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企業理念の重要性

これまで多くの企業のサポートをしてきていますが、だいたいは最初にマーケティング支援を依頼いただくケースが多いです。ファンを増やしたい!という依頼のなかで、魅力的なカタログの制作やオンラインストアのユーザビリティーやCRMの設計、インターネットマーケティングの導入など、打てる手もたくさんあるのは事実です。しかし、依頼をいただく企業と伴走するなかで、必ずといっていいほど企業理念に触れることにアップデートする作業をしているのです。

顧客を魅了する企業の姿勢や革新的なサービス、顧客と良好な関係を保つスタッフの存在など、Lovable companyの要素を考えてみると、その根底にはしっかりとした企業理念があるのです。企業理念はその企業の存在意義を表すMission Statementと、実現したい世界を表現するVision、そして共通の価値観を表すCore Valuesで構成されます。パタゴニアはまさにMission drivenな企業の代表格であると思いますが、入社後、10年ほどはその価値を理解することなく過ごしていたようにおもいます。

2009年ぐらいでしたでしょうか。当時の日本支社経営陣にて企業理念を深く理解し運営に活かしていくプログラムを実施するなかで、ケン・ブランチャードの「ザ・ビジョン」を読んだことが最初の衝撃出会ったと思います。

当時、日本において企業理念の重要性を伝えるひとは多くいたように思いますが、米国での文脈と大きく異なるように感じているなかで、出会ったのがザッポス研究における第1人者でもある米国在住の経営コンサルタント、ダイナサーチの石塚しのぶさんです。米国において企業理念の重要性がとても高まっているなかで、日本が重要視されていなくなってきた状況を危惧し、日本での講演活動を始められたちょうどそのタイミングで出会い、帰国される度に勉強させていただいてきました。

fascinateでは企業理念策定及び浸透に関するサービスをGrainと名付けております。Grainは英語で穀物という意味で、良い企業理念は一粒からたくさんの実をつける穀物のように、その企業内にたくさんの成果を結びつけていきます。

Lovable companyの発生及び育成のプロセスには企業理念がその中心にあり、このブログでは様々な企業を研究し、最終的には本として出版することを目標として進んでいきたいとおもいます。

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