄を素敵につないでくれる。
主張しないけど、なくてはならないマネジャー。
やるねただの端ぎれ。
正方形にまっすぐ縫えていないことは置いといて、4枚のコースターが完成!
端ぎれはまだある。
次はもう少し大きなものを作ろう。
パッチワークといっても、要は生地をつなげればいい(そうなのか?)。
ランダムにいい感じにつなげればなんとかなるんじゃない?
そうだ、クッションカバー作ろう!
といっても、ニトリのウレタンクッションのカバー。
IKEAの丸椅子に似合う庶民的バージョン。
丸だよ?大丈夫?
必死の思いで、ランダムやらいい感じやらを探り、つなげること23パーツ。
※これはまだ途中
とりあえず四角くつなげて、丸く切り抜く予定。
でも丸の型紙がない。
がーん。
これはもうウレタンの中身を型紙代わりにするしかない。
ふにゃふにゃでちゃんと円になるか不安だけど、ウレタンを型紙にしてパッチ―ワーク布を切り抜き、マチをしつけで仮縫いして、ウレタンに被せてみる。
良い。
大丈夫。
丸くなってる。
本縫いして、裏も縫って、完成。
できた!
すごくかわいい!
IKEAの丸椅子に似合うこと。
マチが波打っているのは気のせいだ。
そこは見ない。
クッションカバーには、『ミナ』とともに、『naniiro』の端ぎれも使った。コースターにも使った白とブルーのストライプ。黒白の水玉、ブルー系の柄などが『naniiro』。
「ただの端ぎれ」も「神々の端ぎれ」も「リバティ端ぎれ」も、みんな存在感を示しつつ、隣と仲良く丸くおさまっている。
丸でよかった。
一番大きな面積を占めているのが、無地の「ただの端ぎれ」というのが私らしい。
編み物で発揮した「まあいいか」「適当にやっちゃえ」は、パッチワークでも健在。ただ、ランダムにつないでいるのであらが目立たない。
ランダムありがとう!
「いつか時間ができたら何かを作りたい」
ずっと思っていたことを実現できたのがうれしい。
たとえ「端ぎれ」を使って何かを作るというささやかなことでも、
自分との約束を守れた気持ちになる。
自分のために使える時間があるのはなんて幸せなんだろう。