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子供のためのオルセー美術館(4)シニャック・「マチスくん、点々でかいてみてごらん」

幼稚園向き

マチスの応援おうえんもしたシニャック

うみ大好だいすきなんだって

ヨットでいろんなところに たびをするシニャック


ブロックみたいな
たくさんの てんてん てんてん


うみ

そら

ふるいおしろも

ヨットも

つみきみたいに てんてん てんてん 
てんてん てんてん ブロックみたい


さあ問題もんだいだよ よーく



はたがあるよ どこにあるでしょう。
なんぼんあるかな
つけてね



<こたえ>
ここにフランスのはた🇫🇷

ここにも2ほん

あ、ここにも!

ちいさいのみつけた


ポール・シニャック
ラ・ロッシェルの港 1921
Paul Signac
Paris 1863 - Paris 1935
Entrée du port de La Rochelle 1921 Huile sur toile 油絵
熱心な船乗りであったシニャックは、フランスの港の風景を数多く描いている。
ここでは、中世の塔が入り口を守るラ・ロシェルの風景を描いている。縦長の塔と、流れるような雲や波が対照的な構図で描かれている。スーラ亡き後、新印象派の理論家、指導者となった彼が、新印象派に忠実であったことを示す晩年の作品

画家のスーラとともに点描画を生み、また、ディヴィジョニストという技法を開発した。「アンデパンダン芸術家協会」を設立
マネを賞賛し象徴派の作家と親交を持ちモネの死までその友人であった。
印象派の影響を受けながら独学で上達、« la science de la couleur 色彩の科学 »
に興味をもった彼は、染色家一族ゴブラン家(ゴブラン織)を訪ね、白色光の反射に関する知識を得た。(1824年から1883年にかけて、染料研究所の所長であった化学者ウジェーヌ・シュヴルールの実験により、それまでゴブラン織物に必要だった色の数を半減させることが可能になった。彼は、まさに色の文法と同時対比の法則を開発した。彼の色彩環は、3つの基本色から72の色調と14,400の色を定義した。)

シニャックは『De Delacroix au néo-impressionnisme』で新印象派を、その才能に疑いの余地がないドラクロワの後継者と位置づけ色彩画家の父と表現し、正当化した。また彼は自らを公平な存在、流派を超えた存在、すべての人の友人、柔軟で友好的な存在と考える柔軟な姿勢を崩さず、1908年にアンデパンダン芸術家協会の会長に就任した。
印象派の様式はドラクロワと新印象派の間で芸術の進歩のための仲介役となり、シニャックにとっては、できるだけ色鮮やかで光り輝く作品を制作することになった。これら点描画の技法は受け入れやすく初等教育のレベルでも教えることができた。
そして、新印象派は次の世代に、特にシニャックは、アンリ・マティスやアンドレ・ドランに影響を与え、フォーヴィスムの発展に決定的な役割を果たした。

Gobelins wikipedia,musée d’orsay

白色光について
白色光は、人間の視覚には白く見える光。色覚順応のため、昼間の光とあまり変わらない程度であれば、見ているシーンの主な光となる。
屋内では
建物内では、日中窓から差し込む白色光は、人工光とはスペクトル分布が大きく異なるが、これは両者がそれぞれ物体の片側を照らす場合にのみ気づく。
屋外の場合
屋外では、曇りか晴れか、太陽の光が当たっているかどうか、時間帯などによって、昼間の明るさが大きく変化。昼間の光は一般に白色で、白いものは照明が変わっても白いままである。

Lumière blanche wikipedia 


マティス Luxe, Calme et Volupté   豪奢、静寂、逸楽

マティスのこの鮮やかな色彩の作品は、1904年、コートダジュールのサントロペで、新印象派の画家アンリ・エドモンド・クロスやポール・シニャックとともに過ごした夏の間に描かれた。
この作品はマティスの新印象派時代の最も重要な作品である。
シニャックが提唱した分割技法を用いたもので、1898年にシニャックの論考「D'Eugène Delacroix au Néo-Impressionnisme」を読んでマティスが取り入れた。
マティスの絵を初めて購入したのはシニャックで、この『豪奢、静寂、逸楽(ごうしゃ、せいじゃく、いつらく』を購入したのもまたシニャックだった。

お読みいただきましてありがとうございました。
時代の流派を超えて仲間に常に柔軟な姿勢だったシニャック、しかし最後まで自分のスタイル信念を変えなかった強さも感じられます。
お子様でも受け入れやすいやさしい技法、と言われています。
是非お子さんと、てんてんてんてん、なさってみてください。

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