但馬武 最愛ブランド戦略構築家

fascinate株式会社代表取締役/熱狂的なファンを/最愛ブランド戦略構築家/発酵COMPANY代表 https://www.fascinate.world/

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最近の記事

書籍「両立思考」から考える中庸的スタンスの大切さ

今年は積読本を積極的に消化している。この「両立思考」はTeal文脈で紹介されていたし、またここ数年でも課題になることが多くて届いてすぐに読んでみた。 例えば自律分散型組織を例に出すと、その言葉からヒエラルキーを一切受け付けない、という反応をされてしまうことがあって。でもヒエラルキーは構造体という意味であって、問題は大きな権力格差を伴うヒエラルキーが問題であって、組織が大きくなればもちろん効果的に運営していくための型は必要になる。 二宮尊徳の言葉でいうところの、「道徳なき経

    • 自身のソースに向き合い解像度をあげていく

      2022年7月にスイスで学んだソース原理。先日、教えてくれたステファンが2023年の年末に来日してくれて、当時のスイスメンバーを対象としたAdvancedクラスを実施してくれた。 ソース原理は本当に奥深く、特にマネーワーク部分は使いながら慣れていくしかないので、みんなでそれぞれの事象を一緒に読み解きながらやっていくことで、なんというか「精神と時の部屋」に入ったような感じで学びが早いし深い。 ソース原理のみならずHolacracyやSociocracy、そしてさらに新しい理

      • 情緒豊かな世界が胸を震わせる

        よく飛行機に乗るほうだとおもうけど、先日のフライトはこれまで経験したことがない素敵なものだった。 機長の案内はこれまでで一番丁寧でわかりやすかった。そして、このフライトで退職するフライトアテンダントの紹介と心温まるコメントのあとに、彼女からの挨拶があった。最後には乗客からの拍手。 飛行機を人を運ぶツールとしてとらえたらそうなるけど、大切なひとに会いにいくための旅のひともいれば、リフレッシュのために、告白のために、誰かとの最後のお別れのために乗る人もいる。 基本的にはやっ

        • ”悪の組織”の効能

          社会に在る課題を解決したい!という話はこの20年でほんととても良く聞かれるようになった。そしてその取組みを行う企業も増えているし、とてもいい流れだとおもう。 いくつか気になることがあるのだけどそのうちのひとつがその取組みかたについてだ。正しいことを伝えてはいるけどどこか人を巻き込むことができていない企業もあるし、または足りているひとが疲れちゃっているような事例も。 正義のヒーローになろうとしている。それはそれでいい。でもアニメや戦隊モノででてくる悪の組織っておもしろいです

          経営幹部のチームワークを強化する:HBRの記事からのインスピレーション

          自律的な組織運営を探究&構築伴走しているが、とっても重要な要素(ちなみに他の部門も等しく大事だが)に経営幹部のチームワークがあるとおもう。Teal組織だといわれているパタゴニアにいたときも経営チームはあったし、そのチームの役割はめちゃくちゃ重要だった。 自律分散型経営を世界に伝えた本の一つ「ティール組織」を書いたフレデリック・ラルーの本にはそのあたりがかいておらず、何かその役割がなくてもいいような雰囲気もあったりする。そんなことはないよなあとおもうし、実際現場ではちゃんと存

          経営幹部のチームワークを強化する:HBRの記事からのインスピレーション

          なぜ火を起こしたいのか?を意識すること

          組織という観点では書いた通りではあるけど、事業という観点だとまた話も少し違うアプローチなディスカッションもある。例えばカレーをつくりたい!とする。そうなると大きな焚き火は必要ないし飯盒でご飯をたくことになるから大きな炎だとこげちゃうし、煮込むにしてもそこそこの炎でいい。料理をするために焚き火だ!となると熾火(おきび)が最高に活用しやすいが、熾火をつくるのには大きな焚き火の延長線上にしかうまれないので、熾火をつくるぞという意識をもって焚き火を取り組む。 ただ結構あるのが焚き火

          なぜ火を起こしたいのか?を意識すること

          焚き火の付け方と組織文化醸成は似ている

          愛されるブランドをつくるという観点でほんと色々な仕事に伴走させてもらっているのだけど、組織づくりのアプローチでは焚き火のような仕事だなあと思う。 経営者は大きな炎を期待するし急いでやりたい。何かつくりたい料理があったとして大きな炎が欲しいので。でもでも急に大きな丸太に火が付く理由もなく木を入れる順番がやっぱりある。 湿った木だと火はつきにくいけど、乾いた木ばかりではないので乾かしながら焚き火を組まないといかん。杉の葉などは油分があるのでぐわっと火が付くが、早く燃え尽きてし

          焚き火の付け方と組織文化醸成は似ている

          勇気のデザイン_2024/11

          オードリー・ヘプバーンが言ったといわれているのだけど、“Nothing is impossible, the word itself says ’I’m possible’!というフレーズがある。「不可能なことはない。Impossibleという言葉にはI'm possibleといっているのだから」ということ。 困難な状態にあるひとや組織はどうしても思考が止まってしまいがち。そんなときに相談がくるのだけど、色い色と話しているとこの手もあの手も出てくる。 時として事業からやっ

