トライブを創り育てていくこと
トライブ(tribe)とは英語で部族という意味で、マーケティング業界では日本ではあまり使われていないように思います。私も米国本社のプレゼンで「パタゴニアのトライブを育てていく」という内容をみて初めてその概念を知りました。しかし長年、ダイレクトセールス部門を通じて顧客と接していると、まさにパタゴニアの顧客のうち、ロイヤリティーの高い人々はまさにトライブと表現するのにピッタリな存在です。
トライブを別の表現をするならば、ファンを超えるような熱狂的なファンと言えます。多くの企業は自社のファンを創りたいと願っているとおもいますが、ファンとそれを超える熱狂的なファン、つまりトライブにはどのような違いがあるのでしょうか?
トライブという概念は、米国の思想家でマーケティング関連の著作が多いセス・ゴーディンが最初に提唱したと理解しています。このTEDxの動画は有名ですね。
トライブの定義やその発生要件などはそれこそブランドによってさまざまです。ただ、様々なブランドをみていてわかってきますのは、いくつかの共通する要素があることがわかります。いくつかを抜粋してみますと、
・その企業の存在意義やヴィジョンに強く共感している
・商品やサービスの質が高く、満足度が高い
・企業のメッセージが本質的であり、持続可能性を志向している
・その企業とkeep in touchな関係が構築できており、親近感を持続することができている
・顧客がともにサービスを作り上げていく共創的な取り組みがある
などです。このそれぞれにたくさんのエピソードがありますが、随時ブログで紹介していきたいと思います。
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