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採用広報記事のタイトル迷いませんか?凡人の私が実践するタイトル作成「3つのステップ」

あらゆるジャンルの書籍やWeb記事などと同様、採用広報においても、記事のタイトルは「この記事を読んでみよう!」と思ってもらうための大切なフックになります。とはいえ、とても難しい。お悩みの方も多いのではないでしょうか?

「やっぱりこれはセンスなのだろうか?」「仕事なんだから、その一言で片付けられないぞ」

凡庸なセンスしかない私は日々悩んでいます。この記事では、そんな私がタイトルを考えるときに心掛けている「記事タイトル作成」のポイントをまとめてみました。

なぜ採用広報にも”タイトル”が大切なのか

タイトル作成のポイントをお伝えする前に、なぜ「タイトルが大切」なのかお伝えしたいと思います。

ニュース記事や書籍ならタイトルも内容と同じくらい重要でしょうが、採用広報では「嘘偽りのない記事の中身が大切なんだ」と言われるかもしれません。
おっしゃる通り、候補者さんに自社の魅力を正しく理解してもらえる記事であることが採用広報においては最も重要です。

ですが、どんなに素晴らしい記事でも「まずは見てみよう」と思ってもらえなければ効果は半減します。よほど、あなたの会社への志望度が高い候補者さんならば、公開されている記事を隈なく読んでくれるかもしれません。

しかし、ほとんどの場合は、現職で働きながらの転職活動で多忙だったり、まだ情報収集段階といった候補者さんでしょう。つまり、すべてに目を通す時間がない。まずは興味のあるところから知りたいのです。

そのため、重要になってくるのが「記事タイトル」と「リード文」。それを読んで、記事本文を読むかどうかが判断されます。

たとえば、noteの記事がTwitterのタイムラインで流れていたら、どうでしょう。

記事をクリックしてみようと思うのは、以下の3パターンくらいじゃないでしょうか。

①表示された記事タイトルと冒頭の2行から「知りたい情報」だと察知した
②いつも仲良くしている知人・もしくはこの人のファン
③たまたま暇だったので。偶然の産物。運命ともいう。

現実的にクリックするとしたら、やはり①のパターンです。②は、情報発信するあなた自身のカリスマ性だったり、お勤め先のネームバリューが大きければ望みはあるかもしれません。
③は……、まぁ、ないです。この選択肢は私のほんのいたずら心。

さてさて、タイトル付けますか

いざ、タイトルを付けるとなった場合、テクニック的な部分とお気持ち的な部分どちらも考慮することになります。

たとえば、SEO対策の記事であれば、テクニックに重きが置かれると思いますが(SEO記事はあまり書かないので想像でしかない……しっかりしろ)、採用広報目的の記事であれば、お気持ち的なところに重きを置いてみましょう。お気持ち的というのは「何を伝えたいんだっけ」ということです。

ステップ1:相手の視点に立ってみる

私は(多くの採用広報に関わるみなさんもきっと)、採用広報記事の企画段階から、自分が候補者さんの立場だったら「どんな記事なら読みたくなるだろう」「こんな情報があったらいいな」と考えながら、コンテンツを生み出しています。

タイトル作成はその集大成といっても過言ではないのです。

「タイトルを付ける」という行為は、そもそも候補者さん(読者)に気付きを与えるために行われるもの。

転職するときには、大なり小なり誰もが疑問や不安を抱えていますし、転職意欲が低い(ない)人でも「働くこと」には、何かしら思うところはあるはず。

タイトルを目にすることで「これは私に必要な情報だ」と気付いてもらう。「もしかしたら、悩みが解決するかも」と思ってもらえれば、読み進めてもらうことができるでしょう。

たとえば、本記事であれば「採用広報記事のタイトル迷いませんか?」の部分を見ていただくことで、採用広報の担当者(ライター・ディレクター・人事・広報など)でタイトルに悩まされている方には、少しは気にしていただけるかもしれません。

ステップ2:内容とずれていないか

タイトルの付け方の基本は「内容をまとめる」ことです。 本文を「できるだけわかりやすく・短く」まとめます。

当たり前ですが、タイトルと内容は一致していることが前提です。タイトルのキャッチーさを狙うあまりに記事の中身とずれてしまうと、最悪、煽り記事などと囁かれかねません。

少なくとも採用広報に「煽り」は必要ありません。真実を伝えることが大切です。

ステップ3:ちょっとはテクニックも考える

「テクニックに重きを置かない」などといっても、ほんの少しのコツで、タイトルは洗練されます。ステップ1と2よりは重要度は下がりますが、以下の要素も意識をしておくと良いでしょう。

① キャッチ―さをスパイスに加える
ステップ2で「キャッチーさを狙うあまり……」などといった舌の根も乾かぬうちから何を言うんだと思われそうですが、タイトルを内容と一致させる「まとめ行為」は抽象度が高く、インパクトが出にくいという欠点があります。

内容から乖離しない程度(煽りすぎない程度)のキャッチーさは意識してみましょう。

採用広報インタビュー記事の場合、インタビュイーは「採用のメインターゲット」に近い層であることがほとんどです。インタビュイーの思いや「その人ならでは」ワードセンスをそのまま使って、ターゲットである読者に問いかけてみましょう。一気にリアル感が出ますよ。

インタビュイー = インタビューをされる人。 取材を受ける人

② 難しい言葉やぼんやりした表現になっていないか
それっぽいタイトルにしようと思ったり、内容一致を重視して、説明的で難解な言葉を使っていませんか?

記事全体にも言えることですが、なるべく具体的でやさしい言葉を使うことを意識しましょう。 目安としては、中学生でもイメージできる表現がベターです。

 ③ とにかくリズム・語呂をよくする
キャッチーなワードを一文で言い切るのが望ましいんですが、一文にすることにこだわって、語呂が悪くなってしまうパターンには注意。そんな時は、リズムの良さを優先して、短文二つにわけてしまいましょう。

リズムを整えるときには、七五調を意識してみるのがおすすめ。

④ 文字数は適正か
30-40字目標の文字数ですが、50字くらいなら許容範囲。それ以上に多くなる場合には、③のリズムを大切にしましょう。

ことテクニックの部分においては、①〜④すべての要素を盛り込む必要はありません。
私だってそんなことはできませんし、やりません。この記事のタイトルだってリズムなんて無視していますとも。

外してはいけないのは、ステップ1と2。ステップ3のテクニックは、あくまでも参考程度に。すべてを盛り込んで、かえってわかりづらくなることだってあり得ますから。


「タイトル作成のコツ」なんて、それっぽい記事を書きましたが、冒頭の通り、私には"ネーミングセンス"的なものはありません。採用広報ライターの仕事をするときは、毎回頭を悩ませて「これでいいのか?」と今この瞬間もドキドキです。

それと同時に「伝わればいい!届け、この思い!」というエイヤの精神も持ち合わせています。

採用広報では、候補者さんに伝えたい・伝えなくてはいけない「自社の本当の姿」を示せれば、誰がなんと言おうと成功です。それがタイトルから1ミリでも滲み出ればいいな、凡人な私はそんなことを思っています。

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