大切なのは成功の見極めと何度も繰り返すモチベーションの維持
成功と失敗について。まずは左側。
成功がいい!と思いつつ、その成功体験が強固の場合には抜け出せなくなるので、一概にいいとは言えない。
事業戦略を構想するときも、「いやいや、その成功体験はいまはもう通用しないですよね。」っておもってもそこから抜け出せずに手法に固執してしまうケースがある。それであれば失敗していたほうがむしろ手法に固執することなく、顧客にしっかりと向き合える癖がついているのでよかったりもする。
また成功が分かりづらい問題もある。それが右側。
やってみてだれかが「正解!」と言ってくれるわけではないので、数ヶ月してあれって結局成功だったよねーって思えるようなもの。
なんだったらその成功すら、見方によってはぐらいのものであることも多いし、要するにそのときの見立て次第だったりする。
室内環境でのクライミングではホールドがある程度あって、どこをグリップすればいいかわかるけど、新しい事業や事業変容ではそんなことはやっぱりなくて。
屋外のクライミングで自然の岩壁を登っていく場合には、初見で全部のぼれるとオンサイトといって尊敬を集めるけど、でもやっぱり事業領域ではそんなこともなくて。
何度も手をつけてチャレンジして落ちてまたチャレンジして。そのなかから良い手をみつけ自信を深め一歩づつ進んでいく。
パタゴニアのYvonがとある社内会議で「クライミングで例えるならば3点(手足足)をしっかりホールドして空いた手でルートを手繰り寄せ、体をあげてさらにまた3点をホールドして空いた手(場合によっては足)でまたルートを探るんだ」なんてことを言っていた。
大切なのは成功の見極めと何度も繰り返すモチベーションの維持かもしれない。
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