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お隣さんとの思い出

この記事は4月に作成したものです。

今日は朝起きて、娘の授乳とおむつ替えが終わってすぐにお散歩の準備をした。
ベビーカーを準備して近くのスーパーへ、目的は食材の買い物ではなく
小さなお花のブーケを買うため。

今日はお隣のおばあちゃん、おじいちゃんの引っ越しの日だ。

今の自宅に越してきて約2年弱。お隣さんは70代のおじいちゃんとおばあちゃんだった。我が家の区画は同じ住宅メーカーが一斉に分譲売り出しをしたところで比較的、いやほとんどが小さい子供のる家庭ばかりだ。私たちも住み始めた時は夫婦二人だったので、このあたりでは異例だったかもしれない。二人で、子供がいてもいなくても楽しく暮らせる家がいいねと話して今の家を買った。

8月に引っ越してきてその初めての秋頃だったか、庭で草むしりをしていたらお隣のおじいちゃんたちが車に乗って帰ってきた。「こんにちは。」と挨拶をして頭をぺこりと下げる。そうしたらおばあちゃんがこちらに歩いてきて「さつまいも好き?」と畑で採れたさつまいもを下さった。

大きくて綺麗なさつまいも

そこから、庭であったときに話をしたり畑で採れた野菜をもらったりと、どんどん仲良くなった。仲良くなったという言い方は変かもしれない、おばあちゃんおじいちゃんの人柄にこっちが引き込まれていったという言い方が正しいかな。

自転車の空気入れがない、というときは家から持っていってみんなであわてて空気入れたり(お孫さんの自転車で、バイトに行かないといけないということだった)
芝刈りの時期は道具を貸してもらったり、庭の草木の肥料のことを教えてもらったり、その度お礼にとお菓子やパンを渡しに行ったり…美味しいバターを半分こしてもらった時もあった。

空気入れのお礼バター


娘を妊娠してからは私の健康にも気をつかてもらって栄養のある野菜や季節の果物をもらったり、優しい言葉もたくさんかけてもらって。
里帰り後に戻ってきた時はすぐに会いにきてくださって、まるで家族かなってくらいに娘を可愛がってもらって。

こんな毎日が続くんだろうなあって思っていたんだが。3月に我が家の雛人形を見てもらっている時に「引っ越すことにしたんです。」と話があった。
娘さんと一緒に暮らしているけど、自分達夫婦が元気なうちに二人で自由に暮らしたいんです、とのことだった。寂しいけどこのご夫婦らしい生き方だなあと本当に感じた。実はこのおじいちゃんたち、退職後にアメリカに自宅を購入して暮らしていたこともあるご夫婦なんです、本当に行動力のある明るいお二人だから、私は寂しいながらも応援したい気持ちだった。

雛飾りを飾ったときに一緒の撮った写真があったので慌てて昨日現像して、娘の写真もついでに一緒に入れてお手紙を書いた。これまでのお礼とこれからのお二人の生活と人生を応援する気持ちをメッセージにして綴った。
余白があったので

「Life can be so sweet, On the sunny side of the street! 」と書いた。
朝ドラの話もしていたからきっと分かってくださるかな、と。
なんだかこの言葉がぴったりなお二人で新しい門出にピッタリだと思った。

こうなりたいなと思うご夫婦、こうありたいなと思える暮らし方だった。
また会えるはず。夕方出発される時にまた手を振りに行こうと思う。


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