          立ち止まらずに前に進んでみる

          悩んでいる時は視線は足元に行きがちで、それはそれで大事だともおもう。ただ、足元をみすぎているとバランスを崩すこともある。 例えば自転車で考えるとわかりやすい。スピードを緩めると漕ぐのも大変で足がついてしまう。ある程度のスピードを出せているとバランスがいい。でも早すぎると視野が狭くなってしまう。程よいスピードがある。 コマもそうで、一定のスピードだと安定するけどスピードが緩むとグラグラする。一定の速度を保つ必要がある。 そのときに大事なコト。 ・少し先を見据える ・ある

          立ち止まらずに前に進んでみる

          思い込みを手放していく

          色々な衝突をみていると、その衝突自体は個人のエネルギーの発露なので対話のガイドラインがしっかりと浸透していると結構いい機会になるものだとおもう。 その衝突によって大事なのは、自分(そして相手)の思い込みが外れ、自分の認識がupdateされ相手のことも理解でき、手を携えて一緒に前に進み生み出す共創関係がつくる土台ができていくことだ。 でも、衝突したとしても自分の思い込みを手離すことなく固執してしまうときがある。なんでも手離せばいい!ってわけじゃないけれど、手離していいとおも

          ボケとツッコミから考える日本における理想的なリーダー像

          企業文化をつくり醸成されていくプロセスをデザインしていく仕事が多いのだけど、そのときのキーポイントは日本でのコミュニケーションにおける特性を加味してプロセスデザインをすること。ぼくの場合には母親が外国人で家の中と外ではやっぱりコミュニケーションが違うので結構苦労したし、それが気づきにもなっている。 異文化コミュニケーションの大事さでいうとNetflixの本を読んでいると色々と出てくる。かなり自律的な組織運営をしているようなので、国ごとの物事の決めるプロセスに違いがあるので異

          ボケとツッコミから考える日本における理想的なリーダー像

          最高のリーダー像を老子に学ぶ

          リーダーについてのセッション内容を色々と考えて、本を読んだりネットで調べたりしている。そのなかで面白いなあと思ったのが老子の言葉。 意訳がいくつかあって、一番わかりやすかったのがこれ。 まさにいまの時代でも通用するエッセンスだなっておもう。いまから2600年前のひとなのに。 またいつもの語源で考えてみると、リーダーを指導者という言葉を当てはめてしまうところに問題もありそう。語源でみると「敷居を越える」ところにあって、リスクをとって一歩踏み出したひとがリーダーである。

          最高のリーダー像を老子に学ぶ

          目指すものによって組織の形を選んでいく

          最近よくおもうのは、その企業が置かれている業種やこれまでの文脈、そしてこれからどうやって事業を営んでいきたいのか?によって、組織の形態は異なっていくという点。 マーケットがこの数年も変わらずにそしてこの後もあまり変わらない状態で、そして自社もその流れに沿っていくということであれば組織の運営はさほど切迫感もないので、緩やかな体制でいける。 でもそのマーケットが伸びゆくものであって、その解決する手法がどんどんと発明されている最中であれば組織運営体制には打てる手はいくつかあって

          目指すものによって組織の形を選んでいく

          逆風をチャンスと感じるメンタリティー

          「凧が一番高くあがるときは、風に向かっているときだ。風に流されているときではない」というチャーチルの言葉は色々と示唆深い。 仕事に当てはめて考えてみると、日々仕事を進めていると色々と順調だったり追い風を感じることもあったりする。勿論精神的にもそのほうが楽だったりもする。 ただそれってこのチャーチルの言葉で考えてみると、やりやすい状態のなかで働いてしまっているとも言えるのだろうと。本当は向かい風な状態な方向もあるのだろうが、そっちにいくのがつらいから行かずに楽な方を選択して

          逆風をチャンスと感じるメンタリティー

          「地球を株主にする」パタゴニアが大事にしていること

          パタゴニアには創業フェーズでとても優秀な人々が合流している。そのうちの1人であるYvonの甥であるVincent。パタゴニアでは長くブランドを表現する部分を担ってきていて、優秀とは優しさに秀でると書くけどあれだけ穏やかに人と対話しチームを作っていく人を見たことがない素晴らしいマネジメントをされる人。 以前彼が書いたResponsible companyの最新刊が出たので早速読んでみた。以前書いたものから追加された部分も多くあって発見も沢山ある本。 外から見るといつも何かゴー

          「地球を株主にする」パタゴニアが大事にしていること

          囚われている「磁力的なもの」を発見することで解決することもある

          悩んでいるときの解決策として「物事を広い視野で考える」ことがいいけど、これってものすごく難しい。 走ってて疲れているときに顎を引いたほうがバランスがよくて疲れにくいけど、疲れているから顎があがっちゃう。悩んでいるときも囚われている事柄に磁力のようなものがあって、そこへのこだわりから広い視野をもつことが難しいものだ。 だから強引にでも他者と話したり旅にでたりしてその磁力が及ばない場所にいく必要がある。高い視座にすることも必要だし、未来を観る視線も大事。 考えるときのマイン

          囚われている「磁力的なもの」を発見することで解決することもある