ワイルドサイドを歩け
louréというのは、とあるイベントで作品たちを初めて世に出すときにつけた名前です。
エントリーシートに書いた名前が広報にそのまま載るということで、じゃあ〆切までに何か考えなくちゃ、と。
ソロなのかチームなのかわからない、記号みたいな感じで、字面として書きやすい、ロゴにしやすい…いろいろ、自分なりの条件のなかで目につくことばをメモしながら。2015年の秋です。
あまり気張ったものは柄じゃないし自分でも覚えられないかもしれないから、簡単で、でも誰とも被ってない名前…
これにしようと決まって、ちゃんと社名(姓名)判断?もしました。ネットで。
そうしたら良い画数に1画足りないので小文字にして、アクサン・テギュでぴったりにしました。
藤岡弘、みたいな感じですね。
新たに知り合う、作品とこの屋号しか知らない人たちに「るれさん」「るれちゃん」と呼ばれる時、不思議な気持ちになります。
あと、音にしたらたった2文字というシンプルさも、悪くないんじゃないの?と気づいたりして。
私は今、どこにも、何にも属していないので
「どこどこ(会社なり組織)の〇〇さん」というのは持っていません。
長らく、それがあるのが当たり前だったので、自分で決めたこととはいえしばらくは慣れませんでした。
くつ下を履かないで外にいる感じ、というか。
素足だぞ!って自由と、スースーして落ち着かないのがいつも同時にあるような。
でも、思いつきで付けたこの名前を呼ばれる時には
作品はもれなくセットなわけで。その回数分は、作ったものを誰かに見てもらえてるってことだよね?
そのうれしさが、スースーを上回るようになりました。
くつ下は意外といらないのかもしれない。
名付けの由来を聞かれることもあります。
単語としてはクラシックの音楽用語です。
絵を描く時にクラシック、よく聴いてるので。
と、ここまでが公式?な答えで
それ以上深掘りされることもないのですが。
本当のところ、
領収書をもらう時、言いやすく分かりやすい(カウンター越しに何度も名前を言い直すのは気まずいものです)こと、
"もし綴りを忘れたら敬愛するルー・リードを思い出せば大丈夫"というのが、
この名前の由来です。
【追記】コンセプトが、犬の名付けとほぼ同じだと気付きました。昔も今も、私と共に暮らす動物は皆あっさりした名前です。